前回の記事で、私のおばあちゃん(私の母の母)のことを、少し書きましたが、おばあちゃんといえば、思い出すことがもうひとつあります。
おばあちゃんは、一緒には暮らしてなかったのですが、ときどき私のうちに遊びに来ると、いつも、当時、千葉駅のそばの、そごうか三越の一階にあった、大きなサンリオショップに、連れていってくれました。そして、「なんでも好きなものを買ってあげるよ」と言いました。なんとも甘いおばあちゃんでしたが、小さい私には、夢のような時間でした。
当時、一番好きだったキャラクターは、キキララかな。いとこが、私と弟みたい、と言ってくれたのも、あったかと思います。
しばらく前に、サンリオの創業者で会長であられた辻信太郎さんが、名誉会長に退かれた記事を読みました。そのとき、興味をおぼえて、ネットで少し調べたのですが、ご自身も、戦争の体験もあり、反戦思想をお持ちであられたこと、「世界中がみんな仲良く平和に暮らせるように」とサンリオのいちご新聞で、いちごの王さまに、語らせていることなどを知りました。
戦争で、たくさんつらい思いをしたおばあちゃんも、戦争などなにも知らずに生まれた孫の私も、サンリオのキャラクターたちに、平和な夢のような時間を与えてもらったな、と思います。