明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日本の未来をデザインする(1)少子化問題の解決策

2024-07-18 13:46:00 | 私の意見

先日お約束した少子化の即効薬を説明します。まあ私自身この方法が最良だとは思ってはいませんし、社会の根本をガラッと変えてしまうので実行は難しいのじゃないかと考えています。しかし「少子化問題は自然の摂理」であり、並大抵の事では解決は無理でしょう。今回の解決策を読み進めていくうちにまた何か「新しいアイディア」が見つかる事を期待して、出来るだけ理論的に説明して行こうと思います。

1、少子化の本質
① 本能
女性は本来的に子供を産みたいと思っている。これは自然が女性に与えた「種の保存本能」なので、多かれ少なかれまた意識するとしないに関わらず女性には「産みたい」という気持ちがある、と私は思ってます。

② 個人の意思
最近の少子化の流れは、一つにはこの本能が「薄れて来ている」ように見える事です。確かに昔から子供をそれほど欲しいと思わない女性はいたとは思う。また、独身のまま生涯を終える女性も昔と比べると増えているようだ。だが、これは男性に頼らなくても立派に生活できる能力があり、また女性の社会進出がそれを可能にしている面もある。しかし表面には出なくて内心はどうなのか?と言えば、やはり産める環境と機会があれば「産みたい」と思っている女性が大半じゃないだろうか。大多数の女性は子供を産み、育てることに幸せを感じるというのは「未来永劫変わらぬ心理」だと私は信じたい。「母と子」、それが永遠の生命の意味するところであり、「人類の根源」の象徴だと思います(私の見解は、男性はこの輪の中には入ってないんじゃないか、です・・・残念ですが)。

③ 障壁
では、女性が子供を持つのを阻んでいる要因は何か?
a.まず出産自体が肉体的に非常に苦痛だ
b.養育費用の負担が大きい
c.子育ての労力や時間が大変
d.女性の社会進出に不利である
e.色々な理由で十分な教育を与えられないかも
f.夫婦や家庭の環境が子供を作るのに相応しく無い
等々です。まあ色々と障壁はあるにしても、「子供は無条件に可愛い」というのは誰しも思うことです。女性が子供を産みたいと思いさえすれば、例えハードルが高くても何とかなるもんです(私の想像)。どれも決定的な障壁ではない、と言えるでしょう。

④ 本能の限界
では女性は生殖機能がある限り無限に産み続けるかといえば流石に「NO」だと思います。いくら食欲が人間の本能に根差すものだとは言え、無限に食べ続けることはありません。むしろ本能だからこそ(年齢によって閉経するのとは別に)自身の中で「もういいかな??」と思えば、女性は自分の意思で子供を作らなくなるんじゃないでしょうか(沢山食べて満腹になれば自然と食欲も収まる理屈です)。音楽の父・バッハの奥さんのマグダレーナは13人も子供を産んだらしいけど、今はそんなに産む人は珍しいというか「いない」と思う。あくまで私の想像ですが。

⑤ 個人差
そもそも産みたいという気持は人によって差があるし(経済的な負担等は別として)、何より「産む能力自体」に差があるんじゃないかと私は思います。つまり肉体的に産むのが楽ならば、結果として「子沢山」になるのは当然でしょう。逆に言えば「マイナス要因が許す限り」子供を産みたいと思っているのが女性という生物なのです。

⑥ 子供が増える構造
以下に述べるのはあくまで理屈を説明するための例です。誤解のないようにお願いします。で、家畜を沢山飼育して繁殖させたい場合を想像して貰えば分かると思いますが、家畜になるべく「妊娠しやすい環境」を与えてあげられるかどうか、がポイントになります。それにはマイナス要因を一つ一つ減らしていき、逆にプラス要因を後押しして「差し引きプラスが多い」状態がが繁殖のテクニックです(しつこいようですが、あくまで例ですよ)。

2、 子供を増やすには
マイナス要因は色々な方法で減らすとして、今回の即効薬では「プラス要因を劇的に増やす方法」を説明しようと思います。近頃は特殊出生率だか何だかが1.0を下回ったなどと政府の担当者は大騒ぎしているらしいが、何も世の中の女性が「全員最低でも1人は産まなきゃいけない!」などと考える必要は「全然ない」のです。女性から心理的・社会的障壁を取っ払って「フリーな状態」に持って行くことが出来れば、自ずと「産める人はジャンジャン産む」状態になるんじゃないでしょうか?。結論は産める人に後押しを!、でしょう。とにかく産めない人または産まない人は取りあえず放っといて、「産める人に沢山産んでもらう」のが少子化対策には一番手っ取り早くて効果的だと思います。

3、少子化対策の特効薬
はっきり言いましょう!、それは「一夫一婦制の廃止」です(ヤッター!!。それで、産める女性がじゃんじゃん産む環境を作るには、先ず

① 経済的ハードルを下げる
現在の一夫一婦制では、結婚しても沢山の子供を養うだけの経済的余力がない為に「それ以上産むのを諦めている例が多い」んじゃないかな?、と思っています。そもそもある程度の人数(=2人とか)産んでしまうとそれ以上産もうとは考えない女性が多いと思うのです。これは男性側の経済力の問題もありますし、子供が増えて「家計が圧迫され」れば余裕のある子育ては出来なくなる理屈です。そこで女性の側が「財産」を独占し、お金に十分な余力がある状態で「どの男性の子を産むか選ぶ」というのが多くの子供を産むためには最適なシステムだと考えました。経済力のある者が多くの女性に子供を産ませるのは今でも多くの民族で行われている習慣ですが、これを逆手に取って「女性側に経済力を持たせる」というのが画期的です。なお、本質的には経済的に裕福である事は子供の為には至極良い環境でもあります。

② 道徳的ハードルを下げる
一夫一婦制の廃止によって道徳的しがらみが一切無くなると、女性側は自由に男性を選ぶことが出来て(条件が揃えば)、健康で優秀なDNAを持つ子供を沢山産む事が可能になります。これによって競争が激化し、子供を産むことの出来る男性が今より減ってその代わり「モテる男性は一層モテる」現象が顕著になる、という弊害が起きると思います。が、むしろ父親としてあるいは結婚生活に不適格な男性が淘汰される、と思えば「それ程悪い事では無い」とも言えるのではないかと考えます。女性側の独占欲や移り気への恨みの問題に関しては、それ程気にしなくても良いんじゃないか?、と思っています(大丈夫か?)。まあ、日本全体の夫婦の何割かは「今の夫には不満」だそうだから、さっさと乗り換える方が女性に取っては「良い事」かも。原理原則で言うと「財産さえ女性の側に残れば」、夫なんか何時でもお払い箱にして「新しい恋人」が欲しくなるに違いないと私は踏んでいます(何か炎上しそう・・・)。

③ 家族制度を法的に整備する
基本は、産んだ子供は全て産んだ女性側の「家族の一員」として育てられる(男性側には親権はない)。平安時代にあったような母系家族が一般的となり、男性は「働き蜂」としてコロニーに奉仕する、です。勿論、だからと言って奴隷のような存在に落とされると考えてはいけないわけで、そうでは無くて片方では「未来の日本を担う人材」を育てる役目を女性達に任せ、もう一方では「個人の能力を最大限に発揮」するべく日夜目標に向かって奮闘努力するのである。いずれ誰が誰の子供でどっちの方が頭が良いとかどうとか「どうでもいい」となって、皆んな「家族」になっていくんじゃないかな?。そして男性はあくまで「家制度の外」にいて、自由気ままに生きるのが性に合ってるんじゃないかと思います。

以上、全てのハードルを取り去れば「女性はどんどん子供を産む」に違いないのです。そうこうするうちに少子化なんて言葉はどっかに消えて無くなって、母と子の「本能に従った社会」がコミュニティの主役となる時代がやって来ると思います。

以上、少子化の即効薬でした。なお、その時は「不倫」なんて言葉も無くなっているかも・・・ね。

・・・・・・・・・・・・

これはオマケですが、少子化問題は「コミュニティの復活」に集約されると思っています。というのも現代においては「田舎暮らし」の価値が高くなっているように思えるからです。とくに若いうちは自然の中で色々なものと親しみながら大地の恵みの中で元気一杯に身体を動かして生活し、結婚して子供を作ると言いのが理想でしょう。そしてある程度年を取って大きな社会プロジェクトで自分の可能性を試したければ自由に都会に出て大いに才能を開花させれば良いと思います。要は自然の豊かな環境の中で少年期を過ごす、というのが大事でしょう。そして75歳くらいになったら「都市の設備の良い所」に移って余生を過ごす、というのが良いんじゃないかと思います。そういうストレスの無い社会であれば、子供は自然と沢山授かるもんです。少子化は「社会の鏡」です。多すぎる「無用なストレス」が女性の産みたい気持ちを萎縮させてると思いますよ。

PS:都知事選2位の石丸氏がテレビで一夫多妻制を語っていたそうで私の論がパクリに思われるかもしれませんが、私の主張は石丸さんが話すよりもっと以前に案が出来上がっており、たまたまブログにアップした時期が重なったというのが本当です。信じて貰えない人もいるでしょうが取り敢えず事実を申し上げておきます。内容を読めば石丸氏と全然違う論だということは分かると思いますが。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿