カラスに全滅にされた落花生の種の蒔き直し。
小さなトンネルを作って防鳥ネットで囲ったうえに、雨除けと保温のためのビニール。
これだけ頑丈にすればカラスも手が出せまい。
朝早くにビニールをめくって風通しを良くしてやる。
家に帰って朝食して、再び畑へ行く。
トンネルの辺りから二羽のカラスが飛び立つ。
まさかと思って見ると、やられた!
ええ? ここから口ばしを突っ込んだの? と疑うほどの隙間しかない。
一羽がネットを持ち上げ、もう一羽が首を突っ込んで取り出したとしか考えられない。
なんともエゲツナイカラスの学習能力!
人間虐待!
こうなりゃ最後の手段!
家に帰って食パンを一枚取って来る。
小さく切って、竹櫛に刺して、ハイどうぞ!
君たちには、もうかなわないから仲よくしよう!
中生(なかて)の玉ネギを抜いて乾かしておいて家に帰った。
昼食終えて、畑に行くと、14本のうちの9本が食べられて、5本残っている。
食べきれなかったのかと、5本をそのまま残して家に帰る。
4時頃、乾かした玉ネギを収穫するために畑へ。
残しておいた5本の食パンはそのまんま……。
ということは、食べきれなかったのではなく、痛かったのだ。
「グゥワーァア! タケグシでクチの中を突かれた! 動物ギャクタイでウッタエたるゾ!」
虐待ではなく、悪いことをすれば痛い目に遭うというキョウイクなのだ!
どれだけ学習したかを試すために、もう一度、竹櫛の食パンを設置しておいてやる!
サービスに畑も綺麗に飾っておいてやるから……!
CD板50枚が、朝日にキラキラと光り輝く中で、ゆっくり朝食を食べるがいい!
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