友人が、京都に引っ越したのを機にこの五月、友人宅を基点に滞在型の観光を試みてみました。
いつものように、観光客としして京都を巡るのと違い、ジモティーとして地域を歩くのも良いものです。
とりあえずは、友人宅の近くの五条近くを数日周ることにしました。
今回は、「京の異界」がテーマです。
五条まわりには、東山「鳥野辺」や「六波羅蜜寺」「六道の辻」「八坂神社」「吉田神社」「将軍塚」などが有名らしいです。
■鳥野辺地区は、東山三十六峰のひとつである阿弥陀ケ峰の南麓、五条坂から渋谷通りを登るあたりから、
南界隈までが「鳥野辺地区」です。
この地区には、「火葬場」がありますのでなんとなく今も形を変えた「野辺の地」です。
五条バイパスと渋谷通りの分岐点です。
渋谷通りの隧道を通り、バイパスの下を通り抜けることができます。
右が野辺です。今は「火葬場」です。
左は大津への山越えとなります。
「鳥野辺」とは、昔の京都の「屍」を葬る地でした。「風葬」でもあり「鳥葬」でもありましたでしょう。
冥界との境界の「鴨川」を遥かに遠い地として東大路を超えた東山山麓です。
もちろん、現在はの山深くまで人家がありますが。
一説には、清水寺の有名な舞台は亡骸を吊るして鳥葬にしたといわれています。
もし、真説なら恐ろしい風景が目に浮かびます。
京にはこの他に、「嵐山の化野念仏寺」と「千本通り 上品蓮台寺」が有名です。
東に「鳥野辺」、西に「上品蓮台寺」、北西に「念仏寺」となります。
今回はなぜかこの三地域も周る予定です。
この地を知らずして京都の異界を周る訳には行きませんからね。
■丁度この日は「京都一周トレイル」の東山コースが開催されていたようです。
沢山の老若男女が、東山を登る我々を追い抜いていきました。
■しばらくすると、頂上の東山公園となります。
ここには「将軍塚」があります。
残念ながら今は工事中につき、拝観ができませんでした。
越えて、北に向かえば「吉田神社」となりますが、今回は東山丸山公園を通り、五条坂界隈まで山を下りることにしました。
山頂から見る京都市街です。
■山を下るとすぐに小さな旅館があります。
その一つが「吉水」です。
大分以前にこの宿に泊まったことがありますが、今も昔同様で変わりはありません。
以前は、銀座にも宿を出していましたが、昨年銀座の宿は閉めたそうです。
この瀟洒に旅館前を通り抜け丸山公園に降りていく途中に食事処「佐阿弥」や「安養寺」があります。
公園の中央には言わずもがなの「祇園の夜桜」の枝垂桜が有ります。
もっともこの季節では葉桜です。
この日は29度です。炎天下の桜はなんとも桜花の柔らかさも華やかさでもなく、とても力強さを感じます。
ちなみに、タイトルの「聊斎志異」とは、中国清朝時代に「聊斎」と言う人にによって書かれた「志異」不思議«異»を記«志»した書。
との意味です。その京都版として、京都に言い伝えられている「異界」を巡るつもりで掲題しました。
少々、オーバーですが…。
(聊斎とは書斎の名で、本名は蒲松齢といいます)
今回の旅程のネタ本は、この平凡社「聊斎志異」と淡交社の「京都・異界をたずねて」です。
小生の好きな書籍の一つです。
古今東西、グローバル化という観念を知らなかった人間は異なった民族との接点で起こる不思議な事象や常識を超える事柄を、異界のモノとして描かれています。
参考サイト→中国版
参考サイト→聊斎志異の抜粋版
1989年に、この「聊斎志異」の中の一話「北の中庭にいた娘・聶小倩」をツイ・ハークがプロデュースした香港映画が大ヒットしました。
その後の香港映画を世界中の耳目を集めるまでにした記念碑的な映画となりましたね。
いつものように、観光客としして京都を巡るのと違い、ジモティーとして地域を歩くのも良いものです。
とりあえずは、友人宅の近くの五条近くを数日周ることにしました。
今回は、「京の異界」がテーマです。
五条まわりには、東山「鳥野辺」や「六波羅蜜寺」「六道の辻」「八坂神社」「吉田神社」「将軍塚」などが有名らしいです。
■鳥野辺地区は、東山三十六峰のひとつである阿弥陀ケ峰の南麓、五条坂から渋谷通りを登るあたりから、
南界隈までが「鳥野辺地区」です。
この地区には、「火葬場」がありますのでなんとなく今も形を変えた「野辺の地」です。
五条バイパスと渋谷通りの分岐点です。
渋谷通りの隧道を通り、バイパスの下を通り抜けることができます。
右が野辺です。今は「火葬場」です。
左は大津への山越えとなります。
「鳥野辺」とは、昔の京都の「屍」を葬る地でした。「風葬」でもあり「鳥葬」でもありましたでしょう。
冥界との境界の「鴨川」を遥かに遠い地として東大路を超えた東山山麓です。
もちろん、現在はの山深くまで人家がありますが。
一説には、清水寺の有名な舞台は亡骸を吊るして鳥葬にしたといわれています。
もし、真説なら恐ろしい風景が目に浮かびます。
京にはこの他に、「嵐山の化野念仏寺」と「千本通り 上品蓮台寺」が有名です。
東に「鳥野辺」、西に「上品蓮台寺」、北西に「念仏寺」となります。
今回はなぜかこの三地域も周る予定です。
この地を知らずして京都の異界を周る訳には行きませんからね。
■丁度この日は「京都一周トレイル」の東山コースが開催されていたようです。
沢山の老若男女が、東山を登る我々を追い抜いていきました。
■しばらくすると、頂上の東山公園となります。
ここには「将軍塚」があります。
残念ながら今は工事中につき、拝観ができませんでした。
越えて、北に向かえば「吉田神社」となりますが、今回は東山丸山公園を通り、五条坂界隈まで山を下りることにしました。
山頂から見る京都市街です。
■山を下るとすぐに小さな旅館があります。
その一つが「吉水」です。
大分以前にこの宿に泊まったことがありますが、今も昔同様で変わりはありません。
以前は、銀座にも宿を出していましたが、昨年銀座の宿は閉めたそうです。
この瀟洒に旅館前を通り抜け丸山公園に降りていく途中に食事処「佐阿弥」や「安養寺」があります。
公園の中央には言わずもがなの「祇園の夜桜」の枝垂桜が有ります。
もっともこの季節では葉桜です。
この日は29度です。炎天下の桜はなんとも桜花の柔らかさも華やかさでもなく、とても力強さを感じます。
ちなみに、タイトルの「聊斎志異」とは、中国清朝時代に「聊斎」と言う人にによって書かれた「志異」不思議«異»を記«志»した書。
との意味です。その京都版として、京都に言い伝えられている「異界」を巡るつもりで掲題しました。
少々、オーバーですが…。
(聊斎とは書斎の名で、本名は蒲松齢といいます)
今回の旅程のネタ本は、この平凡社「聊斎志異」と淡交社の「京都・異界をたずねて」です。
小生の好きな書籍の一つです。
古今東西、グローバル化という観念を知らなかった人間は異なった民族との接点で起こる不思議な事象や常識を超える事柄を、異界のモノとして描かれています。
参考サイト→中国版
参考サイト→聊斎志異の抜粋版
1989年に、この「聊斎志異」の中の一話「北の中庭にいた娘・聶小倩」をツイ・ハークがプロデュースした香港映画が大ヒットしました。
その後の香港映画を世界中の耳目を集めるまでにした記念碑的な映画となりましたね。