のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

梅の実るまで 茅野淳之介幕末日乗 

2025年02月08日 | 

図書館マイページでおすすめにあったので
借りてみました。

高瀬乃一さん、初読み。

どうしてもどうしても入っていけず、挫折。

〔内容〕
お役目がなく武芸はからっきし、学問で身を立てたいが時流には乗れない茅野淳之介は、幼なじみの同心から頼まれたある娘の見張りをきっかけに、攘夷の渦中へと呑み込まれてゆく。徳川の世しか知らないながらも、武士という身分に疑問を抱き始めた青年が、近しい人々の非業の死を乗り越えようやく見つけた、次代につながる道とはー
大切なひとを守るとき、私は刀を選ばない。若き私塾の主が仰ぐ、これから。お役目がなく学問で身を立てることもできない淳之介は、幼なじみの同心から頼まれたある娘の見張りをきっかけに、攘夷の渦中へと?み込まれてゆく。徳川の世しか知らないながらも、武士という身分に疑問を抱き始めた青年がようやく見つけた、次代につながる道とは。生へのひたむきな問いが胸を打つ、人間味溢れる時代小説。(出版社紹介文)

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読んだ本、「もう一つの出会い」

2025年02月06日 | 

綾子のその後、、、著者が離婚して、再婚して上京に至るまでの経緯が知りたくて、「春燈」の巻末の紹介文「初めての結婚、百円玉一つ握りしめての家出、離婚、そして再婚、、、」につられて借りてきた。 作家として成功して平穏な暮らしの中のエッセイの中に少しずつ昔のことも語られていた。

 

 

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読んだ本、「春燈」

2025年02月04日 | 

宮尾登美子さん自伝的小説、「朱夏」を読んで「仁淀川」を読んで、
これはやはり「春燈」も読まなければ・・
綾子三部作の順番としては逆になってしまったが、、
小学校卒業から女学校時代、代用教員として単身山の国民学校に赴任するまでの
綾子の青春時代のいろいろが分かってよかった。

宮尾登美子自叙伝四部作、始まりは「櫂」で、綾子の育ての親になった喜和の話から始まる。
夫である岩伍と女義太夫(巴吉)との間に出来た子が綾子。
産まれた直後に岩伍が引き取って喜和に育てさせた。
喜和もそのうち、綾子に愛情が湧き、
岩伍と共に何不自由させず綾子を溺愛した。

しかし、綾子が小学校六年で岩伍と喜和が離婚、
岩伍は娼妓紹介業を貧乏人の手助けをしているのだと自負があり、
この仕事を嫌う喜和にも手を挙げて正当化していた。
勉強のできた綾子は女学校受験をしたが、稼業のせいで不合格となり
それを知ってますます父親に反発するようになる。
家は女衒で芸妓娼妓紹介業を営み裕福であったので
何の苦労も知らず甘やかされて育ったお嬢様気質の綾子は
父親には常に反発心を持ち、家からは離れたいが、
受験の費用は親に依存していたり、
使用人には岩伍の娘という自尊心があり高慢だし、
どっぷり親のその庇護のもと暮らしているのに、それに気づかない綾子が可笑しかった。
この「春燈」では綾子が17歳の時、山の中の国民学校に代用教員の口を見つけ、
娼妓紹介業、富田岩伍の娘からやっと解き放たれた気分で赴任していく。
そして、教員の三好要と結婚する→「朱夏」

松たか子主演のドラマを観たが、親友の家が借金で困窮して姉三人が冨田屋に口をきいてもらいに来たことから、綾子が冨田屋の娘だったのが知れ、親友から絶交された話とかは原作にはなかった。

 

次は巻末に載っていた「もう一つの出会い」で、
綾子さんのその後を知りたいと思います。

 

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読んだ本、「仁淀川」

2025年01月27日 | 

満州から夫と2歳の美耶と一緒にボロボロの姿で引揚げてきた綾子。
夫である要の実家に戻るも、慣れぬ農家の暮らしと過労から病魔が襲う。
働き者の姑に時に嫌味を言われて反発もするが、何不自由なく甘やかされて育った綾子は
一種の尊敬も抱く。
しかし、育ての親の喜和との結びつきは変わらず、喜和を頼りに訪ねていく綾子。
そうして喜和が亡くなり、父・岩伍が亡くなるまでの話が綴られている。
綾子の回りの出来事を通して、終戦後の厳しい庶民の暮らしぶりが淡々と綴られていて
引き込まれるように読めました。

 

もう一冊借りてた「四十過ぎたら出世が仕事」は、24ページ読んで止め。先がどうでもよくなった。

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読んだ本、「光」

2025年01月24日 | 

2006年から2007年にかけて執筆された作品だが、
三浦さんにもこんなどうしようもなく救いようのない陰気な小説があるんだなぁ、、
せっかくなので最後まで読んだが、終始嫌な気分だった。
暴力には暴力でしか返せないんだよ、、、と。
最後まで「光」は見えてこなかった。
たまにはこういうものを書いてみたいと思うのか、作者の意図が分からない。
映画化もされてますね。見たいとも思わないが。

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読んだ本、「愚か者の石」

2025年01月12日 | 

河﨑秋子さんは「ともぐい」に続いて2冊目。

何の苦労も知らない大学生だった巽(たつみ)は、
学友に誘われるがまま社会運動に加わり、
実兄により憲兵隊に密告され一方的に国事犯として13年の刑を言い渡された。
そして、横浜港から北海道の樺戸集治監に収監されたのだ。
そこでの囚人たちの過酷な監獄生活の話から、
後半は同房の男が大事にしていた石(石英)の秘密が明らかになっていった。
監獄生活の劣悪な環境の中での人間の本質を見る目、
同房のその男や看守の中田を見る目と
巽の揺れ動く心情が丁寧に書かれていて、
すごく読みごたえがあった。

参考文献の中にあった、吉村昭の「赤い人」
いつか読んでみたい。

 

 

 

 

 

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読んだ本、「ひなた弁当」

2024年12月27日 | 

気忙しいのに、手元に本がないので借りてきていた本2冊。

とりあえず、こちら、読んでみました。

50歳を前に、会社をリストラされ、会社が紹介してくれたのは派遣会社だった。
その派遣先でも長くは働くことは出来ない。予備校生の娘の手前もあって、いままで通りに家を出る毎日だった。ある日、公園のベンチに座った良郎は、ドングリ拾いをしている子どもを見て、自分も拾って調理してみる。「食えるのなら、食ってみようかな」。調理して食べられることがわかった良郎は、続いて野草の採取と魚釣りへと行動の範囲が広がった。食材を無料で入手して家で調理しながら、良郎が向かったのは、サラリーマン時代に食べていた弁当屋のいわくらだった……。
同じリストラ仲間の姿に元気づけられ、一度は途方に暮れた中年サラリーマンが、自らの夢を叶えて仕事を始め、おおいなる復活を遂げる。—Amazonより―

 

 

”ひなた”弁当というネーミングが主人公・良郎のほのぼのとした人柄を表しているようだ。
野草に、自分で釣った魚で弁当を作って売る、、、確かに原材料はタダだが、毎日となると調達が難しい。
が、実際、田舎の宿などでは似たような食材でおもてなしをして経営をしているところもあるし、
まんざらファンタジーでもなさそうだ。
大量生産でお金を稼ぐことより、その仕事を楽しめて、お客さんに喜んでもらえ、
そして食べられるだけの収入を得られるなら、
それでも十分幸福感を得られるということだね。

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読んだ本「籠の中のふたり」

2024年11月07日 | 

弁護士の村瀬快彦は傷害致死事件を起こして刑務所に収監されていた従兄弟の亮介の
身元引受人の要請があり、仕方なく引き受けた。
釈放後に期限を設けて、とりあえず快彦の家で一緒に暮らし始める。
小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、
明るい亮介と交流することで人として成長していく。
だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、自身の出生に関わる衝撃の秘密を知る、、、

設定は重いのに、話の進展が都合よくて軽く感じた。

確かに亮介が死なせてしまった被害者は虫唾が走るような輩で
殺されても誰も悲しむ人も苦しむ人もいない。
しかし、刑を終えたからと言え、殺人の前科は消えない。
いつも人の目を気にして、人並みに幸せを求めることも許されないと思ってしまうかもしれない。
亮介は自分で贖罪を科したんだなぁ。

快彦も自分で閉じ籠ってしまった籠から亮介によって出してもらえたのだ。

同作者の「友罪」を思い出した。

 

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読んだ本、「団地のふたり」とドラマ版

2024年10月17日 | 

こちらもNHKでドラマ化されて、全10回のうち7回まで放送されて
録画だけはしている。
図書館予約が33人待ちでいつのことやら・・なので
ネットで買った。

この団地で育った幼馴染みの二人、
二人とも結婚や自立で一度は出て行ったが
再び舞い戻ってきて実家で暮らしている。
50代でも若者として見られる古い団地に暮らす日常を
ユーモアを交えながらゆる~くサラリと描いている。
共感する部分が非常に多くリアリティ性が詰まっている・・と評判だが、
自分がすでにこの世代を通り過ぎてしまったからかな、
共感することも、もう薄れているのかなぁ、、、
とっても、退屈。


では、と、おもむろにドラマを初回から観てみる。
こちらは、
小林聡美はいつもこんな感じだし、それに合わせた小泉今日子の演技も私から見て自然体とも思われず・・
確かにお二人はリアルな年代だから、実生活でもこんな感じなのかもしれないけど。

フリマの場面で、懐かしいものが登場して、
昔を懐かしんでる感じ?がウケているのかなぁ。
そんな楽しいことばかりではないでしょうに・・

お互いのことを何でも知ってる仲良し幼馴染みとしょっちゅう行き来してて、
それはさぞや安心感に包まれて暮らせていけるだろうな。
家族が居ても疎遠だったり中悪かったら最悪。
年齢を重ねていろんな不調が出てきても分かり合える友が一人いてくれたらいいな。

ドラマの初回は原作どおり、
第2話からはドラマオリジナルのお話?
毎回ゲストを迎えて話を作ってるって感じかな。
ちょっと前の『きのう何食べた?』っぽい。
あれは、なんでかな、ハマって観てた。

もう7話まで進んじゃってるから録画が溜まってるけど・・
ハマって観るってほどでもないな。

初読みの藤野さん、「じい散歩」もこんなモード?

 

ドラマ「宙わたる教室」の方も追っかけで初回から観てみる。
こちらは、
役者の演技がいま一つ残念だけど、なかなか上手くドラマ化してるなぁと思う。
藤竹の衣装、シャツの袖がダボダボなのは今時だから?
あの先生には普通のワイシャツとかを着てもらいたいな。

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読んだ本、「宙わたる教室」

2024年10月11日 | 

ドラマ化されて、この前からNHKでやってるが、
録画してまだ観ていない。
先にドラマを観ると本を読むのにモチベーションが上がらなくなってしまうので
先に本を読もうと思って、図書館で借りてきていたんだけど、
ついつい読んでなくて、返却日が明日になってしまいました。
いつの間にか、予約が増えてて貸出延長も出来ない
流し読みっぽいけど、なんとか読了!

年齢も抱える事情も様々な生徒が集まる定時制高校で、
科学部が立ちあげられ、限られた設備と予算の中で活動を続け、
「重力可変装置で火星表層の水の流れを解析する」という研究で
高い評価を得、数々の賞を獲ったという話がモデルになったお話。

「オポチュニティーの轍」の話と、
「恐竜少年の仮説」の章にちょっと感動した。
人は出会いときっかけで本気になれるし変われる。



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