WAVE TALE

鯨・波・しずく・月・シーグラス・海岸写真・~Atlantis~・http://wavetale.yu-nagi.com/

★その先へ(想像してみました)

2011-03-22 03:34:40 | 【海岸日記】
東北関東大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げます。
行方不明の全ての方々の行方が分かりますように。
避難生活をされている方々が早く戻れますように。
原発・電力の作業をされている方々本当にお疲れ様です、よろしくお願いします。
一日でも早く皆が落ち着いた日々を過ごせるよう願ってやみません。

ここ一週間ほどで私が感じたり考えたことを書きます。


【制作】
ご注文の指輪の磨き作業が残っていたのですが、地震後の3日間、全く手をつけられませんでした。
今制作作業をしても、悲しみや負の雰囲気が入ってしまうだけじゃないかと思っていました。
・・・でも違いました。
その指輪とヤスリを手にしたら気づきました。
優しさと強さと愛をいつも以上に込められるじゃありませんか。
磨きました。
・・・キレイでした。ご注文者を照らしてくれたらいいと思いました。

表現者の皆さん、もの作りの皆さん、地震被害者を思って「今制作なんて不謹慎」て違うと思います。
「えっ、私達のせい!?そんなこと言わないでやってよ、できる環境にいるんだから!」と、私が被害者だったら思います。
作業して、美しいもの・楽しいもの・素敵なものを発表していった方が喜ばれると思います。
(節電や節約には力を注いでほしいです)


【海】
私の活動の元が『海』なことに問題を感じました。
波の指輪もシーグラスも津波を連想させてしまうのではないか、タブーではないか。
そこで、自分が東北の海辺に住む漁師になったつもりで想像してみました。
 津波はたしかに恐い。逃げるしかなく本当に恐い。
 普段の時化や高波は元々覚悟している。
 海が荒れても、魚が獲れなくても、海への感謝は忘れない。
 復旧したらこの自慢の海を見てほしい。ここの魚を食べてほしい。
・・・あくまでも想像ですが、ありえると思いませんか?
また、私が発信したい相手は世界中の人々です。
日本にも海外にもシーグラスを知らない人はまだたくさんいます。
海岸のごみにペットボトルやタバコの吸い殻が数多くあるのを知らない人もたくさんいます。
そちらの方が問題です。
・・・私は、海への啓蒙を含んだ海もの作品をこれからも作り続けます。


【もの】
そもそも、つらさや痛さを連想させる作品は、災害があってもなくても不快です。
作品に心が入っていてそこに惹かれれば、モチーフの好き嫌いは影をひそめます。
作品を見たときの感想は個人差がありますが、気持ちの入っている作品は大抵の方が気づいてくれます。
・・・『もの』を通して『人』を見ている、存在を感じているからじゃないかと気づかされました。


【仕事】
私は医療系会社でも仕事をしています。
電車集配中に地震が起きたら、と思うとやはり不安です。
以前私は台風で途中駅から身動き取れなくなったことがあり、上司はPTSDを心配してくれているように思います。
・・・でも医療系に片足突っ込んだ以上、そんなこと言ってられません。
トラだかウマだかしらないが、こっちはヒトを相手にしてんです。
重病人が対象ではありませんが、胃炎だっておできだって、ガンだかなんだかはっきりさせて、早くすっきり治させたいじゃないですか。
無理はできませんが、備えて、行ってきます。


【自分のするべきこと】
その医療系会社で、私は事務・集配・社内清掃担当者です。
患者を診る医師のように直接役に立つわけではありません。
この患者さんの名前の漢字はこの字とか、あの駅の乗り換えはあっちとか、その部屋の掃除機のコンセントはそことか、重箱の隅をつつくような小さいことばかりです。
・・・が、仕事とはそういうことの積み重ねだと思うんです。
その結果、患者名の間違いが防げるとか、集配がスムーズに進むとか、清潔な社内で社員の健康が守られるとか、おおげさですが社会の役に立っていると思うんです。

そしてその患者さんはひょっとしたら東北の出身かもしれない。原発の作業員の親戚かもしれない。物資を運ぶ運送業かもしれない。突飛ですが、世の中は狭く、意外とつながり合っていると思うんです。その患者さんが元気になれば、喜ぶ人がたくさんいることでしょう。
・・・だから例えば「原発の職員さんはあんな危険な仕事をしているのに自分は…」などと思わなくていいんだと思います。
自分の身近な人や物事に自分のできる範囲の働きかけをしていれば、つながり、巡って、色々なところで効果を生むと思います。


【音楽】
地震のショックは、ラジオに助けられました。
聴きなれたDJさんの声での情報はもちろん、十分気を使って選曲してくださった音楽にもです。
よく聴くFMでは、地震当日はギターやピアノのインスト、二~三日目は静かで慰められるような曲、四~五日目はちょっと元気出しましょうという曲、そして徐々に今までと同様な曲に。徐々に。
私にはとても合い、滅入った気持ちが選曲と全く同じように浮上していきました。
本当に感謝しています。


【人】
2011年の「今年の漢字」は『人』がいいな(もうすでに)。
マンパワーはすごいし。支え合っているし。


(長くなっちゃいました!読んでくれた方お疲れさま!^^;)

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