①「R.M.F.の死」
ロバート(ジェシー・プレモンス)は、会社の上司であるレイモンド(ウィレム・デフォー)に人生の選択権を握られ支配されている。結婚相手の選択、日々の食事、セックスのタイミングまで、彼はどんな命令でも従う。レイモンドから与えられた新たな命令は、R.M.F.という人物が乗った車に追突することだった…
②「R.M.Fは飛ぶ」
海洋調査に出かけたまま行方不明となった海洋学者のリズ(エマ・ストーン)、憔悴した夫の警察官ダニエル(ジェシー・プレモンス)を励まそうと、同僚のニール(ママドゥ・アティエ)とそのマーサ(マーガレット・クアリー)が彼の自宅を訪れる。ある日、リズが奇跡的生還を果たし、自宅に戻ったが…
③「R.M.F.サンドウィッチを食べる」
エミリー(エマ・ストーン)とアンドリュー(ジェシー・プレモンス)はカルト教団の信者で、人間を蘇らせる能力がある人物を探している。ある女性にその能力があるかどうかを確かめるため死体安置所を訪れるが失敗。エミリーには、離婚した夫と暮らす娘がいる。娘の誕生日に密かに娘の部屋に忍び込む…
と、ストーリーは具体的で映像も具象的であるが、何を言いたいのかよく解らない。
それは、『抽象画と具象画との間の綱渡り』する、フランシス・ベーコンのようだ。
映画の「具体的な室内」に飾られているミニマリズム的あるいはニュー・ペインティング的な絵画はその象徴だろう。
『Sweet dreams are made of this
Who am I to disagree?
I travel the world and the seven seas
Everybody’s looking for something
Some of them want to use you
Some of them want to get used by you
Some of them want to abuse you
Some of them want to be abused
甘い夢はこれでできている
反対する私は誰?
世界と7つの海を旅する
誰もが何かを探している
あなたを利用したい人がいる
あなたに利用されたい人がいる
あなたを苦しめたい人がいる
あなたに苦しめられたい人がいる
』
支配と被支配、嗜虐と被虐、そして、Sweet Dreams
“憐れみの3章”は、このSweet Dreamsで出来ているようです
好きな人にはたまらない、
全く万人向きでない映画
お勧めできません
★★★★★
テイストは、エドガー・アラン・ポー原作の「世にも怪奇な物語」1968 年に似ているかも…