空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

量子コンピュータの原理と三法印

2022年03月16日 | 読書・TV感想
量子コンピュータの原理の一つに
「重ね合わせ」の原理がある。
象徴的には、
電子が波でもあり粒子でもあるという
二つの状態を同時に共存していることだ。
いわばコインを空中に放り投げて、表と裏が
同時に共存している状態であって、
地上に落ちれば、裏か表かが初めて確定する。
同様に量子ビットでも
時計回りと反時計回りの回転を
同時に共存する状態を使って、
重ね合わせのままで計算する。




オイラーの公式では
指数関数はSIN関数とCOS関数の
「重ね合わせ」となっている。







     
仏教での三法印においても
涅槃(悟り)と寂静(安らぎ)の二つの状態が
同時に共存していることにある。
いわば「重ね合わせ」の状態である。
涅槃=SIN関数
寂静=COS関数




そうした状態が量子ビットと同様に
問題の解決に役立っている。

空観方程式でも
両方の状態をいつも同時に持つことであり、
二つの状態の連立方程式となっている。

涅槃=空間(関係)
寂静=時間

即ち、
あるときはあるように
ないときはないように。

できないときはできないように
できるときはできるように。

戦える時は戦い、
戦えないときは戦わない。







参考:弁証論について
対立したり矛盾したりする概念の
双方を合わせ、どちらも切り捨てることなく
より高次の次元での概念を導く。



とんかつとカレーライスを
どちらも切り捨てることなく
高次な次元に導くと
カツカレーが生まれる。

子供に必要な勉強とゲームの場合
どちらも切り捨てることなく
高次な次元に導くと
学習ゲームが生まれる。

キリストが生誕した時の祝日名
メリークリスマスは非キリスト教徒には
当てはめられない。そこで双方の合議により
ハッピーホリデーという名称による
祝日が生まれる。


以上のような合議は止揚論として使われるが、
いずれも静的な事例や概念によるものである。


一方の
量子ビットの場合はどちらも切り捨てることなく
高次な次元に導くと「重ね合わせ」という
動的な概念として導入されている。






弁証論

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命を懸けても守るべきものがある・・・

2022年03月07日 | 読書・TV感想
ウクライナが多くの犠牲者を出しながら、
ロシアの軍事侵攻を阻止している。
国民も色々な立場、考えがあり、
逃げるのも踏みとどまるのも自由。
しかし「命が大切だから降伏しよう」
だけでは、降伏後に法律が無視されて
大量殺りくされる可能性もある。
従って、一方では
「座して死を待つより、戦って死ぬ」
という価値観も現実に存在する。


軍事力ではロシアと比べて大きく異なる。
命を懸けて守るべきものがある場合には、
守れそうなら守る。
命の方が大事になれば戦いを止める。

突き詰めれば、
「命よりも大切なものがある」だけでもダメ。
「命が一番大切だ」だけでもダメ。
双方が混在しているのが真の姿だ。

自分の命より大切のものがある。
命を掛けてでも守りたいものがある。
家族や社会が守れないなら戦う。
大きな犠牲をもとに大切なものを守るのも
事実なので、多くの命が犠牲になり、
国家・社会が消失するのなら戦いを止めることも
必要な考え方だ。


指揮官は戦争状態にあれば、
国民の命を守るために何でもありで、
最後まで戦うと発言するのも当たり前。
善良で慈悲深い指揮官だけでは早晩
没落するだけだ。

要は軍事的決断には、他国との連帯と
これらの状態を把握して制御できる
精神状態であるかどうかだ。
「座して死を待つより、戦う」といった
勇ましくかっこいいものだけに
熱中してしまわないことだ。
バランスを維持するためには
悪魔とも手を結ぶ。
これが外交の基本である。

なによりも
ウクライナが大国ロシアと闘う姿を見せたことで、
NATO諸国がばらばらに進めていた天然ガス
対応では、一致団結した経済制裁という
「群れの形」を世界に示すようになった。
さらには世界企業がロシアから引き上げたり、
世界の人の心がロシアから離れてしまうという
新たな「群れの形」が生まれた。

権威主義は専制主義ともよばれ、
強権的な政治体制のもとで市民の権利を
制限して統治するやり方だ。現実には
権力が一人や一党に集中する独裁主義である
場合が多く、2019年時点では
民主主義国・地域は87、非民主主義国は92と
民主主義は少数派となっている。
特にコロナ禍では、人の動きを強権的に抑える
権威主義国のやり方が効果を発揮している。
また中国のように著しい経済成長をも実現する。
しかし今回、オリンピック期間中に発覚した
ドーピング問題や、プーチン大統領が行った
突然の、誰も予期できなかった
ウクライナへの侵攻は、
専制主義が潜在して抱え持つ暴挙として
民主主義国の同盟を一層強固なものに
していった。


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