パニック障害の後遺症で、遠出や旅行ができずに、狭い世界で何年も生きていました。
ところが、自分の父が亡くなったのをきっかけに、生きているうちに色んな所へ行きたいと切望する様になりました。
セルフで認知行動療法をやった記録を書いています。
父の四十九日を終えて、母と妹と3人で温泉にお疲れ様旅行に行こうということに。
移動手段は、電車で30分、その後車で30分。
まぁまぁ不安もなく行けるかな、という感じです。
でも午前中だけ仕事があり、疲れを引きずって楽しめなかったら嫌だな、
温泉はすぐのぼせて湯当たりするのでそれも怖かった。
行く道中の電車は、何事もなくクリア。
ただ、何も考えないようにボーっとすることに努めていました。
車は、少し緊張していましたが、一人で後部座席でボーっとしてクリア。
張り切ってお喋りしたりすると撃沈する予感がしていたので
静かにしていました。
まだ感情のコントロールに気を使います。
旅館に到着すると、ゴージャスなエントランスにフロント、窓から見える大きなお庭、フリーのスイーツに気分が上がり、精神不安が飛んでいきました!
不安だった温泉はカラスの行水の様に入り、すぐに上がりました。
妹は温まって健康になった感じがするよ。と言い
母は膝の痛みがなくなった。と言い
2人とも喜んでいたのに、
私だけ、無事にのぼせずに済んだ。です。
これはつまらない!
温泉もこれから訓練して楽しめるようになりたいです。
旅館の食事は美味しくて沢山食べられて、それは良かった。
でも始終ソワソワして落ち着かなかったです。
目がキョロキョロ、肩には力が入って。
初めての所に行くといつもそうで、疲れるのです。
周りを見ると、誰もそんなに目線を動かしている人はいなく、みんな落ち着いています。
スマホの画面をいつも見ている時の癖が出てるのかもしれません。
ホテルに泊ったのは20年ぶりくらい。
でもよく眠れました。
いつかは、おひとり様でホテルステイしてみたいです。
次の日は、おまんじゅうを買って帰りました。
リラックスしに行ったのに疲れたなと思っていましたが、
母と妹も疲れたね。と言っていたので
私だけじゃ無かったと安心。
出かけると、疲れ切ってしまう事を恐れていました。
疲れ=具合が悪い
疲れ=精神不安
なのです。
でも、健康な人も、旅行に行けば疲れるんだなと知りました。
疲れって誰にでもあることなのに、疲れを恐れて過剰に集中して、近視眼になって恐れが肥大してたんですね。
それに気づけました。