実家に行った時、姉が読みかけにしていた本を目にして
私も読んでみようかと。
多分、返却期限までに読めないと思ったので
今回はメルカリで買った。
なので、益々はかどらなかった。
一日5、6ページずつ?牛歩の読書
本は図書館で借りるに限る。
高知から入植した開拓団の子弟教育にあたる夫、
その夫を頼りに生後まもない娘を連れて、意気揚々と渡満した綾子は十八歳。
わずか数カ月後、その地で敗戦を迎えることになってしまう。
一瞬にして暗転する運命、
暴徒とソ連軍に死を覚悟し、飢えと厳寒の中で、
人間の本性を目の当たりにする。
ボロボロの難民生活をどうにか生き伸びて
引き揚げの日を迎えて日本に帰って来るまでの壮絶な体験記。
国策に翻弄され、そして棄民にされた。
哀れとしか言いようがない。