今回は何も思い浮かばなかった

2011年03月01日 23時33分46秒 | Weblog
丸一日経って少し気が落ち着いたので自分への記憶として書いておく。
気の重い話しになるので、読まれる方はそのつもりで御願いしたい。


昨夜帰宅するとセキセイインコのピーさんが動かなくなっていた。
部屋の明かりを点けた瞬間に異常に気が付き、
「あっ、」
と声を発したと同時に全てを把握してしまった。
同時に帰宅したカミさんがワシの声に
「何?」
と返すけど何も答える事が出来ず涙が溢れた。
ケージの中から出してあげると頚椎を損傷している事が判った。
まだ体は硬直しておらずかすかに暖かかった。
昨日ワシの仕事は早番で、定時で帰れていたら17時には帰宅できて居たのだが、
思いも寄らぬトラブルで遅くなってしまい、同じくいつもより遅くなったカミさんを
駅まで迎えに行って一緒に帰宅、夕食を終えピーさん達の居る自室へ戻ったのが20時頃。
暗い部屋の中でケージに激突してしまったのだろうか?
もしそうならワシが定時で帰宅出来ていれば防げたかもしれない。
そう思うと悔やんでも悔やみきれず、ピーさんと本来の飼い主さんに申し訳なく
暫くの間ワシの手の中で眠るようにして横たわるピーさんを撫でながら泣く事しか出来なかった。
この冬、ピーさんは急に喋らなくなり、飛ぶことが出来ず落下してしまい、明らかに体重が減り体温が低下していた。
肩や手に乗った時、いつもなら熱い位の脚が冷たく、寝ている時間が多くなり
室温が25度近くにもなるケージの中で羽毛を膨らまし寒がっていた。
ネットでインコの疾病に関する資料を集め、加齢が原因なのか
この冬の寒さのためなのか、それとも何か疾病を侵しているのか判らなかったが
とにかく餌を高カロリーの物に変え、血糖値を上げる為にブドウ糖も混ぜた。
それまでも使用していたペット用電気ヒーターもより体が暖まる位置に変えた。
その甲斐あってか最近ではケージ内で動き回る事が多くなり、
ヒーターから離れて休んでいる事もしょっちゅうだった。

「これなら春に海外勤務から帰国する飼い主さんに元気で引渡せれる。」
(正確には海外勤務から帰国するカミさんの友人の息子さんが飼い主)
そう思っていた矢先の出来事だった。

今回の帰国に際して息子さんはぴーさん(とクーさん)と再び生活できる事を心待ちにしていたとのこと。
それだけに申し訳なく、彼に対してどうお詫びすればいいのか言葉が見つからない。
昨夜、事の次第を彼のお母さん(カミさんの友人)にカミさんを通じメールさせて頂くと
大変温かいお言葉を頂いた。
その言葉にまた涙が溢れた。
一番辛い思いをしてる筈なのに。
飼い主さんの希望により我が家の庭に埋葬させて頂く事にした。
昨夜のうちに小箱にピーさんを収め、最後まで食べていた餌と
一昨日出掛けた際に買って来たのに与え損なった小松菜をいっぱい詰め込んだ。
これでいつもワシの酒の肴を盗み食いしてたぴーさんもお腹が減ることは無いだろう。
一緒に相棒のクーさんの写真を入れた。
でもクーさんっていつもピーさんを追っ掛けてばっかりだったので
向こうでも追っ掛けられてもアレだなと思い、
ガスパールやペネロペ、小麦やチェリー(ワシとカミさんも)みんなの写真も一緒に入れた。
約2年、一緒に暮らした仲間だしこれで寂しく無いだろう。
明日、ワシもカミさんも休みなので二人で庭の片隅に埋めてあげよう。
埋めた所には何か植えてあげよう。
そしてずっと憶えていてあげよう。

生き物を飼うという事はこういうリスクはつき物で
それを嫌って飼わない人も多いと思う。
それはそれで尊重すべき事だとは思うけど、別にペットに限った事でなく、
ひょっとしたらこの瞬間家族や知人を失ってしまうかもしれない。
実際自分自身そういう経験もある。
それでも生きていかなきゃいけない。
仕事柄「扉を開けたらそこに死体があった。」何てトラウマになりそうな事も経験済みだ。
仕事は仕事として割り切れるので大したショックも無く
例え毎日顔を合わしていた方でも事務的に行動できているのだが、
自分が家族(友人)と認識した相手に対してはどうやらそうは行かないらしい。
それはペットであろうと人であろうと自分の中では関係ないようだ。
本当に小さく短い命だったけどしっかり供養してあげる。

これから先何度も泣いてしまう事になるだろう。
涙もろいだけに余計。
事と次第によっては人から罵倒されるかもしれない。
死んだ方が楽だと思える事が起きるかもしれない。
明日死んじゃうかもしれない。
人から見たらいい加減と見えるかもしれないけど、
出来るだけ頑張って生きて行こうと思う。

そうでないと先に行ってしまった方たちに申し開きが出来ない。


ありがとうピーさん、
おかげで楽しい毎日でした。