「生きているシリーズ(※1)」を小中学校の児童生徒にまとめるのに、多くの図鑑などを参考資料として活用する。どのように紹介するのがよいか一番のヒントになるのが、子供向けに書かれた本である。文章の平易さ、写真の美しさなど、見て読んで感心することが多い。
参考資料にした本の中から、特にヒントになった本を紹介していきたいと思う。
今回は、「生きている武庫川」でドングリの紹介をしたが、次の3冊はお勧めである。
「探して楽しむドングリと松ぼっくり」(山と渓谷社)
「みつけてうれしいあそんでゆかいな木の実ノート」(文化出版局)
「木の実とともだち」(偕成社)
秋は実のなる季節、ドングリは人気の一番で、ドングリだけを紹介している本も多く出版されている。
その中で、「探して・・・」は多くの図鑑をだしている出版社のひとつが出している。
この本は、子ども向けの本でありながら大人も大変役立つ本だ。写真も豊富で説明も詳しい。ドングリは子どもに人気でよく取り上げられるが、松ぼっくりを取り上げているはめずらしい。最近街路樹や公園でみられる、ラクウショウやメタセコイヤ、コノテガシワなども取り上げ、実が育っていく順を写真でわかりやすく説明があるのがうれしい。継続的に記録していかないと見られない。「飾る楽しみ」は額に実をはりつけたおしゃれ心が伝わる。飾る楽しさが、センスのある方には刺激になるのではと参考までに。
「木の実ノート」は1ページに実の説明、その植物の説明と食べ方や遊び方などコンパクトにまとめてある。1年をとおして見られるいろいろな種類の実をとりあげて、簡単なイラストと写真で紹介している。たとえば、ツバキのページには椿油の絞り方などがあり、「てんぷらするからがんばってね」というイラストことばの書き込みは見て楽しい。こうやって油をしぼるのか、やってみようと心がそそる。図鑑じゃないので、索引がないのがさびしいが、コブシ、ミズキ、エゴノキ、フジ、ネムノキ、ヤマモモ、ヤマグワ、アオギリ、ボダイジュ、サルスベリ、ユーカリ、ハンノキ、ハゼノキ、モチノキ、タブノキ、ウメノキ、カキノキ、カヤ、クリ、ツバキを中心にとりあげている。
「木の実とともだち」は、ドングリをはじめヤマブドウ・サルナシ・オニグルミ・エビヅル・ヤマボウシなどをつかった料理がかわいい絵とともに紹介されている。副題が「みつける、たべる、つくる」なので納得。秋に見られる実をみつけるのが楽しくなる。
秋になると、実の写真をとるだけなら、誰でもできる時代、こんなところの一工夫がすばらしい。
※1 生きている揖保川、生きている猪名川、生きている武庫川、生きている大和川、生きている由良川、生きている鶴見川、生きている淀川 いずれも野生生物を調査研究する会の会員が調査して、まとめた冊子。環境教育や総合的な学習に利用していただけるように流域の小中学校などに配布した。いくらかは書店に並んでいるので、ぜひ手にとって見てほしいと思います。
参考資料にした本の中から、特にヒントになった本を紹介していきたいと思う。
今回は、「生きている武庫川」でドングリの紹介をしたが、次の3冊はお勧めである。
「探して楽しむドングリと松ぼっくり」(山と渓谷社)
「みつけてうれしいあそんでゆかいな木の実ノート」(文化出版局)
「木の実とともだち」(偕成社)
秋は実のなる季節、ドングリは人気の一番で、ドングリだけを紹介している本も多く出版されている。
その中で、「探して・・・」は多くの図鑑をだしている出版社のひとつが出している。
この本は、子ども向けの本でありながら大人も大変役立つ本だ。写真も豊富で説明も詳しい。ドングリは子どもに人気でよく取り上げられるが、松ぼっくりを取り上げているはめずらしい。最近街路樹や公園でみられる、ラクウショウやメタセコイヤ、コノテガシワなども取り上げ、実が育っていく順を写真でわかりやすく説明があるのがうれしい。継続的に記録していかないと見られない。「飾る楽しみ」は額に実をはりつけたおしゃれ心が伝わる。飾る楽しさが、センスのある方には刺激になるのではと参考までに。
「木の実ノート」は1ページに実の説明、その植物の説明と食べ方や遊び方などコンパクトにまとめてある。1年をとおして見られるいろいろな種類の実をとりあげて、簡単なイラストと写真で紹介している。たとえば、ツバキのページには椿油の絞り方などがあり、「てんぷらするからがんばってね」というイラストことばの書き込みは見て楽しい。こうやって油をしぼるのか、やってみようと心がそそる。図鑑じゃないので、索引がないのがさびしいが、コブシ、ミズキ、エゴノキ、フジ、ネムノキ、ヤマモモ、ヤマグワ、アオギリ、ボダイジュ、サルスベリ、ユーカリ、ハンノキ、ハゼノキ、モチノキ、タブノキ、ウメノキ、カキノキ、カヤ、クリ、ツバキを中心にとりあげている。
「木の実とともだち」は、ドングリをはじめヤマブドウ・サルナシ・オニグルミ・エビヅル・ヤマボウシなどをつかった料理がかわいい絵とともに紹介されている。副題が「みつける、たべる、つくる」なので納得。秋に見られる実をみつけるのが楽しくなる。
秋になると、実の写真をとるだけなら、誰でもできる時代、こんなところの一工夫がすばらしい。
※1 生きている揖保川、生きている猪名川、生きている武庫川、生きている大和川、生きている由良川、生きている鶴見川、生きている淀川 いずれも野生生物を調査研究する会の会員が調査して、まとめた冊子。環境教育や総合的な学習に利用していただけるように流域の小中学校などに配布した。いくらかは書店に並んでいるので、ぜひ手にとって見てほしいと思います。