こないだいつものように YouTube で役立つレッスン動画を探していたら、突然「スイングスピードを上げる」ヒントを思い付いた。それはトップから切返す時にクラブに反動をつけるやり方である。反動を付けるとクラブには初速が生まれて、加速させるエネルギーが少なくて済む。その分スイングスピードを上げる方に使えるという計算だ。で月曜日、ゴルフパートナーで2時間ひたすらマン振りしてスイングスピードを測ってみた。
結果は全く同じで全然上がっていない。思いっ切り力を入れているのに上がらないのだ。なんで〜?
色々と試行錯誤してマン振りを続けたが、2時間やってもスイングスピードは33m/秒が最高である。飛距離はフェースの角度や当り方などいくつもの要素が絡んでいるので一概にスイングスピードだけでは測れないが、それでも大体のMAX値は「スイングスピード✕5」で求められるようだ。つまり33m✕5=165ヤードがMAXの飛距離である(但しキャリー)。だが、これじゃ目標には程遠い。私の目標は230ヤード超なのだ(夢?)。
私は以前は飛ばし屋の方だった。下り坂ではあったが250ヤード程飛ばした事もあったのである(勿論ラン込み)。だが年を取るにつれていつの間にか飛距離は平凡なものになり、65歳で脳梗塞を発症してから全然飛ばなくなってしまった。脳血管が詰まって神経が駄目になったのだから、筋肉は別に悪くなっていないので従来のままの筈である。だが、最初は50ヤード飛ばすのがやっとの有様だった(ああ、惨め!)。
結論を言うと、残念だがこの方法ではスイングスピードは上がらなかったのである。心にもなく落胆して、暗い顔してトボトボ家に帰ったのは言うまでもない・・・。まあ一応、実際にこの日に試した事をいくつか書き出してみる。
1、右足体重で打つ
これは YouTube で見た動画で「右へのスエー」を無くす為である。バックスイングでどうしても右にスエーしてしまう癖が治らない私は、同時に今度はインパクトで「左へスエー」してしまうのだ。それを治す方法として最初から右体重(7割程度)に構えるというもの。頭の位置はインパクト時のままにしておく。
とにかく体重移動はゴルフでは考えなくても良いのではないか。よってスイングの頭の位置は「最初からフォローまで」動かさずに、だいたいボールの真上あたりで良いと思う。今回の練習では成果はまだ出なかったが、これはずっと続けようと思う。理想は「その場でクルリ」である。
2、トップでクラブに反動を付ける
色々な飛ばしのレッスンで「クラブを後方に投げ出す」ような動きを入れると飛ぶ、というのがある。一度見た誰かの動画では、目標と反対方向に「ドピュッ」と振り出しそのままインパクトすると、トラックマンで300ヤードも飛んで行くのである(ウッソー!)。勿論、同じように私がやっても160ヤードも飛ばないので「同じように」では無いのだろう。とにかく自分では「こりゃ飛んだ!」とモニターを覗き込むのだが、機械は無慈悲にも「136」とか表示するのである(何でだよう!)。
子細にビデオを見返すと自分では出来るだけ素早くクラブを振り下ろしているつもりなのに、何と実態はブーンと力なく「惰性と遠心力」でクラブを振っているだけで、要はクラブに「振られている」のである。駄目だこりゃ・・・。クラブに後ろ向きに放り出すように力を入れても実際にクラブが後ろに動くわけではなく、手首は下向きにインパクトへと動いている計算。そのベクトルのズレが「タメ」になってスイングスピードが爆上がりしちゃう・・・筈なのだが・・・結果は同じだった。どっか間違っているわけ?
だが、どこが間違っているのかは分からなかった。ああ、終わった・・・!
3、手首を止めてクラブを走らせる、は間違いだから止める
良くレッスンなどでヘッドを走らせるためにワザと手を止めて手元を止め、その反射でクラブを逆しなりさせてスイングスピードを出そうと言うテクニックがあるようだ。石川遼なんかも動画で同じ様な事を言っていた。要するに手元を目標の反対側へと力を加える事により、「テコの原理」を利用してヘッドを加速させようというのである。しかしこれは誰でも本能的にやっている事で、何も改まって言う程の事ではないのだ。
ヘッドを球に「当てよう」と思うだけで自然に手元は減速する。正確にヘッドをボールに導こうと思った瞬間に、体は反射的に反応して「絶対に」減速するのである。ブレーキをかけながらぶつかるのとノーブレーキでぶつかるのと、どっちが大事故になるかは自明の事。実はこれがスイングスピードが「上がらない一因」なんではないかと私は邪推している(何でも悪者にするのは私の性格である)。それよりも目一杯クラブを加速させて「減速なんてことを考えず」に振り切る練習をした方が本当はスイングスピードが上がるんじゃないだろうか、知らんけど?。
で、ボールに当たるかどうかを無視してブリブリ振り回してみたが、どうもインパクトで「更にヘッドを加速させる」には相当な体力が必要なようで、私には「惰性」を邪魔しないくらいしか出来なかった。結局は体力不足である。
以上。とにかく2時間クラブを振り続けた結果、大分身体には良い運動になったみたいでその点は良かったと思っている。まあゴルフ上達は、一先ず「岸田首相並に先延ばし」ということだろうか。全く不満でしかない。
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さて家に帰ってから自分のスイングをつらつら思い出して再検討しているうちに、スイングスピードが上がらなかった「原因はこれなんじゃないの?」という一つの事に行き着いたのである。それは私のスイングがトップからダウンスイングで左腕が水平の位置に来る迄(つまり12時から3時の間)、速度が遅いのは勿論だが、プロのスイングに比べて「クラブがずいぶん遠回り」しているのだ。左腕が伸びているのは良いとして、右腕が「身体から離れて」いるのはどうなんだろう?
早速練習用器具を取り出して布団の上でシャドースイングをやってみる(私のアパートは8畳1間です)。
そこで気付いたことはクラブを今までは身体の正面に下ろしており、そうなると右腕が「身体から離れて遠回り」していることになる。上体は前傾しているがそれほど前屈みになっているわけではなく、余り腕に力が入る態勢にはなっていないのだ。トップからダウンスイング・インパクトまで「惰性」でスイングしているじゃないか!。ダウンスイングでなるべく胸を目標の後ろに向けておくというのも、捻転力を上げてスイングに力を伝達するための方法というよりは「軌道をインサイドアウトに保つ」ための補助的な動きに終わっている。結果、右腕が身体から離れて遠回りしているために、① スピードが上がらず、② アーリーリリースが治らなくて、③ インパクトで力が入らない・・・である。これが原因かも!
正しいスイングはトップで沈み込みながら ① 下半身を目標方向に回転させ、② 同時にクラブを「右後ろ」に下ろす、である。右肘を身体の右側面よりやや「後ろ」の背中側にくっつけて、テニスで「左両手打ち」の格好だ。右腕に比べて力が弱い左では、選手は「両腕を引いて力を溜めて」からラケットを振っている(右利きの選手)。これなら下半身の回転の力が使えるし、何よりもインパクトに「全身の力を使って」ヘッドをぶつけることが出来るのだ。当然ラケットは身体のすぐそばを通る。
スイング的には左腕が水平になるポジションで下半身は正面を向いており、② 左腕は伸びているが右腕は「背中側の脇」にピッタリくっついた形になっていて、③ シャフトは90度立っている・・・こんな感じである(理想)。それから左腕が真下まで下りてインパクト準備に入る時には、シャフトが水平になってインパクト軌道に入っていれば最高である(つまり6時の位置)。今までは6時の位置がインパクトだった。これからは4時くらいでインパクトするのが正しい(結果、ハンドファーストになる)。つまり、右腕を身体にくっつけて「回転半径を短くした」ことにより、クラブが遠回りするのを改善したのである。これなら「行ける」んちゃう?
結果は木曜日のゴルフパートナーではっきり出る。スイングスピードが爆上がりするか、はたまた「全く変わらないか」。答えは次回の当ブログにて!
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