空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

金星の太陽面通過をキャッチ

2012年06月07日 | 科学
1)金星の太陽面通過
6月6日に金星の太陽面通過があったのですが、この日はあいにく朝から小雨模様。
撮影はあきらめていましたが昼食をいただいておりましたら、明るくなってきて、
にわかに雲の隙間から太陽がほんの一瞬ですが、顔を出しました。
あわててカメラを用意して、なんとか撮影できました。

ISO100,シャッタースピード1/2500,F8.3  Time12:40
NIKKOR 42X WIDE OPTICAL ZOOM ED VR

2)失敗談(減光フィルターが必要な訳)
減光フィルターではなくレンズキャップにピンホールを開ければ太陽も撮影できるものと
思っていましたが、実際にピンホールを開けて撮影してみてびっくり仰天。
CCDかレンズの処についたゴミだらけの写真となってしまい使い物になりませんでした。
下写真  クリックで拡大

何枚か撮ってもこのごみの位置は常に同じ所にあって、光学系の中でついたゴミの様です。
これでやっと減光フィルターが必要な訳が判りました。
使用カメラはレンズ交換なしのミラーレスカメラですから工場組立時に付いたゴミだと思います。
もし高価なカメラを買うときにはこの簡単なテスト法でごみの少ないものを選んだ方が
よさそうです。
ちなみに上の金星通過写真の黒い点はゴミではなく太陽黒点で、大きい黒丸は金星です。
このたびは金環食も金星通過もたまたま晴天ではなく雲による減光ができましたので
ラッキーでした。

3)失敗談(危険な作業)
雲の動きが早く、雲間からパッと太陽が出るものですから、一瞬ですが裸眼で太陽を見て
しまいました。
どうなったかと言うと、黄色みかかった薄緑色の残光が網膜に焼き付いて、暫く取れませんでした。
幸い数分で治りましたが、くらくらとめまいがして瞬間死ぬまで治らないかもしれないと思いました。
太陽面の観察は意外に危険な作業だったことが、後になって痛感した次第です。
ちなみにCCDの方は焼きつくようなことは無く、何ともありませんでした。
後日談ですが網膜に焼き付いた色は、草木染めのごとく淡く見たことのない美しい色でした。


NASAの写真と同倍率で比較してみると
  



NASAの動画On June 5 2012, はこちらから
         
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空観方程式と状態の可視化について

2012年06月02日 | スクラップブック

複素数
17世紀に「imaginary」 という言葉が用いられ、虚数と呼ばれるようになった。wikipedia
正と負の「方向」という概念が複素数になることに数学者が気づいた。
オイラーの公式が1748年に再発見されると、複素数は実数と同じように四則演算ができるようになった。
「オイラーの公式」には、実数と虚数の基本的な単位「-1」と「i」しか使われていない。

この様な概念は西欧から伝わってきたのですが、それと同様の概念が紀元前数百年のインドには既に
在って、それが中国を渡るうちに、実数と虚数の概念が「色」と「空」の文字で表現され伝えられて
日本に来たのではないかと私は思っています。
ですから「色」と「空」を実数と虚数と同じように考えれば、多くの状態を可視化・表現でき、四則演算
までやって解決できると思っています。ですから私はこれを空観方程式と名づけました。
行動の動機付けと相互作用での実体を示しているのが「色不異空」「空不異色」と「色即是空」「空即是色」の
部分になります。
電気や電波が数式言語を使って可視化できれば、「百聞は一見に如かず」の真実が伝わります。
これからどうなるかの予知も可能になります。
そもそも目に見えれば確な情報が正しく伝えられて、仲間が出来て、隠蔽もなくなります。
それが問題解決の第一歩だからです。

動機づけ
動機づについてもwikipediaで見てみると『人間を含めた動物の行動の原因であり、
行動の「方向性」を定める要因と、行動の「程度」を定める要因に分類できる』とありました。
これは例えば電圧の表示や電波の表示等において、プラス・マイナス(山・谷)の方向と強さで
表示される世界と同じであって、いまでは複素数という数学記述を使って既に実用化されて
いるものです。使うただけならば複素数というのも言語と同様、知識は不要です。
私はそれをもう少し発展させてみようと電圧や電波だけでなく資産の表示や損得の把握、
意志の表示、前向きの心後ろ向きの心等が表現できるようになるのではないかと思っています。

行動の方向
『痛み(苦悩)を避け、快楽(幸福)を得る』と言う本能的なプログラムです。
怒りや不安、ストレス、恐怖などの「マイナス」の感情を避けて、愛情、正義、信頼、安心などの
「プラス」の感情を欲します。
行動の例でいえば人にを声かけたり作品で主張したりする場合で、「色」が作品や行動の実体、
「空」が人が感じた共感やインパクトなどの関係性です。
「色即是空」「空即是色」はそれぞれの強さとプラスマイナスで方向を示したものとの相互作用での
循環と結果を示します。
複素数では共役複素数を掛けて(二乗)結果(実体)を出すのと同等です。

空観方程式でのプラス解答
啄木の例で示せば「空に吸はれし十五の心」では十五の心が「色」で、吸われしが「空」です。
十五の心と空(そら)に吸われるという関係が一体となっていることです。
一体になっているとは、数学ではA+iBやA-iBで表示されているように実数と虚数が
一対になって使われていることです。それが「色不異空」「空不異色」です。
Aが実数軸、iが虚数軸で、(ガウス)平面上で可視化しようとすれば、それらは直行します。
通常実数軸が横、虚数軸は縦にします。
それぞれの強さによってAとBが示されており、時々刻々の状態や四則演算が可能ですから、
例えば年間の総和や平均などがそれによって変化します。
結果の実体化は共役複素数を掛ける事ですが、それが相互作用を示す「色即是空」「空即是色」です。
数学では(A+iB)と(A-iB)の掛け算で、その結果AとBの強さによって多様な方向が示されます。
啄木の例でいえば吸われるという関係性が「空」であったり「山」であったり「海」であったりに相当します。
短歌という作品に実体化され、光り輝いた心、覚悟が可視化されて伝えられる。
共感して一緒になって本音で訴え悩んで、それが相互作用のダイナミックな連動や循環の動きとなって
持続し、良いことにつながって解決してゆく場合です。

空観方程式で計算されない状態(実体化しない状態)
「色」と「空」が一体とならずに、単独で存在し、それぞれには関係性がない状態です。
合成が働かないので、方向は一極のままで、強さも物量だけの我欲そのものです。
要は正しいあるいは正当性だけでは、見るだけ、読むだけの世界で、行動の動作スイッチが入らない状態、
関係性のない状態、オーケストラでいえば楽器がただ置かれている状態です。
良い楽器だ悪い楽器だの様に評論だけで、演奏されない無調和状態です。
相互作用では、平面上では一軸上だけですから、一極集中の排除が生じでしまい、ついには
環境の変化に耐えられなくなって破綻してしまいます。リーマンショックの様な状態です。

空観方程式でのマイナス解答
このときは原発の安全神話と同様、全会一致が原則の社会なので不都合があれば必ず隠蔽が生じます。
実現のための基本条件に、多様性と公開があるのはこのためです。
この二つの要件は全会一致でないと前に進めない日本のスローガン文化とは異なるものですが、
破綻を避けるための必須条件です。
全会一致は一極集中と同様、効率的で均一社会の様な良い面が有りますが、多様性の排除につながりやすく、
極限状態となった時にからっきり脆弱です。この極限状態がいつ来るかは誰もわかりません。


これからは極限状態がいつ来てもいいように「色」と「空」の一体化でそれぞれの調和と向き合い方が
必要だと感じています。そのために可視化される事での多様性と公開が必要です。
これからの日本は不確実性のある経済や科学技術と、いままでの他人を信用する文化との両立を求められています。
矛盾を抱えたものでも互いに信用する文化、共助しあう文化、いわば一体化での自己同一化のようなものが、
今回の震災の現場には有って、皆がそれを見て共感し、再確認しました。
政治ではその再構築が原発再稼働や増税緊縮政策の前にやらなければならないことのように思います。
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