気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『ちょっと田舎で暮らしてみたら』 能勢健生著 (新潮新書)

2017年09月26日 | 
サブタイトル:実践的国内ロングステイのすすめ


早期退職し、その後5か所で一か月限定のロングステイの暮らしぶりなどの体験記。
なかなか面白い試みです。

今から10年くらい前のことになりますから当時とはいろいろな変化があると思います。
最後の小値賀島を検索したら、当時は無かった古民家のホームステイや民泊などのシステムが確立されていて驚きました。
10年ひと昔なんですね。この方の貢献度も高かったのではと思わされました(^^ゞ

とかく定年後の生活というのは仕事から離れ、収入は減り、さて何をしてどう暮らしていこうかと、ある意味人生の岐路でありまして、皆さんどんな展望をもっているのか興味を持ちます。

我らもまさにそんな岐路に向かっておりまして、それなりに考えを持っていたのですが、人生ままなりません。
いろいろと想定外の展開などありまして、こんなはずじゃなかったとか、気持ちの迷いも出てきて、日々悶々としていたりします。

それはそれで、人生面白いと割り切って次へのステップへと向かうだけですが(笑)

なんせ団塊世代の人たちの精神年齢も肉体年齢も“8掛け”だそうですから、現役引退でも70歳なら56歳となるわけです(ワーイ\(^o^)/・・・・ほんまかいな笑;)。
たしかに私たちが子供の頃見ていた70歳といったらかなりのおじいさん、おばあさんに見えましたっけ。
20歳の人を見ても「大人」に見えましたよね。今は残念ながら幼く見えてしまうのは私が歳をとったからなのか?^^;

それはともかくとして、拝読していると、人情が残っていて日本はまだまだ捨てたもんじゃないと思います。

これは普通の短期の旅行では得られない体験の数々だと思いました。

何かを始める動機は人それぞれですが、何か目的をもっていたら、より充実したものになるでしょうし、そうでなくても人生の潤いになるのではと思います。

この本の中で注目したのはロングステイをしながら、ただのんびり過ごすだけでいいのか?「人間はこんなことばかりしていていいのだろうかという不安が頭をもたげてくるのだ」という部分です。
「汗を流し体を動かす労働をすべきである」というのがやはり必要だと私も感じます。

女性は家事労働だけでもいろいろすることがありますが、殿方はどうでしょうね?
仕事を離れると決まった労働はほとんどありませんからウチなどは自分で捜しまわって動いてくれてますが、私自身、何とも張り合いというものがありません。

今まで歩いていた山歩きが少々中断しているのも何といいますか、今どきのカッコいい?言い方でいうとワークロス(work loss)?なんてね。
このままじゃそれこそ頭はボケて、筋肉は緩んで、精神状態も良いことないなぁ・・・と感じたりして。
仕事をしている時は動かざるを得なかったわけですが、仕事を失ったら自分から動き出さないとダメなんですよね^^;

「残された人生時間でどれだけ新しい局面を見いだしていけるかが、人生の豊かさや幅に比例するように思える。」
まだいろいろな所で役立てるのではないのかと思うものの、それだけのエネルギーが残っているのか?と尻込みする部分があるのも否めません^^;

「苦労とはやりがいである」・・・旅先での上げ膳据え膳も長期となると苦労が無く、やりがいもまた失っているという事らしい。
我らいつも車中泊で、せめて定年後はのんびり温泉宿にでも泊まりたいと思っていたけれど、それはやりがいを放棄していることなんでしょうかね?
いやいや、やはりの~んびり宿に泊まりたいです(*^_^*)

これは長期と短期の違いなのかもしれません。

私たちがもしロングステイするとしたら目的だけはあるな~と思いながら読み終えました(^^ゞ
はい、山のある所です^^;



※能勢健生 1946年(昭和21年)生まれ 

2010年発行
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