のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

読んだ本、3冊

2024年09月20日 | 

先日借りてきた本、読了。

『四十九日のレシピ』著者の伊吹有喜さんは初読み。

妻の乙美が心臓発作で急逝、一人になり生きる気力も失った夫の良平と、
不倫をしている夫と離婚するつもりで帰ってきた娘の百合子が
乙美が残した「四十九日までのレシピ」により、
知らなかった乙美を知り、自分を見つめなおし、立ち直っていく。

料理のレシピかと思ったら、
レシピとは、処方箋という意味もあるんだね。

第5章、
再婚をするつもりはなかったから断った縁談話、
その相手の乙美が家を訪ねてきた時に、乙美の人となりに触れ、
気持ちが動いたあたりの話がしみじみとして良かった。

会話が多くてサクサク読めそうなものの、ちょっと混乱する時があり
話の流れも中途半端に終わってしまい、現実味のない感じがした。

『真昼の花火』吉村昭短編集。
「牛乳瓶」
「弔鐘」
「真昼の花火」
「四十年ぶりの卒業証書」の4編。

表題の「真昼の花火」は、実家が布団の打ち直し業を営みながらも、
勤め先の寝具課で化繊綿の布団を売り出す企画チームで広告文を書かされた。
家族や同業者にビクビクしながらも密かに出世を期待していたが、 
しかし、上司に涼しい顔で裏切られた。
その上司が女性関係で窮地に立たされ、失脚するのを陰ながらほくそ笑んで待っていたら、
絶体絶命が一変、上司は事なきを得たのだ。
そうやって、世の中をうまく渡っていく奴はいるものだ、、、
という話に妙に納得させられた。


『田舎でロックンロール』著者、オクダ少年がロックに目覚めた青春期。

それはまさにロックが日本にやってくるリアルタイムを奥田少年は中学、高校の青春期に過ごしたのでありました。
あの時代、聴きたい曲はやっぱりラジオで聴いていましたね、私たち。
ラジオにリクエストはがきを出したりなんかして。
レコードを買ってもステレオなんて家になかったし。
(私が給料もらうようになって月賦で買った!)

そのオクダ少年がロックに魅せられて、やたら詳しくなっていく音楽遍歴と
青春時代の奥田君の様子があれこれ垣間見れて、
作家、奥田英朗の成り立ちが分かった!(笑)

マイク・フィニガンの♪「Let Me See The Light」をYouTubeで聴いてみたよ(便利な時代だねぇ)
うん、心地いいです。私も好きだわ~

やっぱり私が奥田さんを好きなわけだ、ははは。




 

 

 

 

 


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