ニュース!、米ツアーで小さな巨人がまたまた快挙です(パチパチパチ!!)
このベア・トロフィーというのは普段余り耳慣れない言葉ですが、1年間戦って平均スコアが1番良い選手に与えられる賞で日本人が貰うのは初めてだそうです(ネリー・コルダとティティクンは規定ラウンド数に達していないため対象外)。プロゴルファーとっては非常に名誉のある称号なのだそう。過去にこの賞をとっている選手には米ツアーを代表するような実力者が名を連ねていて、そこに今年は「古江彩佳」の名が刻まれるというわけです(ベア・トロフィーと言うからにはトロフィーが授与されると思うんだけど、詳しくは私は知らない)。凄いじゃないですか。
振り返れば今年はエビアンで優勝してメジャー・チャンプにもなったし、古江にとって言うことない1年となりました。これもドライバーの飛距離が伸びてマネジメントが楽になったのが大きいと思います。もともとウッドでもアイアンと同じ精度を持つ抜群のショット力を持っている上に、さらに正確なパターに絶妙なアプローチとくれば毎試合「ツアー上位に来る」のは当然ですね。しかも今年はその上に「ドライバーの飛距離」が加わったというんだから言う事ありません。
畑岡奈紗が今一つ調子が上がらないこともあり、今や押しも押されもしない「日本のエース」と言っても過言ではないのでは、と思います。これで暫くはテレビで彼女の姿を見られなくなる訳ですが、オフは日本に帰ってゆっくり休みをとり、心身共にリフレッシュして来年は「複数回優勝」など見せてくれると嬉しいですねぇ、期待しましょう。
米ツアーに参加している日本選手は他には畑岡を始めとして笹生優花・渋野日向子、それにルーキー・オブ・ザ・イヤーを勝ち取った西郷真央がシードです。勝みなみ・西村優菜もどうやらシード権を獲得したみたいですが、吉田優利は残念ながらQTに回るようですね、残念です。しかしそのQTには、今年は日本勢の豪華メンバーが加わるから目が離せないと言えます。
何しろポイント・ランキングのトップ5が、小祝を除いてそっくりアメリカでプレーするというから尋常ではない(異常事態とも言える)。勿論アメリカで世界の強者と戦ってみたいというアスリートの本能が米ツアーに挑戦する1番の理由だとは思いますが、それにも増して選手を惹きつけているのが「圧倒的な賞金の額」です。今回の最終戦CMEグループ・ツアー選手権の優勝賞金は何と「400万ドル」、つまり日本円150円換算で「6億円以上」という超々高額賞金なんです(日本の最高賞金額はアース・モンダミンの5400万円と桁が違う)。これは男子の全米オープン「430万ドル」に次ぐ高額賞金だと言う事だそうです(笹生優花は女子だが2回も取ってる!)。これじゃ腕に覚えのある選手は日本ツアーでシコシコ頑張るより、一発アメリカで勝負掛けよう!って気になるのは無理も無いんじゃないでしょうか。木下彩が全米女子オープンで13位タイに入り、日本でメジャーに勝つ位の賞金2346万円を稼いだのも記憶に新しいですね(そう言えば最近、全体的に韓国選手が減ったみたいに感じるのも「そのせい」かな?と思ったりして・・・)。
来月12月初めに予定されているQTには、2年連続年間女王の山下美夢有に話題性抜群の岩井ツインズの二人が出ます。それと去年スコア誤記で失格になり、泣く泣く1年待った原英莉花に下部ツアーで頑張って上位になった馬場咲希といった強力布陣を敷いて、ここで一気に日本人ブームを起こそうという勢いを感じますねぇ。なお、今年8勝を挙げた竹田麗央はこないだTOTOジャパンを勝ってるので、既に2年間のツアーカードを貰っていて来年の活躍が楽しみです。
しかしこれで、女子ゴルフの舞台はアメリカに移った、と思うのは少々早とちりでは無いでしょうか。後に残された日本女子ツアーも、毎年のように続々と活きの良い若手が出てきて活性化しているのが現状なのです。実体は飛距離は勿論のこと、テクニックも先輩を凌駕するような完成された素晴らしい選手がどんどん増えており、毎週のように優勝を争う緊迫したゲームを繰り広げてくれるので魅力は尽きないと思います。つまり、日本もアメリカも「両方日本人が活躍する」画期的な年になりそうなんです。
来シーズンは日米の女子ツアーを観戦するだけで「週末はいっぱいいっぱい」になりそうで怖い・・・ですねぇ(嬉しい悲鳴?)。
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