おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

浮遊する思考

2020-10-17 11:13:54 | Weblog






朝もやの立つ時間に

眠りから 覚めきらぬまま

ガラス戸越しに 

庭木を眺めている





心身ともに無防備な状態で

浮遊する思考は

山を越え 海を越え

数万マイルの果てまでも





追いかけるのは

あなたの姿 あなたの声

何の答えを 聞きたいのか

何を 伝えたいのか





それすら 定かではないのに

夢うつつのわたしの心は

どんな時も あなたを

追いかけようとする





明るい日差しが さしこんで

現実に引き戻されるとき

胸の奥に 弱い痛みがあるけれど

夢幻の時空を彷徨う心は

忽(たちま)ち

消え去っている


(再掲)
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秘密の呼び名

2020-10-11 15:02:08 | Weblog






ほっこりとした気持ちに 

させてくれる

話す言葉が あたたかい




始めてあったころのまま

どちらかというと 童顔の

人懐こい笑顔は 変わらない




唐突な言葉も 微笑ましくて

絵本のページをめくりながら

やっぱり 愛してる なんて

呟いても 

そのまま絵本に溶け込みそうで

危なっかしくて

子供のような 大人な人




五人の子供の 母だというのに

世俗に汚されてない 

無垢の心が見える




友達でもなくて

かといって ただの知り合いでもない

用があれば 尋ねてくる

旧知の客人




その人を 今日 

てんとう虫と名づけた

私だけの 秘密の呼び名


(再掲) 
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幸せのかたち

2020-10-07 10:51:12 | Weblog







あなたが 微笑みながら 踏みしめた山辺の途を

取り残されたあなたの記憶の中に

二人で肩を並べて座った 語らいの小岩の陰に




私は 数時間 数日間 あるいはもっと・・

探しているのだけれど

あなたの微笑みは 私が作り上げた

空しい映像の繰り返しで




現実のあたたかさも 冷たさも

あなたの息吹の 安心も

何も 伝わっては来ない




秋風が吹いて 小枝がかすかに震えるように

あなたが うなずく素振りだけでも

見逃さずに受け止めようと

あなたの周りを 徘徊しては

あなたの眠りを妨げてしまう




この 眠気はなんだ



現実のつらさから逃れるすべを

眠りの中に 求めるのなら

一番必要なものは

あなたの胸のぬくもり




それこそが 幸せのかたちだと

意識の片隅で ニンフがささやく



世の中は 雨

昨日も あめ、

わたしは 睡魔の手の内で

このまま 目覚めることのない時間を

探している




目覚めて 笑顔で おはよう!

目覚めて 今日も 元気!



何気ない挨拶を 交わせる幸せ

あなたと 分け合いたい 夢


(再掲)
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昨日とおなじ・・

2020-10-06 16:40:24 | Weblog







静かな時間が 流れていく

流れに揺蕩(たゆと)うて

心の錨(いかり)を解き放つ



世の中に 起こりうるすべての災害を

くり広げて 何かの見せしめたらんとするのか



季節の移ろいにすら 

心責める生き方を 持つものなれば

それは あまりにも苦しく 耐えがたきものなれば

北の果てで 突然の苦しみを耐える友よ

近くで 痛みを分け合う友よ

今しばらく この苦しみをかこちて

何事も手につかず

ただうめく心を 取り除かんと

のたうつ想いに すこしのゆとりと慈愛を



曇り空のそこここに あけたる穴より

あなたの涙が零れ落ちるのを

見届けて



静かな時間が 流れていく

流れに揺蕩(たゆと)うて

心の錨(いかり)を解き放つ



そこに わたしが いる。

昨日とおなじ わたしが。


(再掲)
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心模様

2020-10-04 08:24:47 | Weblog







違うのです

過去の記憶のままに

たどり着いた景色は

取り付く島のない

拒絶感が 

其処 ここに漂い





懐かしさよりは

期待はずれの 喪失感が

世の中 甘くないよとばかりに

襲ってきます




あなたの心の景色模様は

いつの間にか

環境に順応したのか

以前の 気配すら残していない




たとえ 口先だけで

懐かしむ言葉を漏らしたとしても

何ほどの 後悔すらも

伝わってこない




変わっていく 人と人の

心模様を

変わりなくあれと 求めるのは

変わっていく 自分を

制御し切れない 哀しさゆえの

わがままでした。




旧知であることは

何の縛りにも ならないことを

知るべきでした。


(再掲)
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戸惑いが始まると

2020-10-03 10:39:39 | Weblog







戸惑いが始まると

もとの想いは どこから派生したのかさえ

見失ってしまう




足がすくんで 

たった一歩が

踏み出せないことがある




時として 

後ずさりさえしてしまう




気おくれと 人見知りと

気弱さの 内なる存在を

充分承知した上で 生きてきたから

敬遠されることもなく

むしろ 強い個性として

認識されてきたかもしれない




そのギャップが 

わたしの内で 大きなストレスとして

芽を出し 育ち

疾病の一つとして 

吐き出すことを 許して

ながい 闘病の日が続いている




人からは 病との共存を

疑われたことさえないし

元気を自認する人よりは

長生きするとさえ思えるのだけれど




不都合な負荷のそれでもなお

受け入れようと 手を差し伸べてくれる

あなたに・・ 

遠い あなたに

感謝をこめて

日々 心の詩を


(再掲)
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人間味のある時間

2020-10-02 06:23:41 | Weblog







かつての 小さな 決意が

間違っていなかったか

その判断は

ながい年月の後に 知らされる




まるで 神の啓示のように




繰り返す 愚かで 

ささやかな 暮らしの中の 

人間味のある時間の流れを

いとおしいと思いながら




人まねではなく 

貫く 生き方を 

自画自賛しつつも

ふと 投げる 視線の彼方に

懐かしむ想いが

ひっそりと 佇む影を

見つけてしまうこともある




けれど それは

決して 後悔と呼ぶに値しない




認めたくないと

目をそらす 想いの数々の中で

ごく僅かの 選択が

今を 形づくっていると




まるで 哲学者のように

回顧して 

自己を裁こうとするのは

やめよう と 思う


(再掲)
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疑心暗鬼に通じる想い

2020-10-01 11:08:11 | Weblog







哀しい想いは

何処かしこに 漂っているものだと

いつのころからか 思っていたけれど





夢見るような 

緩やかな時間の流れの中に

突然 わきおこってくることもあると知った




それは 誰それの訃報などというような

逃れられない 事象ではなく

心の持ちようで

知らなくても済むこと




人より 少し感じやすい心を持つことで

陥り(おちいり)やすい 

いわば 疑心暗鬼に通じる想いと

呼ぶべきなのだろう




哀しみなどとは 決別して

幸せであり続けたいと 

願う気持ちを 持つことは

素直な ありのままの心で

すべてに 対峙(たいじ)する

決意のような

覚悟のような

たいそうな 思い入れが 必要なのだろうか





今のまま 

そのままで 受け入れてくれる

そんな 大きな優しさは 何処に・・





夢の中の 探し物だと 

誰かが 高笑いする




高笑いこそが 哀しい・・
 


(再掲)
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幻燈のように

2020-09-30 09:30:43 | Weblog







思い出を辿っていくと

思い出したくないことまでも

むしろ 大げさに 蘇ることがある




遠い過去は ともかく・・

昨日のことのように

過ぎてしまった あの時間




繰り返し 反芻したい

想いが宿る場面は

愛されていると 

信じられた瞬間のこと




それが どんなに

歪曲した 自分よがりの

記憶でしかなくても

懐かしさをもって




まるで 古式の幻燈のように

ゆっくりと

想いおこしてしまう




ひとは 自分勝手な

生き物でしかないと

思い知らせるように





受け止めたくない想いは

反芻することすら拒み

覚えておきたいことだけ

無意識に 選別作業を・・





過ぎていく時間が

愚か者と

嘲笑うのがみえる


(再掲)
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自分を生かせるために生きている

2020-09-29 05:18:17 | Weblog






言葉を紡いでいると

あなたの心の 

ちょっとしたほころびを

見つけてしまった




私の中の ほころびだらけの

つぎはぎだらけの 想いは 

とっくに自覚していたけれど

完璧に 優しくて思慮深いあなたに

ほころびなど あり得ないと

なぜか 思い込んでいたので

とても意外だった




そのほころびは きっと

周りを思いやりすぎて

どこかで 修復をやむなくされた

傷跡だと 思うのだけれど・・




人は だれかのために

生きているのではなく

自分を生かせるために生きているってことを

あなたと 語り合わねばと

その機会を狙っているってこと

心の角(すみ)に 止めておいてくれますか




午後のお茶の時間は

私を なぜか 優しくしています。

今日は・・・。


(再掲)
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苔草の名はしらない

2020-09-28 06:18:49 | Weblog






庭の片隅に 

身を寄せることを選んだ

苔草の名はしらない



小学生の夏休みに

山道に分け入って 

苔を竹篭に蒐集して回った

女の子は今



庭の片隅を眺めて

おとなになってしまったわが身を

悔やんでいる



ビロードのような

手触りに なぜか

涙をこぼしそうになったある日

最初の恋をなくしたこと



繰り返し 思い出す

その幻影は 

ひどく 心を責めるから・・



なくしてはいけないものは

その鋭敏にて 純粋な心

恋などではない

その 心根なのだと



細葉翁苔(ホソバオキナゴケ)

いいなあ!

繊細な その名を 唱えるように

呼んでみた



時間をかけて やっと

思い出した。

いいなあ!


(再掲)
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心の葛藤

2020-09-27 05:07:18 | Weblog







嵐は 予想だにしない猛威(もうい)をみせることもあり

警戒心を はぐらかすかのように

何事もなく 去って行くこともある




心の葛藤(かっとう)も 

いずれ一荒れするかも・・と

抑えきれない予感に 

おののく想いを 抱えて暮らせば・・




いつの間にか 満潮時が 干潮時に

景色を変えて・・ 

知らせなど来ないのに

新しい想いが 擡(もた)げてくる




内なる変化を 制し

他からの 変化の誘いを

無視することに忙しく・・ふと

気付いた時 無視してきた想いに

深く心を囚われていたりする




恋する心には 概(おおむ)ね

厳しい唐突な変化に もてあそばれて

人知れず苦しむ 疑心暗鬼(ぎしんあんき)の闇があり

その闇を かいくぐって

なお、気持ちを 維持できるのであれば

海山ものともせず 従う強さも持てる




潔(いさぎよ)き 生き方のレイアウトを

胸に秘めて うだうだと人の内なる翳(かげ)を

解き明かす 答えを望めば

いつの日か 崩れ去る想いを・・




望まざる生き方の 

轍(てつ)を踏むことを

胸に 刻む朝


(再掲)
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歴史書にのらない暮らし

2020-09-26 04:13:09 | Weblog






しっかり 握っていたはずの手が

するりと 外れて

たった 2~3メートル離れただけなのに

奈落に落ちていく瞬間のような

言い表せない空しさが らせん状に

心の中を 通り抜け

声にならない声を張り上げて

叫んでしまう




夢の中の 心象風景は

衝撃的すぎて つじつまが合わなくて

それでいて 昼間の心に

突き刺さったまま

何かに向かって 知らず知らずに

突進している 現(うつつ)のわたし




広げた 書物の古いページに

いつか 挟んで忘れていた

蓮華草の押し花を みつけて

急に蘇(よみがえ)った 青春の記憶をなぞることを

畏れて パタンと閉じた書物の

枯れた音




こうして 何かを求めて

何かを なくして

過ぎ去っていく 

歴史書にのらない暮らしを 

いとおしく思う


(再掲)
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紛れもなき秋空

2020-09-25 15:51:38 | Weblog






天空の分厚い雲を 射抜くようにして

すこし 陽射しが あるようなので


この空に 守られて

暮らしていると信じさせられて


蟻のような その日暮らしを 

延々と続けてきた




雲の切れ間から 差し込む陽射しを

待っていると 言わないのは何故だろう




あなたの言葉は 優しい響で

耳をくすぐり 心をあそばせ

疑問を投げかける言葉を 封じ込める




ひどく独断的(どくだんてき)で

人の心が傷つくことなど 意に介さずとばかりに

あなたの語る言葉や 手の力が 強くなり




傍若無人(ぼうじゃくぶじん)であれば・・

足音を忍ばせて

私は去ることを 知っていますか 




傍若無人(ぼうじゃくぶじん)は

受止める側の 誤解からではなく 

あなたを構成する

生い立ちや 経験や 学習からであり

あなたそのものなのだから 



私が 足音を忍ばせて去るのは

気付かなかった 自身を恥じるからだと・・




雲がなく 

青い空が 深く深く 遠くまで

紛れもなき 秋空が

明日は この街の上に 

広がっていますように


(再掲)
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寂しくなるプロローグのよう

2020-09-24 11:10:34 | Weblog






言葉足らずが 誤解を生み

言葉が過ぎれば 曲解がうまれ

言葉で 気持ちを伝え合うには

ほんとのところ どうすればいいのだろう




言葉の隙間に

思いをちりばめ

言葉で成り立つ 世界に住んで

言葉が 独り歩きし始める




置いてけぼりの 心は

どうやって 紡げばいいのだろう




一人じゃないのに

寂しい時は 

寂しいと 言ってもいいのだろうか




黙って見つめる 眼の中に

思いは 映っているだろうか




別れ際の またネ は

さらに 寂しくなるプロローグのようだ




どれだけの言葉を紡げば

心みたされる時を過ごせるのだろう 



夜の空を 見上げて

彷徨って

夢見る心を 

しあわせ と 言葉に換えて

寂しがりやを

隠そうとする


(再掲)
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