空観方程式

「色」での重ね合わせによる相互作用で共感・共鳴が生じ、「空」としてのエネルギーで新たなる生命力の姿が実体化される。

ハッピーを捨てることでハッピーになる

2025年01月21日 | 読書・TV感想
「色」とは常に変化していること 諸行無常の理により、
生き延びるには新たなる秩序や創造・改革改良が必要だ。
ネガティブをポジティブに変化させる力、パワーが必要だ。
生きるために対立ではなく壊すという思考・意識である。
光か?影か?という対立はなくして、光と影の重ね合わせだ。
例えば壊すことで生命を維持する動的平衡。
試行錯誤であり、捨てることを先回りさせることでの
解体と構築との繰り返しによる、新たな生命秩序を生み出す点だ。
そのプロセスが「空」と呼ばれる。
右か左か、勝ちか負けか、早いか遅いか、
正しいか正しくないか、できるかできないかではなく、
それらの重ね合わせを優先させて変化を生み出す。
そのプロセスが「空」である。



ハピーを捨てることでハッピーになる

ハッピーは比べるものだから
だから「色」の世界における幸福の追求は
ハッピーか?ハッピーでないか?となる。

しかしハッピーは諸行無常の象徴のようなもの。
常に変化するものであって、
それを求めると、そこにはもはや存在しないことになる。
だからそれを捨てて(対立よりは重ね合わせ)、
実在するプロセス「空」を求めている時がハッピーといえる。
具体的には、自分が夢中になっていることや、
自分にとって大きな意味があることを追求し、それに携わることだ。

ハッピーか?ハッピーでないか?
それを捨てる(その境界を無くす)ことでハッピーとなる

幸福感よりも充足感
即ち
携われているという感情・意識

失望や悲しみ、喪失感、怒り等は
幸福にとって障壁、障害であるが
携わるにおいては通常のプロセスだから
ありのままだから

「ありのままになる」ことは
既にありのままではない状態だ
だから
ありのままになることを捨てることで
ありのままの状態となる。
要は(比較・対立よりは重ね合わせ)
双方の存在を認めて
こだわらないということだ

つまりプロセスであれば、
喜びや高揚感から、倦怠感や失望、悲しみ、恐れ、不安、
さらには気まずい、恥ずかしいという思いまで、
さまざまな感情を受け入れやすくなる。


参考1:
人間の行動に詳しいPatrick Wanis博士
「幸福感」を追い求めていると、今ここにはないものだとわかってくる。
臨床心理学者のJennifer Barbera博士
「充足感」とは、
特定のひとつの目標を達成することによってではなく、
「価値ある人生を生きる過程」で得られるものだ。
携わることの意識



参考2:
自分と友とがお互いに”夢”を追い求めている、
今生きているその過程に充足感を感じる歌。
 愛子親王殿下

「友と自分、静と動、過去と未来」
そこでの重ね合わせから、
生きている過程での想にエネルギーが伝わってくる。













コメント

自分がどうなりたいのか

2025年01月02日 | 読書・TV感想
般若心経における色と空の関係は
現実実体と実体のない虚構の様な関係性としていた。
具体的には物と心や生と死との関係の様に、
色と空は同一な状態であって、
現実であっても常に変化して、
この世の全ては実体のないものとして捉えることで
苦から解放される。という捉え方であった。

しかし元に戻って考え直してみたら、
色と空との一体化ではなく、色の中での一体化から
空が生まれて姿を現すとなった。

色という実体の中で繰り返され、作用し合って関係づけられる世界観の中で
一体化(重ね合わせや仮想現実)により、神聖な本当の姿が現れる。
そこから自分にとって本当に大事なものが見えてくるのであって、
そのプロセスが空と表現されている。

色という実体の中で繰り返され、作用し合って関係づけられる世界とは
例えば
損した得した、勝った負けた、できるかできないのか、正しいか正しくないのか、
といった様々な二元の関係の中で、常に繰り返される現実の実体であって、
それら双方の存在を否定することなく受け入れ、比較・対立ではなく
そこから一体化(重ね合わせや仮想現実)での相互作用により本当の自分が生まれてくる。
そのような作用や関係性、あるいはプロセスが空である。
具体的には分解と合成といった動的平衡状態から持続性生命の実体が生まれて来る様に。
即ち、分解を合成よりも先回りさせることだ。
比較や対立より重ね合わせ(境界を無くす・価値を捨てる)を先回りさせることだ。

従って、関係性の中で
一方のみにこだわり、執着したり、取りつかれたりしてしまえば
本当の姿は現れてこないことになる。
追求すればする程、否定や排除が続き一極集中状態となって、
気が付かないままで一生を終えてしまう。
執着しないということは、しないという状態に執着していることだ。

だから一体化させるということはそういう関係を捨てることであって、
そこから新しい姿としてあらわれてくる。
色と空の関係は、簡単に言えば、捨てることで得られる関係である。
幸せになることを捨てることで幸せになる。
あるがままにという状態は、あるがままになるというこだわりであって、
本当のあるがままではない。
あるがままになることを捨てた状態が本当のあるがままの状態だ。



大谷翔平選手は
最強のプレーを求めて渡米した。しかし
強いだけでは一流ではなかった。二刀流をやるだけではチーム全体に届かない。
自分はどういう人間になりたいのかと共に、そのことと一体化させることで
何をすべきかという本当の姿を見出した。
勝ち負けよりも、どんなにささいなプレーでも全力を出し切る。
その姿がチームに伝わる。そのことを先回りさせることだ。
それによって自分の回りにあったネガティブのものをポジティブに変えられた。
要はささいなプレーで全力を出すためには、自分は何をすべきかである。
2024年はそれを実感し体感した年でもあった。
NHKスペシャルより




二刀流をやれば注目を浴びてネガティブをポジティブに変えられるか?
ホームラン王になれば、MVPを獲得すればネガティブをポジティブに変えられるか?
ホームラン王やどんな人間かになるのか、(それらを捨てて)
そうではなくて
利己的なことよりも利他的なことを先回りさせる事であって、
現実にはどんな些細なプレーでも全力を尽くすことで、
それがチームに伝わりチームの心が動かされて
初めてネガティブをポジティブに変えられることが実証されたことだった。












NHKスペシャルより




















コメント