マツモムシ
体長1.5cmほどの水生昆虫。
背泳ぎを上にして泳ぐ様子が見られます。
肺呼吸する昆虫です。
呼吸の仕組みは、腹に超撥水性の毛がはえており、毛のすきまに空気を貯めこみます。
その空気で呼吸をするのです。
背泳ぎの姿勢になるのはその空気が浮力になるためです。
マツモなおの水草のはえている池などに生息していることから名前が付きました。
マツモムシ
体長1.5cmほどの水生昆虫。
背泳ぎを上にして泳ぐ様子が見られます。
肺呼吸する昆虫です。
呼吸の仕組みは、腹に超撥水性の毛がはえており、毛のすきまに空気を貯めこみます。
その空気で呼吸をするのです。
背泳ぎの姿勢になるのはその空気が浮力になるためです。
マツモなおの水草のはえている池などに生息していることから名前が付きました。
モクズガニ
画像は猪名川でみつけたカニです。モクズガニといいます。
中国料理のひとつ、上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)とおなじなかまで食べることができます。
兵庫県但馬地方では「川ガニ」と呼ばれ、円山川や矢田川、竹野川や岸田川など主要な河川でも漁獲対象になっています。9月から10月が漁の期間になります。全国的にも通販で販売されており、いい値段です。
モクズガニは海域で生まれ、川を上って淡水域で成長し、成熟すると産卵のため川を下る回遊するカニです。
海ではゾエヤという小さなプランクトンの状態ですごし、小さなカニになると川を遡上してきます。
大きなダムがあるとのぼれないため、近年は山間部ではほとんどみることはありません。
実は全国的には減少傾向にあります。これは、乱獲、河川工作物、水質の悪化などが原因で、将来的には絶滅するかもと心配されています。
す。
オスは体が大きくて爪の部分がメスに比べて毛深く,腹に三角形の模様が見られます。
メスの爪の部分はオスより毛は少なく,腹には横線が何本も入ったような模様があります。
雑食性で、水中に生える藻類や動物の死体などを食べます。
「生きている猪名川」などの私たちの川の副読本にはモズクガニをイワガニ科としてきましたが、
「モズクガニ科は、ソラコトレマタンカニの家族です。分類学的に混乱しているイワガニ上科の一部であるこの家族の境界は、改訂中です。長い間、イワガニ科の亜科に分類されていましたが、通常はスナガニ上科に配置されているイワガニ科とイワガニ科に最も近いようです。 ウィキペディア(英語))
とあり、科については様子を見たいと思います。
フタツメカワゲラのなかま(フタメカワゲラ科)
幼虫
体長20mm前後。
オレンジがかった明るい色の体に、長く伸びた触角と尾がよく目立ちます。単眼が2つなので「フタツメ」カワゲラと呼ばれています。
川の上流から下流の流れの緩やかなところにいます。
水の底に沈んだ落ち葉や砂のたまったところにかくれて生活しています。
水生昆虫などをつかまえて食べます。
成虫は
体長15㎜、体色は黄色で、脚に黒い紋が特徴的。
灯火に集まるので、観察するのは日が落ちてから。
トンボの王様 オニヤンマ
日本最大のトンボ、体長9~11cm。 眼は緑色(複眼)、黄色と黒の模様が等間隔にはいるトンボです。
北海道から沖縄まで広く分布しています。
きれいな流れる川で自分の縄張りを往復しながら飛翔しています。
獲物を捕まえる時は、時速70kmのスピードを出します。
他に飛び回るのはなわばりを守ることとメスを見つけるためです。
オスは羽ばたくものはすべてメスとみなし、追いかけまわすそうです。
往復時々、川の近くの草地や樹林につかまって休息しています。
オニヤンマのヤゴは砂泥にもぐって生活しています。
体の表面はザラザラで毛深く、頭部は角ばっています。
幼虫期間は3~4年といわれます。
ヘビトンボ(ヘビトンボ科)
ヘビトンボは、成虫は大きな羽をもちトンボのようで、大きなあごでへびのようにかむからヘビトンボ。
ヘビトンボは完全変態をする昆虫ではもっとも原始的なグループに属す。
世界におよそ300 種が記録されており、日本には 20種が生息している。
よく似た種にクロスジヘビトンボがいる。これらは腹節側面の付属器に細毛を持たず、第1~7腹節下面にも総状鰓を持たないため容易に区別できる。
ヘビトンボの幼虫は、川や渓流の石の下などで見つかる。
幼虫は肉食で、ユスリカなど水辺に住む小さな昆虫類や小動物を食べる。
4年ほどかけてゆっくり育ち、6㎝ほどの大きさになり成虫となる。
陸地に上がり地面に穴を作りその中で蛹になり、成虫に生まれ変わる。
成虫は初夏に多く見られ、灯火にも良く飛来する。夜を待つ間日中は水辺の石の下や木の上で過ごす。
とくに活発に動くのは日没後から数時間。
成虫の寿命は数日~10日。
雑木林などでヘビトンボの成虫を見かけるのは、水分を補給するために樹液を摂るからと聞く。
オスはメスを見つけると、精子入りの大きなゼリー状の物質をメスの腹端に付着させる。
そして,メスは腹部を曲げて精子入りのゼリーを食べている間に精子がメスの体内に入って行く仕組みになっている。
卵は水際の石や植物上に数千個産みつける。
きれいな水にしか住まないので、水質を示す「指標生物」。
かつては、子どもの疳(かん)を鎮める効能のある民間薬。
とくに有名なのは宮城県産の奥州斎川孫太郎虫。
日本で作られた民間薬で「和漢方」と呼ばれるなかまに分類される。
「孫太郎」の名前の由来は、仇討ちをする孫の名前が孫太郎、病弱だったのがこの虫を食べて元気になり無事仇討ができたという伝説による。
埼玉県のある地方ではではかむところからか「かわむかで」という呼び方をしている。
昆虫食の先進県長野県では、ヘビトンボやトビケラ、カワゲラをふくめて「ざざ虫」と呼んでいる。
急速に個体数が減少しているミズカマキリ
ミズカマキリ
分布:北海道~南西諸島
体長:50mm程度
体は棒状で細長く、体色は灰褐色から淡黄褐色。前脚がカマ状で体型は長細く、お尻に長い呼吸管があります。呼吸のために長い尾の先端だけは水面に出している。
前肢がカマ状なので陸上のカマキリのようなので水の中のカマキリなのでミズカマキリと名がつきました。しかし、種としては別です。
カマキリはバッタやチョウなどと捕まえて食べます。
ミズカマキリは池沼などの水の中にすんでいるので、小魚やオタマジャクシなどの小動物を捕まえて食べます。カマキリのようにむしゃむしゃ食べるのではなく、捕まえると、口から消化液を出し、溶けた肉液をすすります。
別の種ですが生きたものを捕食するのには前肢がカマ状なのは陸でも水でも捕まえやすい形だとそれぞれが判断したんでしょう。このような進化の形を収斂(しゅうれん)進化とよんでいます。
(生きている猪名川より)
カメムシのなかまは卵、幼虫から成虫とさなぎの時期はありません。(不完全変態というのを習ったと思います。)
11 月ころになると、水底の物かげなどで越冬します。4 月ころに目覚めた成虫は 5 月~7 月に交尾し、コケなどの湿ったところに産卵します。卵からうまれた幼虫は親に似た姿をしています。5回脱皮を繰り返し成虫になります。
兵庫県では要注目種になっている。長崎では絶滅危惧I類、福岡では準絶滅危惧種、東京都では絶滅危惧ⅠB類に指定されています。
メイフライ カゲロウ
メイフライとは渓流釣りのひとならよくご存じ。河の中にいるカゲロウの総称のことです。
画像はチラカゲロウで成虫のようですが成虫ではなくひとつ前の亜成虫です。
カゲロウの幼虫をニンフ、羽化途中のものをイマージヤー、亜成虫をダン、成虫をスピナーと呼びます。カゲロウは面白い昆虫で、卵からかえった幼虫は、サナギにならずに成虫になるが、その前にダン(亜成虫)と呼ばれる段階があります。
フライフィッシングでは最も重要な種がカゲロウです。カゲロウを模した毛鉤全般もメイフライといいます。
渓流釣りの人の方が、カゲロウなどの川の中の生き物をよく知っています。
この5月はカゲロウが成虫、亜成虫になる時期です。
川に入るのも気持ちよく感じる時期でもあります。
カゲロウなどの水生昆虫をつかまえて、その川の水質を調べたときの様子です。
どのように調べるのでしょう。その一つが「全国水生生物調査」の方法です。
ホームぺージによると
「水生生物の中でも、とくに、カゲロウやサワガニなど、川底に住んでいる生きものは、水のきれいさのていど(水質)を反映しています。したがって、どのような生きものが住んでいるか調べることによって、その地点の水質を知ることができます。全国水生生物調査では、29種類の水の中にすむ生きものを選び川にどの生きものが多く見られたかを調べることで、水のよごれの程度を判定しています。」
29種類で水質判定をします。
捕まえた生きものから4段階に分けた生物とくらべどの段階の生物が多いかということで判定します。
全国水生生物調査のホームページより
環境省でもより詳しい調査法を提案しています。
環境省(平成 29 年 3 月)水生生物による水質評価法マニュアル-日本版平均スコア法の目的をみると
「日本版平均スコア法は、1976 年にイギリスの環境省で開発された BMWP(BilogicalMonitoring Working Party)スコア法をもとに我が国の生物相の特徴に合わせて、平成 28年度に環境省において対象とする科やスコアを改訂した手法である。
現在、全国で広く実施されている「全国水生生物調査」よりも詳しい数値が得られ、より客観的なデータを得ることができる。」
環境省は大変詳しいスコアをしめしているので、詳細な記録になるとおもいます。
ヒゲナガカワトビケラ(ヒゲナガカヮトビケラ科)
成虫は、直接潜水して砂礫に卵を産みつけます。 1ケ所にかためて産みつけ、2000~15000個にもなります。幼虫は、巣のまわりに、屋根状に捕獲網を張りめぐらし、そこにかかる藻類(そうるい)を食べます。