山奥に少しばかり用事があって(どんな用事やねん?)珍しい花を見つけた。
なにかいいことがあるのではと調べてみると、ショウジョウバカマ(猩々袴)という植物だった(ふーん!?)。
中国の伝説上の動物に「猩々」というのがいて、下の絵の説明には「猩々は言をよくする者なり。猿に似て人面なり。声は小児のごとく酒宴の踊りを好む者なり」とある(ほんで、どこが猩々袴とつながるねん?)。
これが日本の能楽の『猩々』という物語になる。
――親孝行な若者が、もっと孝行をしようと酒を売り歩く。一人の老人が毎日酒を買ってくれる。その老人はいくら酒を飲んでも顔色が変わらない。不思議に思った若者が人にたずねると、あれは海に住む猩々だという。そこで、お礼にと、海岸で酒樽を置いて待っていると猩々が現れ、親孝行を助けるために酒を買ったのだと言う。正体がわかってしまったらそれも出来ないので、おまえが持ってきた酒樽から永遠に酒が湧き出るようにしてやろうと言って、踊りながら去って行った(ほんで、どこで猩々袴とつながるんやと聞いてるねん?)――
猩々袴の地面に這うように広がる葉は、冬になると真っ赤に色づくらしい(ほんで?)。それが能楽の猩々の衣装とよく似ているからだという(それを先に言えわんかい!)。
ちなみに、オランウータンは漢字で「猩猩」と書く。ゴリラは「大猩猩」。チンパンジーは「黒猩猩」と書く(それがどないしたんや?)。
猩々袴の花言葉は「希望」。
(今飲んでる一升瓶から永遠に酒が湧き出るようにしてやる) ほんまかいな!!