乗馬をやっていらっしゃるステキな方が、美バレエ・エクササイズの体験レッスンにいらして下さいました。
どうもありがとうございます。
その方は、腰に違和感があるそうです。
Special thanks | Yabusame photo: Yabusame in Asakusa, Tokyo © Takashi Hososhima 流鏑馬[やぶさめ]デス。襲歩[しゅうほ・gallop]と言われる馬のトップスピードの歩様の中、弓に矢をつがえています。馬と重心を一体にする、まさに人馬一体です。
よーく動きを見させて頂いていると、姿勢が良すぎるのでは、と感じました。
良い姿勢を気を付けていると、胸でがんばり過ぎて腰が反った状態となり、腰に負担がかかります。
姿勢が悪くても、逆に良すぎても腰に負荷がかかる原因となってしまいます。
人それぞれカラダの条件が違うので、ご自分のカラダの特徴やクセを発見しながら、姿勢を正していけると良いですね。
Special thanks | Yabusame photo: Yabusame in Asakusa, Tokyo © Takashi Hososhima 跳んでます。速度に合わせて、前にカラダを傾斜させていますが、しっかりと鐙に体重を落としています。さすがデス。
骨盤が前傾気味の方は、お尻を後ろに突き出した様な少し反った様な状態の方が、ご自分にとってラクに感じられたり
骨盤が後傾気味の方は、背中を後ろに落としたような状態が、ご自分にとってラクに感じるられるコトが多いです。
どちらの姿勢も、腹筋と背筋を上手く使えない状態となるので、腰に多くの負担をかけてしまい、腰痛の原因となり得ます。
いつも頭のテッペンをまっすぐ天井に引っ張られて、腰を立てる様に意識し、骨と骨の間に隙間をを作って、身長が少し伸びたようなイメージで、足の裏でしっかりと床を押しながら立ち姿勢を保っていけると良いと思います。
座っている時は、座骨でまっすぐ床を押し腰を立てて、反りすぎない様に意識すると腹筋と背筋で上体を支えるコトが出来、腰への負担が軽くなります。
ラクではない所が腰に負担がかからない所、となりますが、気を付けているとその姿勢を保つための必要な筋力がついていき、その姿勢で居るのが自然なコトとなっていけます。
Special thanks | Yabusame photo: 鎌倉鶴岡八幡宮流鏑馬神事 © Ryosuke Yagi 見事に的に大当たりです。弓の形が「C」のように見えますね。これは「弓返り[ゆみがえり]」と言って、和弓では矢を放つと、弓が回転するのだそう。矢を射る前は「う」の形です。手ぐすねを引くの由来は、戦場にて武士が弓を射る際に、弓を持つ手の左手(弓手[ゆんで]と言います。)に松ヤニを油で煮て練り混ぜた「薬煉 ぐすね」をあらかじめ塗っておき、弓返りしない様(弓返りすると弓を戻す動作が入り、戦場では命取りです。)に準備したことから「今か今かと待ち構えるさま」になったのだそうデス。全て友人からのウケウリです。他にも「かけがえのない」「満を持す」「手の内を見せる」なども弓由来だそう。
気付いたら正すコトを習慣にしながら、鏡でご自分の姿勢をチェックしてみたり、逆に視覚に頼らず、ご自分のカラダの感覚で調整してみたり、ご自分にとっての良い姿勢を見つけてみて下さいませ。
腰痛も防げて、ウエストラインもスッキリし、見た目も美しく変化していきます。
何をするにもまずは美しい姿勢から。
春に向けて軽やかに動きやすくなっていくのを実感して頂けると嬉しいです。
Special thanks | Yabusame headline photo: Yabusame Lady © Glenn Waters 凛々しい!ステキ方ですね。それにしても、射手の皆様、とても姿勢がすーーーっと自然に伸びてキレイです。