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映画 侍タイムスリッパー

2024-10-15 17:25:40 | 絵画(レビュー感想)



『侍タイムスリッパー』は、2024年8月17日(土)に「池袋シネマ・ロサ」1館のみで封切、SNS、口コミで評判を呼び現在では全国172館で公開されている
『カメラを止めるな』の再来と話題になっています

未来映画社の『拳銃と目玉焼』、『ごはん』に続く劇場映画3作目の自主製作映画
製作費はなんと2,600万円!!

『Story
時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。
「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。』公式HPより





製作費2,600万円とは思えない芸達者なキャスト。監督の情熱で出演したと思える俳優陣は、皆んなおじさん、おばさん。
新左衛門の山口馬木也は51歳。風見の冨家ノリマサは62歳、ヒロイン山本優子の沙倉ゆうのは45歳。殺陣師関本の峰蘭太郎は76歳。
このベテラン勢がある意味青春している物語で、映像に虚構の説得力をもたらしている。



余談ですが、
主人公の新左衛門は会津藩士であり、御家流は一刀流系統と思われれるが、山口馬木也の居合は稽古の跡が見られ、たぶん黒澤映画へのリスペクトか、香取神道流の形は迫力があった。




映画に、時代劇に、かける情熱が観客に伝わり、観客を引き込む映画

★★★★★

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