おはようございます。仙台市太白区の株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
要介護要支援状態になった理由の第4位が骨折・転倒。
割合としては約10%程度となっています。
東京のデータですが、高齢者の救急搬送の原因の約82%はころぶ。約11%が落ちる。
ということで、9割強が転倒転落で救急搬送されていることが分かります。
高齢者の転倒転落はいつでも起こりうると思っていた方が良いと思います。
さて、実際独居、もしくは高齢者2人世帯で転倒転落が起こってしまい、自力では起き上がれなくなった場合、訪看の緊急にコールがくることがあります。
もちろん意識状態に変化があったり、強い痛みが当た場合は救急搬送対応となると思いますが、意識状態が問題ない・痛みも特にない場合、現場に行ってベッドへの引き上げを看護師が行うこととなります。
人助けの意味でもすぐに駆け付けてベッドに戻したほうに越したことはありません。
しかし、「人手が欲しい」という理由で看護師が呼ばれることは好ましいとは思っていません。
なぜなら、今後高齢化で対象は増えていきますが、慢性的な人手不足になることは分かっていますから、そういったニーズにスピーディーに対応することは現実的にむずかしくなると予想できるからです。
であれば、看護師ではなくても「人手が欲しい」場合の対応として、互助の活用を促していかないといけないのではないでしょうか?
訪問看護の緊急は便利屋ではありません。
もし本当に看護が必要な方からコールが入ったときに対応できないリスクもあります。
そうは言っても今はまだベッドに戻してというコールは来ると思っています。
転倒転落時の対応を訪看の緊急で行い続けることで、転倒転落は訪看の緊急でという意識付けにならないよう、対策は必須だと思います。