海岸・河口の植物(生きている武庫川資料編より)
武庫川河口には海岸といえるものがほとんど残っていませんが、甲子園浜が整備される前の海岸を残しています。甲子園浜も埋め立てられることになっていましたが、地域住民の力で残ることになりました。
砂浜や磯が残っており野鳥観察、海浜植物、磯野生き物の観察をすることができる都市部の貴重な場所です。
武庫川の本では、海岸の植物は甲子園浜の植物をとりあげています。
ハマエンドウ(マメ科)
日本各地の海岸に生える。エンドウににていますが、地下茎を伸ばして増える多年生です。
花は、春からつぎつぎと咲き続け、秋になっても見られます。
ハマヒルガオ(ヒルガオ科)
日本各地の海岸に生える、つる性の多年草です。葉は厚くて多くの水分をふくみ、塩水から体を守っています。大きな地下茎をもち、つるを伸ばして広がりますが、まきつくことはありません。しばしば、たくさん集まって生えています。
コウボウシバ(カヤツリグサ科)
日本各地の海岸に生える多年草です。コウボウムギに似ていますが小型なのでコウボウシバと呼ばれます。太くて長い地下茎で増えていきます。
ハマダイコン(アブラナ科)
日本各地の海浜に生えます。また、栽培されていたダイコンが、野性化したものです。
ツルナ(ツルナ科)
日本各地の海浜に生えます。茎を伸ばし、枝分かれしながら伸びていきます。矢じり状の肉厚い葉は、食用になるのでツルナといいます。
オカヒジキ(アカザ科)
日本各地の海浜に生える一年草です。茎は根元から枝分かれし四方八方へ広がる。海草のヒジキに似て、食べられるのでこの名前がつけられました。