明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

旅の記憶(1)デジャブならぬ白昼夢?の不可思議

2024-11-20 22:26:06 | 今日の話題

この前、確か朝食を済ませてちょっと微睡んでいた時のことでした。ある晴れた日にバスから降りた私が自転車のギッシリ並んでいる横で「大きな白い橋」の方をぼんやり見ている姿が何故か蘇ってきたのです。それがどこの駅の映像なのか、どうしても思い出せない訳です。以前住んでいた北千住あたりの山手線か京浜東北線のどこかの駅だとは思うのですが、何故か全く思い出せません。

その駅について思いだせる事は「私はどこからかバスでやってきて」、その白い橋のたもとで殆どの乗客と一緒に降り、駅の方へ向かってゾロゾロと歩いていた、ということだけでした。そして記憶を何とか呼び起こそうとしてるうちに突然「バス乗り場の映像」が浮かんで来て、それは駅から少し離れた角の「間口の狭い喫茶店」の前にあるらしいのです。どうやらそのことを私は知らなかったみたいで、そこからこの駅に来たのは初めてだったと分かったのですが、何故その駅に来ようとしたのかが分からない。さらに言えばバスから降りた日と駅前でバス乗り場を探した日か同じだったか別の日だったのかすら分かってはいないのです。すべては謎でした。

ただ、バスを降りて駅の入り口の階段を一段下がった所に切符売り場があって、多分私は改札を通って電車に乗ったとは思いますが、記憶が無いので確かな事は言えません。こういう謎めいた記憶というのは誰でも多かれ少なかれ有るのかも知れませんが、記憶の一部だけ「ポツンと切り取られて」いて、そこだけ一枚の絵葉書のようにハッキリ覚えているのに「前後は皆目見当もつかない」というのは実に後味が悪いものです。せめて何処の駅かだけでも思い出せないだろうか、と思っているのだが無理かも。

追伸)今、これを書いていて急に思い出したのですが、私はその白いコンクリート製の大きいな橋を「渡って」どこかに行ったようなんです。つまり駅には入らなかった・・・そうとしか思えません。それとこれはその駅とは関連がないようですが、真夜中の1時過ぎに、どこかの広い歩道をヘッドフォンでクラシック音楽を聴いながら歩いていた記憶が出て来ました。曲はブルッフのバイオリン協奏曲だったと思います。確かその道を歩いたのは2度目だったんじゃないかな、そんな記憶がありました。大抵の人は映像を思い出す時には、それが「何処か」という情報と一緒に思い出すものです。ただ、この駅の映像と夜中にヘッドフォンを聞きながら歩いた道の二か所だけ、どこだったかまるで思い出せないのです、奇妙じゃありませんか?



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