昨日、友人と一緒に恒例の新宿御苑に行ってきました。
八重桜が満開で、園内も月曜日とあって人も少なめでちょうどいいぐあいでした。
桜の背景の木々も芽吹き始めて、濃淡の緑を目にして、ここが東京かと思えるほどの自然を満喫してきました。ひろーい芝生の広場も、一段と空が大きく見えて子供たちも喜んでいるようでした。
久しぶりの友人との会話もはずみ、ほほに受ける春風はここちよく、太陽の日差しを浴びるのも、暖かく幸せなひと時をすごしたのです。
その帰り道の電車内のことです。
座席指定の電車で、私は窓側に、座っていましたが、次の駅から隣に来た若い男性が、どうやら、通路を隔てた隣の女性とカップルのようでした。
私は、「席を変わってあげましょうか?」と言いましたら、笑顔で「大丈夫です」とちょっと日本人ではないアクセントで返事がきました。中国人のようでした。
私は「カップルでしょ?変わってあげますよ。と言って荷物を持ち、立ち上がりました。すると、隣の女性に男性が話かけて、席を交換しました。
交換して、女性が窓側に座ると、男性はもう一度私を見て、軽く会釈してくれました。
私の降りる駅に着くころとなり、荷物を持ち席を立つと、隣の若者が袋を私のまえに出して、「どうぞ」といいました。
私は席を譲っただけなので、「いいですよ」と手ぶりと笑顔で返したところ、さらに「どうぞ」と言われたので、ありがたく頂戴しました。
そして、右手を差し出し、彼と握手をして、「お元気で」といいました。
席を譲っただけなのに、プレゼントまで頂き、うれしくなってしまいました。
そして頂いたプレゼントは、大切な東京土産だったのではないでしょうか。
「ちょっとしあわせ、メロンパン」でした。
このプレゼントは、この瞬間のネーミングのようでした。笑
言葉は通じなくても、心は感じるのです。
私にとっても忘れ難い、素敵な一日でした。どうも有難うございました。
若い二人の健康と末永い幸せを祈っています。