おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
いつもコロナの話ばっかりだったので今日は別の話題を。
看護師の「特定行為」に関する記事が昨日出ていました。
研修を受けた方は今年度末で2400人程度だそうです。
厚労省は2025年までに10万人以上養成したいらしいですが、5年間で2400人ですから1年あたり500人弱のペースです。
厚生労働省は2025年までに10万人以上を養成したいみたいですが、
このままのペースで行くと、2025年には5000人程度ですね。
私も特定行為ができる看護師が増えていくことには大賛成ですが、
「2025年までに10万人以上を養成」この計画って誰が立てたのでしょうか?
おそらく、2025年に医師がどれだけ不足するのか割り出してから、その不足分を看護師に業務を分担したとしたら10万人かなぁ。くらいではじきだしたのではないかと思いますが、よく目標として掲げられたものだなと感心します。
頭が良くないと厚労省に入れないと思うのですが、頭が良くても現場を本当に知らないんだなあと改めて思いました。
まず、在宅領域別パッケージ研修だと研修期間の311時間+各5症例だそうで、40日以上の時間に対して、だれが給与を出すのでしょう?
だれが研修費を出すのでしょう?
その看護師さんはずっとその職場で働いてくれるのでしょうか?
おそらく特定行為の研修を受ける看護師さんは第一線で働いている方のはず。その看護師が2ヶ月も職場を空けていいといえる職場なんてほとんどないと思いますけどね。
うちの事業所みたいに訪問看護ステーション単独で運営しているのであればなおさら2ヶ月なんて調整のしようがありません。
持続可能な医療を構築したいのであれば、特定行為ができる看護師は必須のはず。であれば研修費やその間の給与は補償するから!くらい国は言って欲しいものです。
ありがとうございました。