のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



温泉と寒寒

2017年02月12日 | つれづれ日記
昨夜は久しぶりに近くの温泉に行きました。
だいたい一か月に一度くらいは行ってます。

キーンと冷えた日に、サウナで芯から体を温め、露天風呂で頭を冷やす。温泉大好き。
満月がくっきりと見えているのに、真っ暗な空からは花びらのような牡丹雪がはらはらと落ちてきました。

雪は絶え間なく落ち、見上げる私の頭上30センチほどのところでふっと消えていきます。
不思議な空間に身を置き、自然の姿に情緒を味わって帰宅しました。

帰宅後、ネットニュースを見てびっくり。
当市の中学生が大阪のビルから投身自殺をしたという全国ニュースだったのです。

しかも担任の先生との関わりが原因だという遺書を残して!
今も現場に出かけている私としては、他人事だとは思えませんでした。

40年の経験から言えることは、先生たちはみんな一生懸命です。
出会った多くの先生たちは、みんな○○がつくほどまじめでいい人ばかりでした。

自殺をした生徒の担任の先生は、今どんな気持ちでいるのだろうと思うと、心が凍りました。
温泉で温めた心が冷えました。

詳しい経緯は分かりませんが、一人の中学生の命が消えてしまったことは事実です。
暗い空から降って来た雪がふっと消えてしまったように。

思春期の子どもの心はガラスのようというけれど、春の雪です。

「にんげんはつめたいものなの?」  「にんげんはゆきのようにつめたいものよ」
「にんげんはあたたかいものなの?」 「にんげんはおんせんのようにあたたかいものよ」

「にんげんはいいものなの?」    「にんげんはわからないものよ」

狐の親子はどんな会話をかわすでしょう。

子どもとはいえ、決して単純ではない小人間の中に、勇を持して明日も出かけて行くことになります。
もう、寒波襲来はごめんです。