今回は、今年読んだ本について。といっても、なんだかんだ忙しかったので、あんまり読めていないんですが。
①なんて素敵にジャパネスク
(氷室冴子著 2018年 集英社【復刻版】※底本は、1984年 集英社コバルト文庫)
私と同世代の女子ならたいていご存知であろう、私が中学生のときに女子中学生に大人気だったコバルト文庫の中でも人気のシリーズの第1巻です。数年前に急に読みたくなってゲットしていましたが、つい最近読みました。
いやあ、思った以上にぶっ飛んだおはなしで、絶対あり得ないって笑えてしまいますが、当時の女子たちは、私も含めて、このお転婆でかわいい瑠璃さまに夢中でしたね。設定が平安時代っていうのも、なんだかいいのよね。
②愛するよりも愛されたい
(佐々木良訳 2022年 万葉社)
これは昨年発行され(発行元は、なんと高松市にある出版社!)テレビなどでも取り上げられて話題の、万葉集を現代の奈良弁しかも若者言葉で訳した画期的な本です。すっごくわかりやすい意訳なので、一気に読めてしまいます。それにしても、万葉の時代、老若男女みんな恋してる!、しかも表現がストレート!!おもしろい。
気に入った歌をいくつか。
もの思ふと 人に見えじと なまじひに
常に思へり ありぞかねつる
いで何か ここだ はなはだ
利心の 失するまで思ふ 恋ゆゑにこそ
白雲の 五百重に隠れり
遠くとも 宵さらず見む 妹があたりは
(意味は本を買って、調べてみてくださいね!)
もともと高校生の頃は、古典の授業は、かなりうっとりと聞くくらい大好きでしたが、そういう学科に進んだわけでなく、それっきり、そんなに触れてはこなかったわけですが。
長女が大学生になったら国文科に進みたいということで、最近彼女とこういう話をよくしますね。彼女に教わりながら、また古典もいろいろ読めたらいいなと思います。