のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

読んだ本、「愚か者の石」

2025年01月12日 | 

河﨑秋子さんは「ともぐい」に続いて2冊目。

何の苦労も知らない大学生だった巽(たつみ)は、
学友に誘われるがまま社会運動に加わり、
実兄により憲兵隊に密告され一方的に国事犯として13年の刑を言い渡された。
そして、横浜港から北海道の樺戸集治監に収監されたのだ。
そこでの囚人たちの過酷な監獄生活の話から、
後半は同房の男が大事にしていた石(石英)の秘密が明らかになっていった。
監獄生活の劣悪な環境の中での人間の本質を見る目、
同房のその男や看守の中田を見る目と
巽の揺れ動く心情が丁寧に書かれていて、
すごく読みごたえがあった。

参考文献の中にあった、吉村昭の「赤い人」
いつか読んでみたい。

 

 

 

 

 

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読んだ本、「ひなた弁当」

2024年12月27日 | 

気忙しいのに、手元に本がないので借りてきていた本2冊。

とりあえず、こちら、読んでみました。

50歳を前に、会社をリストラされ、会社が紹介してくれたのは派遣会社だった。
その派遣先でも長くは働くことは出来ない。予備校生の娘の手前もあって、いままで通りに家を出る毎日だった。ある日、公園のベンチに座った良郎は、ドングリ拾いをしている子どもを見て、自分も拾って調理してみる。「食えるのなら、食ってみようかな」。調理して食べられることがわかった良郎は、続いて野草の採取と魚釣りへと行動の範囲が広がった。食材を無料で入手して家で調理しながら、良郎が向かったのは、サラリーマン時代に食べていた弁当屋のいわくらだった……。
同じリストラ仲間の姿に元気づけられ、一度は途方に暮れた中年サラリーマンが、自らの夢を叶えて仕事を始め、おおいなる復活を遂げる。—Amazonより―

 

 

”ひなた”弁当というネーミングが主人公・良郎のほのぼのとした人柄を表しているようだ。
野草に、自分で釣った魚で弁当を作って売る、、、確かに原材料はタダだが、毎日となると調達が難しい。
が、実際、田舎の宿などでは似たような食材でおもてなしをして経営をしているところもあるし、
まんざらファンタジーでもなさそうだ。
大量生産でお金を稼ぐことより、その仕事を楽しめて、お客さんに喜んでもらえ、
そして食べられるだけの収入を得られるなら、
それでも十分幸福感を得られるということだね。

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読んだ本「籠の中のふたり」

2024年11月07日 | 

弁護士の村瀬快彦は傷害致死事件を起こして刑務所に収監されていた従兄弟の亮介の
身元引受人の要請があり、仕方なく引き受けた。
釈放後に期限を設けて、とりあえず快彦の家で一緒に暮らし始める。
小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、
明るい亮介と交流することで人として成長していく。
だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、自身の出生に関わる衝撃の秘密を知る、、、

設定は重いのに、話の進展が都合よくて軽く感じた。

確かに亮介が死なせてしまった被害者は虫唾が走るような輩で
殺されても誰も悲しむ人も苦しむ人もいない。
しかし、刑を終えたからと言え、殺人の前科は消えない。
いつも人の目を気にして、人並みに幸せを求めることも許されないと思ってしまうかもしれない。
亮介は自分で贖罪を科したんだなぁ。

快彦も自分で閉じ籠ってしまった籠から亮介によって出してもらえたのだ。

同作者の「友罪」を思い出した。

 

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読んだ本、「団地のふたり」とドラマ版

2024年10月17日 | 

こちらもNHKでドラマ化されて、全10回のうち7回まで放送されて
録画だけはしている。
図書館予約が33人待ちでいつのことやら・・なので
ネットで買った。

この団地で育った幼馴染みの二人、
二人とも結婚や自立で一度は出て行ったが
再び舞い戻ってきて実家で暮らしている。
50代でも若者として見られる古い団地に暮らす日常を
ユーモアを交えながらゆる~くサラリと描いている。
共感する部分が非常に多くリアリティ性が詰まっている・・と評判だが、
自分がすでにこの世代を通り過ぎてしまったからかな、
共感することも、もう薄れているのかなぁ、、、
とっても、退屈。


では、と、おもむろにドラマを初回から観てみる。
こちらは、
小林聡美はいつもこんな感じだし、それに合わせた小泉今日子の演技も私から見て自然体とも思われず・・
確かにお二人はリアルな年代だから、実生活でもこんな感じなのかもしれないけど。

フリマの場面で、懐かしいものが登場して、
昔を懐かしんでる感じ?がウケているのかなぁ。
そんな楽しいことばかりではないでしょうに・・

お互いのことを何でも知ってる仲良し幼馴染みとしょっちゅう行き来してて、
それはさぞや安心感に包まれて暮らせていけるだろうな。
家族が居ても疎遠だったり中悪かったら最悪。
年齢を重ねていろんな不調が出てきても分かり合える友が一人いてくれたらいいな。

ドラマの初回は原作どおり、
第2話からはドラマオリジナルのお話?
毎回ゲストを迎えて話を作ってるって感じかな。
ちょっと前の『きのう何食べた?』っぽい。
あれは、なんでかな、ハマって観てた。

もう7話まで進んじゃってるから録画が溜まってるけど・・
ハマって観るってほどでもないな。

初読みの藤野さん、「じい散歩」もこんなモード?

 

ドラマ「宙わたる教室」の方も追っかけで初回から観てみる。
こちらは、
役者の演技がいま一つ残念だけど、なかなか上手くドラマ化してるなぁと思う。
藤竹の衣装、シャツの袖がダボダボなのは今時だから?
あの先生には普通のワイシャツとかを着てもらいたいな。

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読んだ本、「宙わたる教室」

2024年10月11日 | 

ドラマ化されて、この前からNHKでやってるが、
録画してまだ観ていない。
先にドラマを観ると本を読むのにモチベーションが上がらなくなってしまうので
先に本を読もうと思って、図書館で借りてきていたんだけど、
ついつい読んでなくて、返却日が明日になってしまいました。
いつの間にか、予約が増えてて貸出延長も出来ない
流し読みっぽいけど、なんとか読了!

年齢も抱える事情も様々な生徒が集まる定時制高校で、
科学部が立ちあげられ、限られた設備と予算の中で活動を続け、
「重力可変装置で火星表層の水の流れを解析する」という研究で
高い評価を得、数々の賞を獲ったという話がモデルになったお話。

「オポチュニティーの轍」の話と、
「恐竜少年の仮説」の章にちょっと感動した。
人は出会いときっかけで本気になれるし変われる。



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読んだ本「エンド・オブ・ライフ」

2024年10月04日 | 

いつも聴いている「武田砂鉄のプレ金ナイト」で
砂鉄さんが佐々涼子さんの訃報について語っていました。
一昨年、悪性の脳腫瘍が見つかり、闘病しながら日記など執筆活動を続けられていたが、
先月の始めにで57歳でお亡くなりになったんですね。

3年前『エンド・オブ・ライフ』の出版に際して、同番組にゲスト出演されていたので、
改めてYouTubeで聴いてみました。
とても明るい方でした。

早速、図書館で借りてきた。

終末期の在宅介護に携わる医師や看護師を取材し
淡々と綴るそのエピソードの中で終末期の患者や家族の在り方を考えさせてくれる内容でした。

まさか、その後、著者の佐々さんご自身がご病気で亡くなられるなんて・・


予後を宣告されてもそれを受け入れるまでには、気持ちは行ったり来たり、揺れ動く。
その人でないと絶対に解らない気持ちだ。

終末期のすごし方に正解はない。いくつもの選択肢があって、その人らしさが表れる。
出来るなら希望は捨てずに、最終段階に入ってそれを受容する時まで腹をくくって好きなように生きればいい。
森山さんが「人は生きてきたようにか死ぬことができない」と言う。
こういう医療チームにたどり着ければ幸せだけど、
私はどうであろうか、、病院で一人寂しく時を待つのかな、、

こんなのもあったので聴いてみる




『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』とか
『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』など、
ノンフィクションライターとして
生と死をテーマにした作品を数々遺していらっしゃいます。
ほかの作品も読んでみたいと思います。

 

 

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読んだ本「なれのはて」

2024年09月28日 | 


今年の1月に図書館予約して、やっと順番が回ってきました。


話の筋はミステリーで、ある一枚の絵の展覧会を催すために、
その絵の著作権の所有者を探すことになり、過去の事件に行きあたる。
秋田県の猪俣石油化学会社の社長が焼死体で発見され、一緒にいたはずの弟の勇は行方不明となっている。
絵の作者はイサム・イノマタはその弟と思われる。
作者が死んでいるのなら、それはいつなのか、著作権の相続人はいるのか、
それを知ることはその事件の真相をも明らかにすることになる。
取り調べは中途半端で検死結果は不可解だし、勇を自殺と処理して終わらせている。
猪俣家は複雑な関係で、疑惑も多かったが、一筋縄ではいかない圧力もあったと思われる。
現在の社長、猪俣輝はイサム・イノマタの絵を収集し、二度と表には出さない。

贈賄の疑惑もある中、事件の真相は・・・・

話は一本通ってはいるのだけど、あれやこれやいろんな事を詰め込み過ぎ。 
それいる?と思う事柄まで挟んでくるし、それを一つ一つ登場人物に説明させているし。

いろいろと調べて、書きたかったこともあるのでしょうが、

前半は面白くなりそう、、、と読み進んでいったのだが、

しかし、ディテールが多い上に、過去と現在が行ったり来たりで、
誰にも感情移入が出来ないまま、途中から疲れてきた。
なにが「なれのはて」なのかを知りたかったが、
とうとうこの辺りで挫折した。


著者の渾身の一冊だと思うが、
私に読む力がなかった。

ごめん💦

 

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読んだ本、3冊

2024年09月20日 | 

先日借りてきた本、読了。

『四十九日のレシピ』著者の伊吹有喜さんは初読み。

妻の乙美が心臓発作で急逝、一人になり生きる気力も失った夫の良平と、
不倫をしている夫と離婚するつもりで帰ってきた娘の百合子が
乙美が残した「四十九日までのレシピ」により、
知らなかった乙美を知り、自分を見つめなおし、立ち直っていく。

料理のレシピかと思ったら、
レシピとは、処方箋という意味もあるんだね。

第5章、
再婚をするつもりはなかったから断った縁談話、
その相手の乙美が家を訪ねてきた時に、乙美の人となりに触れ、
気持ちが動いたあたりの話がしみじみとして良かった。

会話が多くてサクサク読めそうなものの、ちょっと混乱する時があり
話の流れも中途半端に終わってしまい、現実味のない感じがした。

『真昼の花火』吉村昭短編集。
「牛乳瓶」
「弔鐘」
「真昼の花火」
「四十年ぶりの卒業証書」の4編。

表題の「真昼の花火」は、実家が布団の打ち直し業を営みながらも、
勤め先の寝具課で化繊綿の布団を売り出す企画チームで広告文を書かされた。
家族や同業者にビクビクしながらも密かに出世を期待していたが、 
しかし、上司に涼しい顔で裏切られた。
その上司が女性関係で窮地に立たされ、失脚するのを陰ながらほくそ笑んで待っていたら、
絶体絶命が一変、上司は事なきを得たのだ。
そうやって、世の中をうまく渡っていく奴はいるものだ、、、
という話に妙に納得させられた。


『田舎でロックンロール』著者、オクダ少年がロックに目覚めた青春期。

それはまさにロックが日本にやってくるリアルタイムを奥田少年は中学、高校の青春期に過ごしたのでありました。
あの時代、聴きたい曲はやっぱりラジオで聴いていましたね、私たち。
ラジオにリクエストはがきを出したりなんかして。
レコードを買ってもステレオなんて家になかったし。
(私が給料もらうようになって月賦で買った!)

そのオクダ少年がロックに魅せられて、やたら詳しくなっていく音楽遍歴と
青春時代の奥田君の様子があれこれ垣間見れて、
作家、奥田英朗の成り立ちが分かった!(笑)

マイク・フィニガンの♪「Let Me See The Light」をYouTubeで聴いてみたよ(便利な時代だねぇ)
うん、心地いいです。私も好きだわ~

やっぱり私が奥田さんを好きなわけだ、ははは。




 

 

 

 

 

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図書館本

2024年09月11日 | 

図書館で借りてきたんだけど、
垣谷さんの「行きつ戻りつ死ぬまで思案中」は既読(2023.10.4)でした(笑)

「四十九日のレシピ」は以前NHKでドラマになっていましたね、
観ていませんでしたので。
あと、奥田さんの軽めなのと、吉村さんのノンフィクションっぽいのとを借りてきた。
読めるかな・・

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読んでる本、「地雷グリコ」に疲れる💦

2024年09月04日 | 

たまには今時の本を読もうかと、図書館予約して3か月、、

お馴染みのじゃんけんグリコにひと罠かける。

45段の階段にお互いに3ヶ所ずつ地雷を仕掛けて
相手の仕掛けた地雷を踏んだら、10段下がる。
ジャンケンに勝つと、3段か6段上がるので
3の倍数に仕掛けると思われるが、地雷を踏むと10段下がるのだから、
その度にグーで勝つか、それ以外で勝つか、
いや、わざと地雷を踏むという手もある、、
相手に何を出させるか、心理戦。
これは、なかなか手強い。

ゲーム好きな人にはたまらん面白さだろうが、私には馴染めんわ。
そもそもが登場人物の名前が読みにくい(笑)

表題作のみで挫折、次の巻に進む気力が湧かなかった
表題の地雷グリコのほかには、

坊主衰弱 
自由律ジャンケン 
だるまさんがかぞえた 
フォールーム・ポーカー 

勝負事にめっぽう強い一人の女子高生が、次々と戦いに巻き込まれ、痛快に負かしていく話。

 

暇つぶしには↓こういうのを紙に描き写してはやってますよ~
スマホは電池使うもんな。

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