『雲霧仁左衛門』前編・後編＝池波正太郎

池波正太郎の『雲霧仁左衛門』前・後を読んだ。読んだ本は種市図書館所蔵の新潮文庫である。雲霧仁左衛門は正統派の盗賊で、人を殺めるような急ぎ働きをしない。雲か霧のように狙った相手のところに忍び込んで、金を奪い取る。この小説は一応、雲霧仁左衛門が主役のようだが、実が火付け盗賊改め方の働きがかなり大きな割合を占めている。火盗改めと仁左衛門一家の息詰まるような攻防が描かれている。そして最後に、仁左衛門一家を火盗改めが追い詰めるのだが、仁左衛門はすっと姿を隠す、そして別の盗人宿にいた別の人物が仁左衛門を名乗り、火盗改めをだましてしまう。まさに、「池波正太郎！」という小説だ。解説者が書いていたが、映画になっているが小説の味わいは出ていないらしい。この小説を映画にするのは難しい感じだ。

今日の朝食（5月7日）

5月7日。こんにちは。朝の時間に用事が入って、朝の献立の投稿が昼になってしまった。次男一家が帰って、入れ替わりに長男夫妻がやってきたので、昨晩は「ブリシャブ」などをして歓迎した。今朝は、魚好きの長男なので真ホッケを焼いたり、ウドの酢味噌和えをしたりのメニュー。彼らは、昼は「八食センター」で市場飯を食すらしい。今晩の材料は準備したので、自分たちでつくらせるつもり。