ガンで声を失った天才オペラ歌手、韓国のベー・チェチョルの実話をもとにした映画「ザ・テノール 真実の物語」を見てきました。
テノール歌手として活躍していたベー・チェチョルは突然甲状腺ガンに侵され、手術によって声帯の神経を切断。
歌声を失ってしまう。
「もう二度と舞台に立つことはできない」歌手として最も過酷な苦難を受ける彼に、一人の日本人音楽プロデューサーが手をさしのべた。
すばらしい歌声を取り戻し、再び舞台に立たせたい輪嶋東太郎
絶望の淵からはい上がり、再び歌いたいベー・チェチョル
音楽で結ばれた日本人と韓国人の絆が、奇跡の復活を生む物語です。
極めて難しい手術を日本で受け、声を取り戻していきます。
音階を歌わせながらの声帯機能回復手術をしていく、すごい手術です。
京都大学名誉教授一色信彦博士の執刀によるそうです。
その後、3年間懸命のリハビリを続け、ついに舞台に立つのですが、途中で止まってしまいます。
すると、聴衆が・・・声を合わせて歌い出します。
歌うことの意味を知ったベー・チェチョルは、心からの声で再び歌い出します。
最後の場面は感動的でした。思わず涙が流れました。
周りの観客席でもハンカチを目に当てていた人が多かったです。
この事実は2008年で、8年経った現在、ベー・チェチョルは奇跡の復活を遂げ、歌手活動をしています。
多くの人に「希望」を与えたいと制作された映画です。
まるでオペラ劇場にいるような完成度の高い歌声を聞き、濃密な2時間でした。
この事実を知り、映画を通して日韓の信頼が深まり、距離が縮まるといいなと思います。