手のひらに載せると
さほど光らない石ころを
足元の 草むらにみつけた
確かに きらりと光って
注意を引こうとしていたのに
取り上げてみると
何ほどの 価値もなさそうな
その石ころが 伝えるものは
なに、かれとなく おびえたころの
だれか~ ・・・
だれか~ ・・・
という 心の叫び
わたしの 叫ぶ心に似て
異次元の力を持って 呼び止めた瞬間との
出会いであったかもしれない
そう 考えることで
愛しさが 胸をふさぎ
世の人からすれば 何の意味もない
ただの小石を ハンカチにくるんで
持帰る
今日の心の日記に
泰然と場所を得た小石
道に迷いそうな
私の魂の化身
ジギタリス
花言葉 不誠実、熱愛