小さな 約束が
あったような
文書にならない取り決めが
守られてきたような
記憶の中で まどろむ時
すべてが 不確かなことなのに
すべてが
厳としてあることの 不思議
幼いころ 遊びのなかで
クローバーの花を摘んで
首飾りを作ってくれた時
指先に籠めた願いを
知らずにいたけれど
思春期のころは
それが
言葉にならない約束ごとだった
大切なものを 過去へ
置いてきてしまった
かも知れないと・・
なにかしら 気づく瞬間が
まどろみの中で 蘇っても
咎めることは できない
だれにも
完成したジグゾウパズル