明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ大好き!(2)古江彩佳の覚醒!

2022-08-01 21:59:31 | スポーツ・ゴルフ

試合は古江彩佳がトップと4打差からスタートし、あれよあれよと10アンダーのバーディラッシュを決めての見事な圧勝劇だった。とにかくミスはしない、パットは決める、ピンチにも動じない。限界突破、掟破りのクールビューティである。

古江彩佳の特徴は、飛距離は出ないがフェアウェイキープ率がトップクラスであり、セカンドでウッドを使用する場合が多いのにパーオン率が高いことである(それ程飛ばないわけではないが)。しかもそのパーオンする場所が「とんでもなくマネジメントされていて」、カップに入る確率が一番高い場所に「正確に落としている」ことだ。これは風や雨などの悪コンディションの中では、さらにライバルとの差がつく技術である。以前、日本のツアーで古江のショット力を目の当たりにした勝みなみが、「まるで職人!」と感嘆した事でもよく分かる。

このように、ただでさえ入る確率が高い場所に打てる力があるうえに、さらに「パター」がめちゃめちゃ上手いからもう、ライバルは「お手上げ」なのだ。最終18番で古江がパターを入れるのをじっと見ていたキム・ヒョージュが、余りにも何の躊躇もなくあっさりカップインさせるのを見て、諦めたように「首を振っていた」シーンが印象的である。

今回優勝したことで、否が応でも来週の全英女子オープンへの期待が高まるのは仕方がないだろう。本人も多少は「やれるかな?」とは思っているだろう、とは想像出来る。それには何より初日の出来が肝心だ。私は初日から飛ばしたエビアンでの失敗を考えると、最初は10位あたりの位置で静かにスタートし、徐々に上げて行って三日目くらいで3位をキープ、最終日はライバルを横目で見ながら「氷の刃でバッサバッサ切り倒す」作戦がベストだと思う。

何よりも古江彩佳は冷静沈着、ビンチにも動じずに「確実にパターを決めて」来る、ライバルから見れば最も嫌な選手である。そういう無言の圧力を体全体から発散し、精神的に圧倒してくるからライバルは、知らずしらずのうちに古江のベースに取り込まれて、最後にはリズムを崩してしまう。一対一の「対人戦闘力」が半端ないのである。まさに彼女のような、自分の技術に絶対の自信を持っている選手を褒め称えて言うピッタリの呼び名が・・・

「小さな巨人!」

どうです?、古江彩佳にピッタリじゃありませんか?

さあ、この小さな巨人が、リンクスの名門ミュアフィールドという難コースをどう攻略し、全英女子オープンという最高のメジャーの舞台で、いかに「自分の名前」を輝やかせるか、お手並み拝見といこうではありませんか。

とまあ、持ち上げるだけ持ち上げてしまったが、今回は「3打差の3位」くらいで終わるのがいいのかな、とも思う。余りに接戦で優勝争いなんかして、おまけにブレーオフなんかやっちゃったりした挙げ句に負けたりしたら、悔しくて暫くは立ち直れないかも。・・・もし優勝争いするなら、残り3ホールで5打差くらいのブッチギリの優勝がいい。見ているこちらも、安心して見てられるから(そりゃそうだ)。

とにかく木曜日は、テレビで全英女子オープンに「釘付け〜」です!(私は岡本綾子解説で見るつもりです)。皆さん、他の日本人選手も応援よろしくぅ!


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