『採薬使佐平次』でも書いたが、作者の平谷美樹は岩手出身ということだ。それで最近は、彼の本があると読んでみようという気になっている。八戸の大手古書店に「蘭学探偵 岩永淳庵」シリーズの1冊が出ていたので購入しておいた。藩の抱えを抜けた淳庵は、いわゆる世に出るチャンスのなくなった蘭学者である。時は、田沼意次の時代。蘭学の知識を活かして火付け盗賊改に協力して謎解きをするという話し、対抗馬的に平賀源内も登場する。平谷美樹は『採薬使佐平次』でも、かなり立ち入った科学知識をいかして作品を書いていた。このあたりが面白い。
1月14日。おはようがんす。明日から共産党の27回党大会。山クジラ♂も現役の地区委員長の時代に2度伊豆の坂道を登った。党大会の会場が伊豆の山の上にあるので、元気な人は歩いて登るのだ。野党の代表が来賓として参加しあいさつをするという。山クジラ♂が参加したころは、国会は「共産党を除く」状態であった。あれからかれこれ20年。昨年の参院選で全国的な野党共闘が実現し、今また総選挙に向け野党共闘への具体化がすすめられている。隔世の感がする。
今日は連れ合い様の配達の日なので、山クジラ♂が料理を担当する「山賊食堂」の開店日。いつものポテトサラダなどの他に、スーパーで仕入れてきたボイルした茎ワカメに酢味噌をかけてみた。宮古の方でははやどりワカメも出荷され始めたようだ。岩手の野山はまだ雪の下だが、海の中では海藻がめきめき育っている。岩手の春は海の中からやってくる感じ。新物のフノリ、マツモなども間もなく出回ることだろう。楽しみである。