気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『くじけないで』 柴田トヨ著 (飛鳥新社)

2017年07月14日 | 
90歳を過ぎて詩作をはじめ、2010年99歳で初詩集『くじけないで』を上梓。
ベストセラーになりました。

元気をもらえる詩の数々でした。
良かったものをいくつか。
分かりにくいと思いますが、抜粋と感じたままを簡単に。


「先生に」
私をおばあちゃんとよばないで・・・って良いですね^^
つづくフレーズがまた良いです。
良かった詩がたくさんありましたけど引用はちと不味いでしょうかね^^;
お医者様に対する不満の言葉を詩にして、小さな子にするような質問はやめて
○○の詩は好きですか?とか○○内閣をどう思いますか?こんな質問ならうれしいわ・・・と。
これは多くの人が感じていることではないでしょうか(笑)


「忘れる」も良い!
忘れてしまうことに気づき、それを寂しいと思わなくなり、やがてそれを幸福と思う。
なんか、忘れたっていいんだなんて開き直ってしまいそうな私です(^^ゞ


「あなたに 1」
出来ないからっていじけていてはダメ
九十六年間できなかった事は山ほどある・・・圧倒されます。
父母への孝行 子供の教育、数々の習い事・・・ウンウン
・・・そして精一杯努力するのが大事、さあ立ちあがって・・とエール。
元気がもらえますよね。


「くじけないで」
私 辛いことがあったけれど生きていてよかった・・・もし私も100歳くらいまで生きていたら、いったいどう思うんだろう^^; ふと思ってしまいました。
今でも既に疲れているんですけど^^;


「貯金」これもいいですね。
人からやさしさを貰ったら心に貯金をしておくの
さびしくなった時はそれを引き出して元気になる
・・・・(略)・・・
年金よりいいわよ・・・結びがお見事(^^ゞ


「やさしさ」
歳をとると
やさしさが
ほしくなるの
それが栄養になって
元気になる

でもね
偽りのやさしさを
食べた時は
吐いてしまった

真実のやさしさ
手料理を
いただかせてください

・・・って、涙が出そうです。


「頁」
人生の頁・・破きたくなった頁もあったわ
でも今ふりかえると みんななつかしい・・・そして
あと一頁と少しで百頁 鮮やかな色がまってるかしら・・・・これが99歳になろうとしている頃に書かれたものですね。
素晴らしいです。



そして
「百歳」の詩
まるでうら若き乙女のようです。


「教わる」では震災(東日本大震災のことと思いますが)で人生の終わりに人間のやさしさを教わったと、最後に書かれ、生きていて良かった・・と。


最後まで瑞々しい感性で前向きで素晴らしいです。

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