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奈良県 【甘味散策】2009年12月

2009年12月26日 | 近畿地方
全国どの地域、地方にも特徴のある菓子類があります。ここ奈良に至っては歴史的菓子があるのではないかとの期待大なるものがあります。

■近鉄奈良駅構内で販売されていた「なら町だんご」です。
なんとなく、可愛いだんごです。串にさしていないのが特徴のようです。




■近鉄奈良駅からJR奈良駅に向かう途中の大きな商店街を少しそれた所に少し寂しげな「奈良もちいどのセンター街」があります。

ここに萬々堂通則があります。古来春日大社のお供えものの「ぶと」を現代風にした「ぶと饅頭」を販売しています。
勿論、古代から続いている「「餢飳(ぶと)」そのものではなく、柔らかな揚げドーナツ風です。





もっともあまり知られた菓子ではないでしょうが、この菓子の由来が「唐果物の餢飳(ぶと)」」から来ているそうです。
唐果物には奈良ではの菓子なので訪れる前から奈良に唐果物が残っていないのか期待大でした。そのひとつが形を変えて「ぶと饅頭」になっていました。
まあ、簡単に言えば「餡ドーナツ」ってところでしょう。
味も同様ですが、歴史を味わう気持ちが少しばかり期待を膨らませます。もっとも原型を残している唐果物は京都亀屋清水の「清浄歓喜団」ではないでしょうか。

萬々堂通則の栞に次の様な元春日大社宮司の語りが載っています。
「春日大社の古式神饌のひとつに油にて煮たる餅〔ぶと〕がある。神職の特技でこれができないと一人前とは言えない。食味からすれば単調で固すぎるのが難である」と。
(参)神饌(しんせん)とは神社や神棚に供える供物の事です。





春日大社の神饌には「ぶと」の他に「梅枝」「三梅枝」などが有ったようです。
また、同じように「餢飳(ぶと)」を再現した「ぶと餅」菓子司に京都七條甘春堂があるようです。
〔参〕萬々堂通則  

■同じ通りを少し歩くとこれぞ草もちと大きく書かれた看板と「銭の花」とかかれた赤提灯が目に付きます。
 すでに店じまいをしていましたが、我々の来店を見ると主人がせっかくだからと言って味見をさせるために少しばかりの「コンニャク餅」を作ってくださいました。
 この材料がコンニャクと大麦をブレンドしたのが特徴でカロリーが低いのが売りだそうです。 もっとも帰宅してネットで調べてみるとチェーン店のようです。




 


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