
山吹の木が枝を伸ばし、たくさんの花をつけている。
長い期間咲き続けてくれるこの花が好き。
七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき
太田道灌に黙って差し出した少女の句は有名だ。
少女の当意即妙な句に感心する。
少女のように一枝手折り、じっと眺めていたものの言葉が浮かんでこない老化脳である。

「山吹」といえば、時代劇では大判小判を指す。
「おぬしも悪よのう」 菓子箱には「山吹」がぎっしり
うちの山吹はなかなか立派である。もしかして根元にお宝が埋まっているやも知れぬ。
もしかして~もしかして~
スコップを持ち周辺を掘り起こす。ざっくざっくざっくざっく・・・
掘り起こすこと約30分。はびこったドクダミの根っこがどこまでも続く。
さもあらん。こんな欲張りばあさんでは、ここほれワンワンでもがらくたしか出てこんわい。
山吹の花は嬉しい遺産だけれど、採っても採っても採りきれないドクダミは負の遺産である。
欲張りな心をはびこらせてはいかんとご先祖様が言っている。
汗の結晶ドクダミは、お宝としてありがたく利用することにしよう。
今日は薬草風呂だよ~。