宮城谷昌光著の『三国志』も第10巻まで来た。第10巻では、蜀の丞相・諸葛亮孔明がいよいよ最後を迎える。皇帝は劉禅であるが、実際は蜀の国の実験は孔明が握っていて、軍事、行政を切り回している。そして、魏への遠征のさなか、五丈原に退陣中に病のため死去する。魏でも2代皇帝(曹操からだと3代目)の曹叡が死に、魏も幼帝となる。魏の政権も曹氏の重臣と、司馬懿の軋轢が高まる。一方、南の呉でも孫権が高齢となり、後を誰が継ぐのかが問題になる。三国志の中心人物たちが次々消え去り、いよいよ三国の時代の終わりに向かって最終巻に入っていく。次は最終巻の第11巻を読む。