明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日本の何故?を解決する(10)参院選の争点って、何?・・・その7(最終結論)

2022-07-09 22:47:58 | ニュース

ニュースで英国のジョンソン首相が辞任したと言っていた。理由は表向きは、スキャンダル続出で内閣が持たない、って事のようだが、実は・・・、ジョンソン首相が推進するアメリカ主導のウクライナ戦争でのロシア締め出し戦略が、どうも英米側の負けになりそうで、とばっちりを受けた英国ナショナリストが「ジョンソンに引導を渡した」ということのようである。G7で石油価格を適正にする決定をしたようだが、これが更なる石油高騰を招いて、今や英米 EU 諸国は「深刻なエネルギー不足」」に陥っているらしい(日本も、である)。

これを嫌がって、外交戦略をウクライナ擁護から反転し、「ロシアや中国」と仲良くして、石油やガスや小麦などのコモディティを安定的に輸入出来るようにしよう、ということのようだ。アメリカとの戦略的互恵関係を変更するとなると、政治的に国内が大荒れになるので、内向きでは「スキャンダル」ということにしていると言う。これは「田中宇の国際ニュース解説」の受け売りである。

勿論、日本も例外ではなく、サハリン2の停止によって「いずれエネルギー枯渇の大打撃を受ける」のは目に見えているのだ。今や英米 EU 側がウクライナ問題でロシアを追い詰める作戦は「悉く失敗」し、何とかしないとマジで経済が沈没しかねない状況になってきている。しかも日本は突然の「円安」で物価高騰に歯止めがかからない状況で、今や国難レベルの非常事態だというの参議院選挙前日の今の状況である。では、これを打開する方法はあるのか?

そこで(田中宇氏によれば)プーチンや習近平と腹を割って話ができる唯一の政治家である「安倍元首相」がクレムリンに乗り込んで直談判し、現在の日本の閉塞状況を「一気に打開する」というシナリオが水面下で進行していた、ということのようだ。つまり、安倍元首相はアメリカの対ロシア封じ込め戦略に対して、G7の決定を「裏切って」ロシアと仲直りし、日米安保の傘に隠れていながら「実はロ・中とも仲良くする」極秘両面戦略を考えていた、という読みである。

だから安倍氏は暗殺されたというわけだ。本当だろうか?

まず、安倍氏がロシア・中国と深いパイプを持っていたのは事実である。憲法改正を訴え、自衛隊の防衛力を強化して、天皇を頂点とする「美しい日本」を取り戻そうという主張は、確かに日本の自立を主張する安倍氏の意見そのものであろう。しかし安保堅持の姿勢は変わらず、北方四島・拉致・竹島・尖閣の問題は、今までの日本の主張を大きく変えるものではない。

第一、政治的主張を云々するのであれば、安倍氏よりむしろ「高市議員」なんかのほうがよっぽど目の敵にされてもおかしく無い。安倍氏はどちらかというと、意見は違うが「皆んなと仲良く」話し合いでなんとかしようという穏健派である。高市氏のような「戦争も辞せず」というヤンキータイプではそもそもないのだ。それに今は「元首相」という立場である。国政を直接運営している訳ではないのだ。なのに暗殺とは、俄かには信じ難い。

まあ、アメリカ主導の対ロシア・中国封じ込め戦略からの脱却を図るという考えは、安倍氏の中にはそれほど意識されていた訳ではないだろう。外面はアメリカに歩調を併せながら、ロシアともこっそり仲良くして「実害はほどほどに避ける」というあたりが、安倍さんらしい「あいまい外交方針」だと私には思える。それがアメリカに通用するかどうかという点では、ジョンソン首相ように「目立った存在」になったら代えられる可能性はあるのだが・・・。

しかし多くの国会議員が「驚くくらい泣いて」いることを考えると、もしかすると日本の政権内部には、「アメリカの対ロシア戦略と訣別しよう」という動きが、密かに検討されていたのかもしれない。その矢先に安倍元首相が暗殺された。これに何らかのメッセージを読み取った国会議員の何人かが、怖くなって「急に民主主義を唱え始めた」のだとも言える。岸田首相もたどたどしく「選挙の最中に云々」と言っていたが、普段の安倍氏の行動と「どうにも乖離した」唐突な言葉使いであり、私のような政治に疎い人間からすると「違和感」が拭えない。これには裏がありそうだ。

そういえば、襲撃の瞬間を捉えた映像が何度もテレビで流れていたが、私の見たところ、SPや警備担当が「全く安倍元首相を警護していない」のが明らかに分かるのである。犯人が歩道から国道を歩いて近寄ってくる時に「制止するべき」警備担当がいないことも問題だし、その後手製の銃をカバンから取り出して発砲する瞬間にも、誰一人として「犯人を止めよう」とした形跡が見られないのだ。おまけに、第一発から次の第二発(致命傷を与えたと見られる)まで、2秒ほどの間隔がありながら、誰も何もしていなくて「安倍氏が撃たれるままに放置している」ように見えるのはなぜだろうか?

私には、警備担当が「わざと犯人に時間的余裕を与えて」安倍氏を撃たせた、としか思えないのである。

勿論、これは陰謀論の類であることは百も承知だ。実際にはあっという間の出来事で、そういう瞬間には「実は、誰にも防ぎようがない」のが真実なのかも知れない。しかし、「謎」は深まるばかりである。

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さて、明日は参議院議員通常選挙の投票日である。色々考えることはあるかと思うが、今回の最大の争点は、やはり「ロシアと今後、どう付き合うか(結局は、日米安保からの離脱と独立平和国家の宣言をするかどうか)」だと思う。この方針で外交を引っ張っていく党こそが、投票に値する党だと私は信ずる。では自民党はどうなのかと言うと・・・

岸田政権では、ロシアや中国、おまけに韓国・北朝鮮にだって「確固とした国家の主張」を堂々と言う、なんてこと「無理」でしょう?。G7の会合だって、ヘラヘラ笑って各国の党首の間を泳ぎ回っているだけで、メンバー一同を納得させるような「素晴らしいリーダーシップ」を発揮するなんて荒技は、夢のまた夢。所詮「岸田首相では役不足」なんである。

だから早いとこ、次の政権にバトンタッチして、この「戦後最大の難局」を何とか乗り切るのが得策ではないでしょうか?

皆さん、参議院選挙の争点は、「岸田首相の外交で大丈夫ですか?」、ですよ。


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