河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

茶話113/ 逆接の季節

2024年02月01日 | よもやま話

 『早春賦』
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思え
時にあらと 声も立て
時にあらと 声も立て

氷解け去り 葦は角(つの)ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かば 知らありしを
聞けば急(せ)かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
(作詞:吉丸一昌・作曲:中田章・大正2年)
 ※思うあやにく=思うがあいにく

小学唱歌だが、逆接否定の言葉が多い。
ちょうど今頃の季節を詞にしたからだろう。
春なのだが寒いので、まだ春ではない

人生は思うがままにならないことが多い。
パー券を売りさばくのに苦労した。しかし、裏金が入ってきた。
ところが、裏金問題が発覚した。だが、派閥を解消すればいずれ忘れ去られるだろう。
にもかかわらず、世間の批判は厳しい。とはいえ、法律のザルの目をなんとかかいくぐっていこう。
けれども、一方で、大きな災害で多くの人が避難生活を続けている。
 今日も昨日も 雪の空、いかにせよとの この頃か

なのだが、阪神淡路大震災、東日本大震災と、寒い冬から暖かい春になるのを信じて乗り越えてきた。
不幸が、やがて幸福に向かうというのが真の逆接。

 春よ来い 早く来い
 あるきはじめた みいちゃんが
 赤い鼻緒の じょじょはいて
 おんもへ出たいと 待っている
 春よ来い 早く来い
 おうちのまえの 桃の木の
 蕾もみんな ふくらんで
 はよ咲きたいと 待っている
 (作詞:相馬御風 作曲:弘田龍太郎)

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茶話112/ 写真の威力

2024年02月01日 | よもやま話

ブログの記事を書いていて、「あれ、これって前に書いたやつとちゃうか?」と気づくことがある。
特に、毎年同じようなことを繰り返している「菜園日誌(畑)」の記事に多い。
そこで、畑活の冬休みの間に、2022年3月5日の「ジャガイモふせる」から、現在の「面白」まで128記事をコピペして一つにまとめることにした。
できれば本にして、自分が死んだときの粗供養(香典返し)にしてやろうと、写真抜きの縦書きに直した。
すると、いろんなことに気づく。

他の人のブログを拝見していると写真の綺麗なことに感心する。
撮影の腕もさることながら、さぞかし、いいカメラやスマホで撮っているのだろう。
写真だけでも充分見るに値する。
それに比べて、我が五年前の格安スマホの映りの悪いこと。
だから、写真にあまり頼れない。
一文改行で書いていると段落の切れ目がわからないので、段落を区切るために使っている。

ところが、写真無しの文字だけの文章をみて、写真がある働きをしていたことに気づいた。
段落ごとに話が進展していけばよいが、突然、話題がかわって不自然を感じる段落がある。
そんなところに写真が入れられていた。
一目で認識できる写真のインパクトは文字の数倍大きい。
写真を使って視点をずらして、不自然さや違和感を和らげていたのだ。

写真三枚を使って四段落で書いた記事、特にその三段落目に話題の飛躍がある。
なるほど、つまり、アレをしていたのだ。
四コマ漫画にしていたのだ。
四コマ漫画の基本構成は「起承転結」。
「転」にあたる三コマ目で視点を変えて、読者にアレレ? と思わせ、「結」の四コマ目でオチをつけていたのだ。
ほほう、なるほどと我ながら感心していたが、文字だけの文章にしたら、写真の働きがなくなり、違和感だけが残る。
どうしよう、書き直そうか? いやいや、じゃまくさい!
それなら、いいカメラを買おうか? まてまて、なんでそないに飛躍するねん! その前にスマホやろ!
とんだ物入りになってきた。

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