トロッコ列車で見て来た保津川「京都嵐山 初夏の嵯峨野トロッコ列車でのつかの間の小旅行。保津川上り編。~トロッコ列車マメ知識付~」を、今度は、高瀬舟で下っていく保津川下り。約2時間の旅です。
船頭の方が3人1組で、一番前(舟先)の方が長い棒(竿 さお)で岩を突いて、ぶつからない様にしていて、真ん中の方が漕いでいました。
後ろ(舟尻)の方は、見張っている様に見えましたが、舵(かじ)取りしているようです。
3人の方が交代しながらの2時間、ガイドもしてくれます。
ライオンそっくりの岩があったり、猿がピヨーンと飛ぶコトから、猿飛岩と名付けられた岩があったり、見ていて楽しいです。
これは、スゴイ体力です。年齢も若い方からベテランの方まで様々ですが、かなりタフなのではと思いました。
本当は26名位乗れるそうですが、ゆったりと13名位で、軽いし川も穏やかで、そんなにスピードはなくて、穏やかな2時間でした。
青いお空に色々な形の雲。こんなにゆっくりお空を眺めたのも、ホント久しぶりです。
お天気も良く暖かで、の~んびり川下り。気持ちいぃ~。
途中、カメ(たくさんいます。)、スッポン(です。)、しらさぎ、カモ、カワウ、子鹿、子猿にも出会い、保津峡の自然を堪能しました。
私は一番後ろに座っていたのですが、前の前の方の腕にハチが止まっていて、ずーっと気になっていたら
前に座っている女性が
「キャーァァァーーーッ!!」
と叫び、私の太ももを掴みました。お舟の上は、ちょっとしたパニック状態です。
ハチが移動して、今度は、前の女性の肩からかけているbagに止まりました。
私の眼の前です。
相当ムシが苦手な様で、失神してしまうのでは、と思うほど、その方は
「ムリ。ムリ。ムリ。」
と固まっていました。
そこへ、ひとりの男性が、すーーーっとハチを何気なくつかみ、川の方へ放り出してくれて、一件落着しました。
気付いていながらも、何も出来なかった私、ハチに怯えている彼女を助けられなかった隣に座っている彼、他の男性陣たちが、気まずい微妙な空気が一瞬流れました。
が
勇気ある男性へ、女性陣から、自然と拍手が送られ、お舟の中に妙な一体感が生まれました。
川の上を、さっき乗ったトロッコ電車が通ると、みんな笑顔で大きく手を振り、あちらも振り返してくれます。
ラフティング中の方々とすれ違う時も、笑顔で互いに手を振り合います。
面白い この連帯感。
この、つい手を振ってしまう雰囲気が面白いです。
カップルふたりっきりのお舟とすれ違った時は、みなさん遠慮して、静かに通過しましたが、私は一番後ろなので、振り返って試しに手を振ってみました。
すると、仕方なく苦笑いしながら、手を振り返してくれて嬉しかったです。
お邪魔しました。
売店(船上売店)みたいなお舟が近づいてきたので、おでん、みたらし団子、冷やしキュウリ、ラムネを頂きました。
ちょうどお腹も空いていて、自然を満喫した後のお舟の上での軽食。
最高に美味しかったです。
小さい可愛い男の子が、お行儀良く最後まで乗っていたコトやハチ騒動もあり、一体感が生まれ、同乗したみなさんと、楽しい2時間のお舟の旅でした。
まだまだ川ざんまいは、終わりません。
今回、お世話になったお宿も、お舟で行きます。
つづく。
おまけ
京都の名勝ではなくて「世界の」です。すごい気合い!見習わないと