河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

歴史36 戦後/ 祭りじゃ俄じゃ①

2024年01月08日 | 歴史

夜中に寒さで目が覚めた。
トイレへ行って、コーヒーでも飲むかと、台所の椅子に座ってポットのスイッチをいれる。
ぶるっと寒気がして「おおさぶ~」と思わずつぶやく。
それが懐かしい節になっていたので、ふと思い出した。
 ♪おおさむこさむ~ 山から小僧が飛んでてきた♪
同じフレーズを何度か繰り返すが、次が出てこない。
「次の文句(歌詞)は、なんあったかいな?」と独りツッコミ。
その「なんあった」で思い出した。
 ♪なんといって飛んできた~ なんといって飛んできた~ 寒いといって飛んできた~ おおさむこさむ~ 山から小僧が飛んできた♪
寒い冬の戸外で遊んで、みんなで家に帰るときのテーマソングだった。
永遠に続くのだが、各自の家に来るごとに、一人減り、二人減りして、ようやく終わる。

ポットのお湯がシュンシュンと湧きだす。
昔、火鉢の五徳にかけられた鍋のお湯が湧いているのが頭に浮かぶ。
 ♪な〜べ〜な〜べ〜そ〜こぬけ〜 そ〜こがぬけたらかえりましょ〜♪
歳をとると若い頃のことより子どもの頃を思い出す。
ポットのお湯がゴボゴボと音をたてる。
 ♪おしくらまんじゅう~  押されて泣くな~ 押したらアカン~ あんまり押したらあんこが出るぞ~ あんこが出たら~ つまんでなめれ♪
歳をとると心が子どもに戻るのだろうか、記憶が逆行する。

ポットの湯をインスタントコーヒーを入れた湯呑に注ぐ。
一口すすって、ぶるっと震えがくる。
頭は子どもになっても体は爺(じじい)なのだ。
 ♪こどもはかぜのこ  じじばば ひのこ♪ 
子どもは体温調整機能があるが、歳をとるにつれて無くなっていくのだという。
 ♪こどもはかぜのこ  じじばば ひのこ♪
②につづく

コメント
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