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滋賀県 【大津絵美術館】2009年12月

2009年12月25日 | 近畿地方
大津絵美術館は、円満院門跡境内にあります。京阪石山坂本線の別所駅から徒歩で七分程度です。
大津市役所前を通り、大津商業高校を過ぎて右折すると、大津歴史博物館への登り道です。すぐに左折すると圓満院門跡があります。
この美術館は圓満院門跡宸殿の直ぐ横に大津絵美術館が併設されており所蔵品のなかには丸山応挙の襖絵もあります。


大津絵とは、江戸初期東海道五十三次の大津の宿場で軒を並べ街道を行き交う旅人等に縁起物として神仏画を描き売ったのがその始まりです。
大津絵十種といわれ代表的な絵柄があります。
それぞれに護符としての意味が込められていますが、その題材は仏教の教えに由来するものです。 

■「鬼の念仏」は幼児の夜泣きを止め、悪魔を祓うとされていますが、仏教由来では「表面上だけ改心しても本質は変わらない」との意味からです。
この絵柄はとても有名です。




■鬼の行水も同様です。


■瓢箪鯰も、禅画のひとつでしょう。とらえどころのなさの例えです。


■釣鐘提灯は、バランスの取れていないことを指しています。




■もちろん、このような禅画をもとにしたものばかりではありません。


ちなみに、護符絵の効能だそうです。
「藤娘」…愛嬌で良縁を得る
「鬼の念仏」…子どもの夜泣き止め
「弁慶の鐘」…火難盗難除け・体強健・金運
「奴の槍持ち」…一路平安・道中安全
「瓢箪なまず」…水難除け・万事円満解決
「座頭と犬」…ケガしない・倒れない
「鷹匠」…五穀成就・紛失帰る
「矢の根」…目的成就・願い事叶う
「雷公」…くわばらくわばら
「寿老人」…無病で長寿を保つ

〔交通〕JR東海道本線京都駅より約10分「大津駅」下車

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