河﨑秋子さん、4冊目です。
2024初版発行
前回読んだ「颶風の王」に続いて、馬の話。
今回は、非凡な力を秘めながらも気性難を抱える競走馬、シルバーファーンを取り巻く人々と
彼(馬)との絆の物語。
ステイヤーとは、長距離レースの得意な馬のこと。
牧場スタッフ、調教師、調教助手、騎手、馬主、
いろんな人たちの思いが交錯。
ただ、今まで読んだ河﨑作品のグロさや、エグさはなく、
全体に爽やかな感じ。
しかし、美辞麗句を並べてみても
競走馬って人間のエゴで作られてるんだよなぁ‥
実にタイムリーに、いつも聴いているラジオで引退馬の特集をしていました。
「サラブレッドは、どこへ行くのか?世界で最も馬券の売れる国、日本が抱える引退馬問題を考える」
まぁ、感傷論で競馬を毛嫌いするわけではありません。
だって、矛盾しても家畜は家畜だし、牛や鶏、マトン、みんな食べてるじゃない。
馬刺しも食べるよ!!