HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンのキャッチアップ接種が条件付きで延長となるようです。
一部報道にありましたように、期限内に3回接種する必要がありますが、来年3月までに1回でも接種していれば、さらに1年間、無料となる方針を固めているようです。
明日午前中の第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会の議題となっており、今後の報道含め、委細は、同部会の資料や議事録/議事要旨などで確認できるようになると察します。
ワクチンの供給が不足気味や予約ができない、市町村独自で延長を決定…などの話も出ていましたが、これで、11月初回の最短4か月での3回接種スケジュールではなく、通常どおり、初回、2か月、6か月の3回接種ができるようになります。
なお、ワクチンの供給不足で接種が滞るのは、キャッチアップ接種の対象者のみならず、今年度が定期接種 最終年の高校1年生相当の女性も同様です。対象に含まれるように配慮していくことも必要と見積もっています。
【追記】HPVワクチンのキャッチアップ接種について(PDF)
3回の接種を完了できるよう経過措置を設ける場合、対象者及び期間についてどのように考えるか。
<対象者>
➢ キャッチアップ接種期間中に接種を希望される方が接種機会を逃さないようにするため、また、ワクチンの有効性は年齢が高くなるにつれて低下することから早期に接種を完了できるよう、キャッチアップ接種期間中(令和4年4月1日~令和7年3月31日まで)に少なくとも1回以上接種している者を対象としてはどうか。
➢ これまで、接種機会の確保の観点で、キャッチアップ接種の期間中に定期接種の対象から新たに外れる世代(高校1年相当の女子)についても、順次キャッチアップ接種の対象者としていたことから、平成20年度生まれの女子についても上記の期間に少なくとも1回以上接種している者を対象としてはどうか。
厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会におけるHPVワクチンのキャッチアップ接種に関する議論について(PDF)