今日洗濯物を抱えていつもの大型コインランドリーに行ったら、洗濯槽が一杯で空きがなかった。私の洗濯物の量だと中型の洗濯機が必要なんだけど、2台とも塞がっていたので「こりゃ困ったな」と思ってどうしようかと考えていたら、そのうちの1台で上手い具合に洗濯終了のブザーが鳴った。
その店には客が二人いて、その内の一人が立ち上がり、どうやらこいつの洗濯機が終了したらしい。だが洗濯槽の前に行ったはいいが、中を覗きこんだまま一向に動こうとしないのだ。「何ぼんやりしてんの?」と訝って眺めていたらその客はしばらく見ていて、それから徐ろに洗濯槽のフタを開け、中身を取り出し始めた。どうやら洗い上がった洗濯物を少し落ち着かせてから取り出そうとしていた、ということらしい(私は他に理由が思い付かなかった)。しかし何の意味があるんだろう?、サッサと取り出せばいいのにとちょっとイラっとした。どうも変な奴がいるな、と思いながら取り出すのを待っていると、その女は(客は中年の女だった)洗濯槽のフタを開けたまま中の洗濯物を一つ一つ取り出しては、丁寧に畳んで自分のバッグに入れ始めたのである。
「おいおい、畳むんだったら全部取り出してから「テーブルの上」でやれよ!、まったく何考えてんだか・・・
結局彼女が洗濯物を全部取り出してバッグに詰めるまで、私はイライラしながら待たなきゃならなかったのだ。私は「世の中どこにでもバカな人間は居るもんだな」などと思いながらも1分か2分終わるのを待って、ようやく空いた洗濯槽に洗い物を放り込んでいた。そしたら今度は隣の洗濯槽の終了ブザーが鳴った。還暦過ぎの小太りの親父が、空の紙袋を抱えてフタを開けに来る。きっと何か不祥事でもやらかし会社をクビになったかなんかで「しょぼくれて」いて、洗濯も独りでコインランドリーってか?なんて考えるとちょっと笑えた。
ふと、この小太り親父がいったいどんな顔をしてるのかと興味が湧いて、いっちょ顔でも拝んでみようか?と隣を振り向いたら何とこいつも「洗濯槽のフタを開けたまま」洗濯物を一つ一つ取り出しては畳んで紙袋に入れてるじゃないか!。あぶなく私は「あっ!」と声を挙げるところだった。
「バカがもう一人来た!」
どうしてこいつらは洗い終わって乾燥した洗濯物を全部まとめて取り出して、それを「いったんテーブルの上に置いて」から畳まないのだろう?。洗濯槽からひとつひとつ取り出して畳んでいたら、次に使う人が洗濯物を入れられなくて「待たせる」ことになって非効率だ、くらいの考えが頭に浮かばないんだろうか、バッカじゃねぇの!、と腹が立って来た。ちなみに私は乾燥機から取り出したら、「畳むのは家に帰ってから」と決めている。乾燥機から取り出したらそのままバッグに詰めてサッと店を出る、何ともスタイリッシュじゃないかな?、そう思いませんか?。まあ私のことは置いといて、とにかく洗濯物は終わったらサッサと取り出して、畳むのはテーブルの上でして欲しいねぇ、常識だろ?。世の中いい年して「こんなことも分からなバカ」がいるから困るんだよ!
こうして一頻りバカに悪態をついたらデトックスして何だかスッキリしたので、少々いい気持ちになり、帰り路にお気に入りの昭和歌謡なぞ歌ったりして足取り軽くアパートに帰った。たまには(想像の中で・・・だが)世の中の小さな理不尽に「容赦ない鉄槌」を与える、というのもいいもんである。
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