野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

ツグミ

2018-11-30 | フィールドガイド--野鳥--

ツグミ(スズメ目ツグミ科)
冬鳥の代表、シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、冬鳥として全国に渡来する。
低地から山地の林や農耕地、公園の芝生、河原、干潟などで見られます。
背中の色や胸にある斑の濃さで濃くはっきりしていればオスで、薄ければメスと見分けることができます。
ツグミは地方によっては捕獲して、食用にされていました。


2010年1月17日(日) 水道記念館

2018-11-29 | 野生生物を調査研究する会歴史
2010年1月17日(日) 水道記念館見学と淀川で野鳥観察
今回は大阪市東淀川区にある「水道記念館」で淀川・琵琶湖水系の自然と生息する魚についてお話を伺いました。「水道記念館」は1914年(大正3年から1986年(昭和61年)までポンプ場として使われた「旧第1配水ポンプ場」の建物を保存活用して1995年(平成7年)に開館、レンガ造りの美しい建物です。今は改修中なのかぐるっと足場が張り渡されていました。入館料は無料。
この日は館内に新春お茶席が設けられていました。館内を見る前にまず一服。大阪市の水道水で点てられたお抹茶とミニドラ焼きが無料でいただけます。(1月31日まで・休館日は除く)
ケーブルTVの方が撮影来られていました。ナチュラリストの姿がテレビの電波に乗るかな?
 
講師は谷本先生。先生は「野生生物を調査研究する会」のスタッフとして生きている川シリーズの出版に携わっておられます。今日は主に琵琶湖と淀川に棲む魚類を中心にお話を伺いました。まずは図書室にて脊椎動物の分類、、動物がいかにして骨格を持つように進化してきたか、魚類は「円口類・軟骨魚類・硬骨魚類」に分けられること、またそれぞれの代表的な魚や特徴などのお話を伺いました。
 
説明を聞いた後館内を巡りました。水槽には琵琶湖・淀川水系に棲む希少種の魚が飼育されています。右下は国の天然記念物に指定されている「イタセンパラ」。また「わんど」の様子も観察できます。(わんど:川の本流とつながっているけれど、構造物などで区切られていて池のようになっている地形のこと)
琵琶湖の模型もありました。16分に一度上から雨が降って琵琶湖にたまり、下流の河川に流れていくようすが再現されます。洗堰などの動きなども模型で確認できます。
館内にはほかに私たちの生活に無くてはならない「水」に関する展示コーナーもあります。
 
正門を出て、すぐ前の道路を渡るともう淀川。
ここでは干潟の再生実験が行われています。春に海老江の干潟に水鳥を観察に行きました。この柴島の干潟のほうが少し鳥の数が少ないように思いました。時間にもよるのでしょうが。
 
河川敷では淀川区の凧揚げ大会が開かれていました。小学生が手作りのタコを揚げていました。写真では小さくて見づらいですが、色とりどりのタコがsら高く舞ってとてもきれいでした。
(ナチュラリストクラブHPより)
※水道記念館 現在平成29年10月に学習施設リニューアル
開館日・開館時間>土曜日、日曜日、祝日(ただし、12月~2月の冬期を除く。)

子どもの本がおもしろい㉞図解日本列島100万年史2

2018-11-27 | 資料を読む
子どもの本がおもしろい㉞日本列島100万年史2
5つの大きな島から成る日本列島は、かつてユーラシア大陸の東縁の一部だった。
5億年前からのプレート運動によって形成された日本列島は約2000万年前に大陸から分離して、現在の姿になったのは2万年前のこと。
火山や地震によって形成された日本列島
2巻の目次
はじめに
1 リアス海岸は山と谷だった
2 海面が上がった「縄文海進」
3 三内丸山遺跡からわかる縄文海進
4 大噴火で南九州が壊滅状態に
5 富士山がくずれて形がかわった!
6 足柄平野に富士山の泥流がきた!
7 富士山最大の火口を生んだ宝永噴火
8 今も続く火山活動
9 富士山はいつ噴火してもおかしくない!
●もっと知りたい! 火山の寿命
10 7世紀の白鳳地震が起こした地殻変動
11 プレート境界地震と陸域の浅い地震
12 東日本大震災と津波でかわった地形
●もっと知りたい! 地震と津波のしくみ
13 人が地形をかえた(1)(利根川のつけかえと江戸城下町のうめたて)
14 人が地形をかえた(2)(たたら製鉄が出雲平野をひろげた)
15 変化しつづける日本列島
●もっと知りたい! ジオパーク
用語解説
さくいん
縄文文化は縄文海進がおわると変化があらわれたり、九州の縄文文化は、大噴火によってわからなくなったりと
地震による地殻変動など日本列島が今の形なるためのいろいろな大地の変化が写真や図で詳しくわかる
六甲変動と活断層、西南日本と南海トラフなど関西について知りたい方は
日本列島100万年史(ブルーバックス)のほうを読むとわかる。

2008年 シダ観察と有馬温泉

2018-11-25 | 野生生物を調査研究する会歴史
枯れないシダの観察会
 
2008年1月20日 シダ観察と有馬温泉
今回はシダの観察に変更。10時、電鉄有馬口駅に集合しました。
シダの観察に役立つ本を紹介していただきました。
「写真で分かるシダ図鑑」池畑怜伸 著/トンボ出版
写真が豊富で丁寧な解説が分かりやすいとのことです。
駅から少し歩いたところで面白い木を発見。ヤナギの木ですが途中からネズミモチとヤドリギが生えていました。柳の木は冬は葉を落とすので寄生植物が見やすくなってますね。
トクサの胞子葉群です。トクサの葉は退化して白い痕跡が残っているだけ。細長い緑色のものは茎です。人間の背丈ぐらいの高さに育ちます。これもシダの仲間で、大きさはまったく違いますがスギナの仲間です。そういえばツクシの頭にそっくりですね。
見事な?ヤドリギ。元の木はコナラです。今日は道路沿いを歩いての観察でしたがたくさんのシダを見かけました。
<観察したシダ>
イノモトソウ、トラノオシダ、ノキシノブ、トクサ、ウラジロ、ミツボシウラデ、マメヅタ、オオバノイノモトソウ、フモトシダ、シシガシラ、ベニシダ、ジュウモンジシダ
今日の観察は午前中で終了。有馬温泉に付く頃には雪が本降りになってきました。それぞれ、金泉、銀泉と好みのお湯につかって冷えた体を温めました。
有馬温泉から宝塚に下る道路です。雪が降り積もっていました。でも下ではきっと雨なのでしょうね。(ナチュラリストクラブhp)

資料を読む 子ども本がおもしろい㉝図解 日本列島100万年史1 誕生のふしぎ

2018-11-24 | 資料を読む
資料を読む 子ども本がおもしろい㉝
1980年ごろに日本列島砂山論 (1982年) 日本の山地形成論―地質学と地形学の間(1983年)が藤田和夫氏から日本列島の形成について新たな知見を見ることができた。
内容はむつかしくてよくわからないところが多かったが、40年近くなって大変わかりやすい本がでた
子ども向けとはいえ、反対にこれからの子どもはこのようなことが常識に

図解 日本列島100万年史1 誕生のふしぎ 山崎 晴雄 (監修), 久保 純子 (監修)  講談社 2018年
ブルーバックス『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』図解版。
1巻では、日本列島の誕生から2万年前まで。
目次
巻頭ビジュアル 日本列島の今のすがたを見てみよう!
はじめに
1 日本列島は大陸の端がちぎれて生まれた!
●もっと知りたい! 「プレート」ってなんだろう?
2 東北日本と西南日本が折れ曲がってできた「弧状列島」
3 「フォッサマグナ」は溝?
4 海溝にたまった泥や砂が山をつくる!?
5 山脈は「大地のシワ」
6 伊豆半島が本州にぶつかった!
7 マグマが火山をつくる
8 「カルデラ」は巨大噴火のあと
9 日本一の平野・関東平野ができた
10 海と陸をくりかえしていた大阪・京都
11 富士山は今とちがう形だった
12 6000年かけて富士山が今のすがたに
13 はじめはわかれていなかった「富士五湖」
●もっと知りたい! 地質の年代は、どうやってわかるの?
14 日本アルプスの丸い谷には氷河があった!
15 瀬戸内海をナウマンゾウが歩いていた!
16 北海道とユーラシア大陸はつながっていた
●もっと知りたい! 氷期と間氷期
用語解説
プレートテクトニクスに基づき、書かれた日本列島の変遷史をこどもむけに編集されている。
日本列島が大陸と分離して、今の位置に移動したこと、しかもバラバラに移動したのが、くっついて今の形、
くっついたところが「フォッサマグナ」といわれる「溝」
海と陸をくりかえしていた大阪・京都を図解でわかりやすく説明している。
ブルーバックスは苦手というひとにとっては、眺めているだけで、日本列島の形成過程がみえてくるのは子供向けのすごさ。
やっと子どもむけに、日本列島の形成史の話が、最新の知見をもとにしたベーシックなテキストがやっとできた。
地学をまなぶことが少なくなっている
火山国地震国である日本にすんで、学ぶべきことの多い本である。

2007年 里山保全作業とリース作り

2018-11-23 | 野生生物を調査研究する会歴史
12月の里山活動は 観察会やクラフトづくり
鍋を提供するのは毎年の恒例になっています。
ことしも 来週から12月。2日の日曜日の里山活動 気になる方はナチュラリストクラブHPに連絡を
どなたも参加歓迎します
 
2007年12月9日(日) 里山保全作業とリース作り
10時公民館前に集合。まずは材料になるつるを集めに行きます。フジ、アケビ、フジ、ヤマブドウなどつる性のものなら何でも編めますがアケビのツルが柔らかくて折れにくいそうです。
ナタやはさみでめぼしいつるを切って行きます。何度もリース作りをしているので、道に面した木に絡まっているつるはほとんど取られてしまっていて、結構雑木林の奥まで入って探しました。
つるを集めた後は一休み。恒例の鍋の時間です。左端で鍋奉行が味付けをしています。楽しみ~!!
お鍋のふたをまな板にして切っているのはユズ。山頂に植えつけてユズ、スダイダイのうち、ユズの木にそれぞれ一個ずつ実がなりました。それを収穫してきて今日はお鍋の香り付けに!スダイダイも実が付いていたのですが途中で落ちてしまいました。
お腹がいっぱいになったら今日のメインイベント、リース作り。といってもリースは何度も作っているので、リースよりも難しいかごに挑戦する人がほとんど。思い思いの形のかごを編んでいました。
リースは、葉が付いた細いアケビのツルをより合わせて編んで、あっという間に2個も仕上がりました。
リースのところどころからアケビの葉が顔をのぞかせていて素敵なアクセントになりました。
山頂付近の写真です。第一日曜日に、枯れた木をチェーンソーで切って片付けたのでとてもすっきりしました。
笹が茂っているのは観察用に残しておいた地域。放って置くとこのくらいの高さまでササが茂っていたのですね。
(ナチュラリストクラブHPより)

子どもの本がおもしろい㉜コーヒー豆を追いかけて

2018-11-22 | 資料を読む
子どもの本がおもしろい㉜コーヒー豆を追いかけて―地球が抱える問題が熱帯林で見えてくる 
セブン-イレブン100円コーヒーはブラジルコーヒー。
その場で豆を挽いて、100円でおいしいコーヒーが飲める。
そのブラジルではコーヒーに砂糖をたくさん入れたコーヒーがおもてなし。
真夏のような暑いときにも、小さなカップで出てくる熱い甘いエスプレッソコーヒー。
今回の本はブラジルではなくインドネシアのコーヒーの話
コーヒー豆を追いかけて―地球が抱える問題が熱帯林で見えてくる  原田一宏著 くもん出版 2018年

「コーヒー豆のことを調べると、地球上のさまざまな問題が見えてきます。」
第1章 コーヒーと人間の長い歴史
/第2章 コーヒー豆は種なんだ
/第3章 コーヒーは世界じゅうで人気者
/第4章 コーヒー農園を訪ねる/第5章 熱帯林を守る
/第6章 農民たちの生活
/第7章 みんながゆたかに暮らすには
/第8章 調査地に恩返しを

著者の原田さんは、熱帯アジア地域で森林と共に生きる人々の暮らしについて研究している学者。
インドネシアのコーヒー農園で働く人々の現実を知ろうと、現地での調査をはじめた。
調査からコーヒー豆の取引値段をめぐる先進国と原産国の待遇格差等がわかってきた。
それを、分かりやすくまとめてある。
コーヒーもアグロフォレストリーで作ったほうが成長が良いとか。

コーヒーの歴史から品種、どのように世界に広がったのか
アラビカ種は、エチオピアに自生していた。6〜9世紀に飲料の原料としてイエメンにわたり世界中に。ブルーマウンテンなど、世界各地の有名な産地の名が知られている。
ブルボン種はアラビカ種の突然変異したもの。ブラジルではコーヒーの原型と言われています
ロブスタ種は病気に強く、アラビカ種に比べて栽培が容易。
しかし、味は劣るのでインスタントコーヒーや安価なブレンドコーヒーなどブレンドして飲まれる。
ベトナムでも初に導入されたのはアラビカ種であったが、栽培がむつかしく、増えることがなかった。
ベトナムが世界第 2 位のコーヒー輸出国になったのは、ロブスタ種のおかげである。
本ではこのようにコーヒーの歴史だけでなく、洗剤などに使われるアブラヤシ農園開発や地球温暖化による森林破壊を報告。
今では、熱帯林を守るために政府が国立公園を整備した話なども紹介している。
身近なコーヒーをきっかけに環境問題を取り上げている。

ハシボソカラス

2018-11-20 | フィールドガイド--野鳥--
ハシボソカラス
日本で日常的に見られるカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種。
クチバシが細く、おでこが盛り上がっていないところが、ハシブトカラスとの違い。
カラスとゴミの問題は何十年も続いている課題
とくにゴミ問題はハシブトガラス
 宝塚市では、辛味成分(カプサイシン)を含んだ「防鳥ネット」を無償で貸し出している。
今年一月西宮市では、鷹匠(たかじょう)がタカをカラスの巣を襲わせる試みを始めたとか。
豊中市ではハシブトカラスについてゴミ対策として紹介している
ハシブトガラスのエサの探し方
1.高い場所 (木・電柱など)から下を見て、 地上の食べられそうなものを探す。
2.安全を確かめたうえで、地上に降りる。 ・ごみ袋の中にある食べられそうなものを「目」で見て探します。 (においはほとんど関係ありません、視覚を頼りにエサを探します。)
3.食べ物を見つけると、口ばしを使って袋に穴を開け、好みの食べ物を探す。 ・目で探してはついばむという行為を繰り返します。 ・ここでとったエサは喉の袋に蓄えます。
4.安全な場所(高い場所など)へ移動した後ゆっくりと食べます。 ・横取りしようとするカラスがいないか用心します。 ・不要なものは地上に落とします。 (これがごみ散乱の拡大につながってしまいます。

 また、カラスは食べ物を見つけた場所をよく覚えているので、同じ場所に何度も来るようになります。 一度カラスによる散乱被害に遭うと、続けて被害に遭いやすいのはこのためです。
平成26年(2014年)6月 豊中市 環境部より
多くの市でゴミとカラスのことについて冊子が出ている。