野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

里地里山の一年  9月上旬の里山

2023-09-15 | 里地里山の1年

里地里山の一年  9月上旬の里山

日照りと雨が降れば大雨の夏でした。

里山保全の作業の様子を報告します。9月は倒木の撤去作業を中心に行いました。

 

倒木があります。特にコナラの立ち枯れがめだち、太い枝から重さで落下、山道を塞いでいます。

 

前回の続きの所から整備をはじめました。

下草が覆う場所で、多分初めて入る場所だと思います。ちょっとジャングルの様です。

 

谷のようになっている所の横の木を切り倒して歩ける場所を作りました。帰り際にちらっと池と橋が見えたので「あれっていつもリース用のツルを取りに行く所の奥の池ですか?」と聞くと「そうです」と。作業する山のほとんど東の端っこでした。

 

今日は植物や鳥にとても詳しいIさんが来られたので新しい発見が!私たちだけでは全く気が付かなかったと思います.


里地里山の1年 9月上旬の里地

2023-09-10 | 里地里山の1年

里山では稲穂が黄金色に色づいています。すでに稲刈りの終わった田んぼもありました。

まだまだ暑いですが、秋の気配が少しだけ感じられます。

田んぼの周りには秋の花が見られるようになりました。

ヒヨドリバナ、オミナエシ、ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、ヌスビトハギ、コマツナギ、ワレモコウ、ヤマウド、

 

サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ、ジャノメチョウ、アゲハチョウ、モンシロチョウ、オオシオカラトンボ、オオアオイトトンボ、マユタテアカネ、羽先の黒いマユタテアカネ、リスアカネ、ネキトンボ、ショウジョウトンボ、ニホンアマガエル、トビなど


里地里山の1年 8月下旬の里地

2023-09-01 | 里地里山の1年

里地里山の1年 8月下旬の里地

 

イネの穂が金色に色づき田んぼはもう秋の気配・・・

ですが現実は8月、猛暑日がつづきます。

田んぼの上にはアカトンボがたくさん飛んでいたので手当たり次第に写真をパチリ。

 

草花は秋の花が

ゲンノショウコ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、

ヒメアカネ、アキアカネ、リスアカネ、マユタテアカネ、

ツマグロヒョウモン、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、クビキリギスなど


里地里山の1年 8月下旬の里山

2023-08-31 | 里地里山の1年

里地里山の1年 8月下旬の里山

2023年は例年以上に日照りの8月でした。

里山のため池は干上がることはなかったのですが、池の水位はずいぶん少なくました。

池ではトノサマガエル、メダカはぶじ8月を過ごすことができたようです。

里山は8月上旬に草刈りをおこないましたが、もう一度草刈りをしないといけないほどは伸びませんでした。

8月には里山近くを台風が通過したのですが、雨風ともたいしたこともなく、台風による倒木も少なかったので9月の作業で片付けられそうです。

8月の生き物

ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、コマツナギ、アキノタムラソウ、ガンクビソウ、ノギラン、カキランの実、コオニユリ、ツユクサ、グンバイトンボ、モノサシトンボ、キイトトンボ、ショウジョウトンボ、ハグロトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボなど


里地里山の1年 8月上旬の里山

2023-08-15 | 里地里山の1年

里地里山の1年 8月上旬の里山

 

連日暑い日がづづく。

里山に入ると木陰はうんと涼しい。

 

神社を過ぎたところで倒木が道をふさいでいました。

早速リュックからノコギリを出してきて右側をカット。

まずは、道の左側に寄せて障害物撤去作業終了です。

松枯れにつづき、ナラ枯れも多くなってきました。

草は20cmぐらいしか伸びていませんでした。

7月に草刈り機で刈り取ったあと、日照りが続きまだ草は短い状態でした。

 

暑いので、作業は早めに切り上げ、生き物の観察で本日は終了です

ため池ではチョウトンボが飛んでいるのを発見!

残暑はまだ続きます


里地里山の1年 8月上旬の里地

2023-08-13 | 里地里山の1年

里地里山の1年 8月上旬の里地

稲の花が咲き、早いものでは穂に実が入り始めた。

水田の周りにはシオカラトンボに、アカトンボのなかまが飛び回り始めた。

 

この暑い時期に蜜を吸える花は少ない。

畦にハッカが生えている。

ハッカの蜜をもとめて昆虫がやってくる。

畦は山と里とつなぐ回廊になっている。


里地里山の1年 7月下旬の里山

2023-07-25 | 里地里山の1年

里地里山の1年 7月下旬の里山

 

今、ネササを刈らねば。

7月の第一日曜日に下草をかった。しかし、一雨ふるとすぐに草は伸びる。

今月中にしないとけないのはネササを刈ること。

活動日に終わらなかったところを刈り取る。

ネザサは梅雨が終わってからのほうが効果がある。ササはこの時期に根に栄養を貯め冬に枯れても、

春から一気に活動にはいり、立派なネザサになっていく。

7月中に刈り取っておけば根に栄養が少しとなり細いササとなり、来年以降は刈り取りやすくなる。

3年も掘っておけばネザサも身の丈を超える。太さも小指ぐらいになってしまう。

里山で日の良く当たる周りに生えていくので、時間がたつとササに被われ山に入れなくなる。

7月下旬、青い実の樹木がたくさん見られた。

今年は8月8日が立秋。秋に熟する様子が楽しみだ。


里地里山の1年 7月中旬の里山

2023-07-22 | 里地里山の1年

里地里山の1年 7月中旬の里山

 

7月20日東海・近畿・中国地方に梅雨明けの発表があった。

昨年より三日早く、平年より一日遅い。

近畿地方では、平年の最も暑い時期を上回る真夏の暑さになると注意を呼び掛けている。

 

里地では、

稲の中干がはじまっている

畑では夏野菜が最盛期を迎える

キュウリ、ナス、ピーマン、カボチャ、オクラ・・・

6月はアカジソがピークに

アカジソは梅干しの色付けにつかわれる。

アカジソの葉にはチアニンという紫紅色の色素を利用しています。

 

7月になるとそうめんの具や刺身に添えられるアオジソ

シソの香気は、しそ油という精油成分によるもので、細菌類の繁殖を抑える作用がある。

醤油の防腐剤として利用され、20gのシソ油で180Lのしょうゆを防腐することができるといわれている。

 

相模原市下原遺跡は縄文時代の遺跡。

土器からシソの果実が出土した。縄文時代からシソを土器にためていたことがわかる。

シソはもともとは日本列島にはなく、ヒマラヤやミャンマー、中国南部などが原産とされている。

2500年前にはすでに日本に伝わってきたのだ。

栽培が始まった記録は平安時代。朝廷の内膳所で栽培されていたとの記録がある。

平安時代の医学書である「本草和名」には、薬や漬物に用いられたということが記されている。

 

 

夏休の自由研究に使えるのがアカジソ

シソジュースの作り方はいろいろなホームページで紹介されている。

酸アルカリの事件で使えるのがこのジュース。

ジュースにはクエン酸できれいなピンク色に。これは酸性の場合

ショウリョウバッタもずいぶん大きく

まだ羽が生えそろっていない。

夏本番

 

 

 

アルカリ性は重曹を使う。緑色に変わるので面白いが、この場合は飲んではダメ


里地里山の1年 7月上旬の里地 小川と里地周辺で見つけた貴重種

2023-07-04 | 里地里山の1年

里地里山の1年 7月上旬の里地 小川と里地周辺で見つけた貴重種

 

夏の小川、雨が続いたせいで水量は豊富です。

よどみのところに生えていたのがヤマトミクリです。(環境省準絶滅危惧(NT)・兵庫県RDB Cランク種)

大和地方に多いことからこの名がつきました。

ミクリによく似ていますが、花序が枝分かれせず、1つの茎に果実が並んでつくので区別できます。

花期は5月から9月。

この場所のすぐ下流には水田がありましたが、現在では放棄地になっています。

ヤマトミクリのほかチダケサシもありました。

人が耕作していた名残の植物です。

チダケサシ(ユキノシタ科) 

山野の湿ったところに生える多年生草本。

7から8月に高い花茎に薄紅色をした円錐形の花序がでます。

チダケサシ(乳茸刺)の名前はチチタケ(乳茸)というブナ科の森林に生えるキノコを花茎に刺して持ち帰ったことから名付けられたそうです 。花茎は固いです。

カキラン

花が柿の実の色しているところから名がついた。ササの間から柿色の花がみられた。

 

この場所にはまだササユリが残っていた。


里地里山の1年 7月上旬の里山

2023-07-03 | 里地里山の1年

里地里山の1年 7月上旬の里山

 

里山では梅雨明けの気配とともに夏の植物が咲き始める。

作業は、生えてきたネザサの刈り取り。

西側の斜面の残っていた部分の下草刈りをしました。

ここは特にネザサがぎっしり生えています。

刈り取ったあと周りがすっきりして見えます。

この時期の草は伸びるのがとても早く、できなかったところは背丈ほどもササが伸びていて唖然とします。

 

池のそばでは、モリアオガエルの卵が二つ。これはことし最後の卵になるでしょう。

池の周りでは、カキラン、モウセンゴケの花が咲いていました