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ポスターセッションというから、学会発表のようにするのかと思って来たら、我がポスター以外はすべて、プロに発注して、統一された仕様の、防水布に印刷された、本物の(商用まがいの)ポスターであった。
自分で(暇にまかせて)、二十数枚のA4の自家製図表を、一枚一枚、両面テープで、壁に直接貼り付けていると、見かねた事務局のジン女史が、「内容は一番」と励ましてくれる。
セブの人は(特に女性は)やさしい。40歳位に見えるベテランの事務局員である。話していると、40歳の娘がいて、牧師の手伝いをしているという。「母と娘が同じ歳なの?」/「Come on! Mr. Homa!」 なるほど、そういう言い回しをするのか。
貼り終わると、早速質問が来る。初老の女性で大学教授とのこと。「地下に埋めた炭酸ガスはどうなるの?」/「数百年後に新しい形の資源として、後の世代のエンジニアが使い方を考えてくれることでしょう」/「気の長い話なのネ」/「自然界相手のことはゆっくりやらなくちゃネ」。 アジアの時間がゆっくりと流れてゆく。
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